annabelleは、2012年の3月にオープンして現在9年目になります。
洋服業界に転身してもうすぐ20年が経とうとしていますが、
その半分をメーカー勤務で過ごしてまいりました。
そのくせ、「お店をやりたい」と思ってしまったので大変です。
同じお洋服業界とはいえ、メーカーとお店では勝手が違います。
最近、お客様にこんなことを言われました。
「こんなにたくさんのお洋服を短期間で揃えるの?」
「大変よね。」って。
そう言われて思い出したのが、お店を始めた当初の自分です。
そういえば、、わからないなりに、仕入れたモノの写真やら絵を
切って、、壁に貼ってたなと。全てが手探りでしたから、
仕入れをした順に切って貼って、次に何を仕入れるかの
基準にしようと思って、スタイリングを頭に巡らせて。
お客様に言われた一言で、少し懐かしい気分になりました。
今でもその当時の切って貼ってのなごりか、紙に文字で
書いていくことは続けています。
それでイメージを膨らませていくのですが、段々と自身の
スタイリングの癖というか、傾向の様なものが出てきます。
今日は、最も多いスタイリングの傾向として、
これらをご紹介したいと思います。
long blouse:GASA*
ここ5~6年くらいのスタイリングを見ると、
SUSURIとGASA*をコーディネートで掛け合わせることが
とっても多いということに自分のスタイリングを見ていて
気が付きました。他の方はわかりませんが、僕の中では
きっとすごく相性のいいブランド同士なのだろうと思います。
ムールベスト ¥25,000+tax
white、black
こちらのデザインは、SUSURIではお馴染みのデザインです。
もう何年か、素材を変えて続けています。
持っている方もいるかと思うのですが、ベストの面白いところは、
着る人のスタイリングによって、まったく見え方が変わること。
ひとつで留まるデザインは、いろんなお洋服に合わせられるため、
スタイリングする幅が広がり、嬉しいデザインです。
合わせても着心地に干渉しないベストです。
合わせてみようと思うのです。
そして、SUSURIにはあまり見られない大胆なレース使いですが、
合わせてみると、素敵な組み合わせだと思います。
GASAのブラウス、その上からSUSURIのムールベスト。
GASA
”本当の自分” レーススリーブブラウス
”本当の自分” レーススリーブブラウス
black(1色展開)¥34,000+tax
GASA*の一番の特徴ともいえるデザイン要素です。
大胆でクラシカルで、大人っぽく、でも少しフェミニンで。
生地作りから手掛けるGASA*のお洋服の持つ雰囲気は特別で、
同業種のメーカーさんなどがお店にいらした際には、
必ずと言っていいほど、GASA*のお洋服を手に取られます。
近づいて見ると近似色のブルー系で配色にしています。
アウターを重ねた際に袖口からはみ出すレースがたまりません。
冬は重ねて楽しんで、春には一枚で楽しんで。
季節を問わず着ていただきたい。
GASA*のブラウス。
店頭で完売となっております。
申し訳ございません。
スタイリングに迷ったら、まずは同ブランドに目を向けます。
合わないわけがないからです。
SUSURI
ピザントパンツ ¥44,000+tax
ゴムやひもを使ったパンツ仕様が増える中、
帯裏もあり、ギャザー部分にはヨーク布もある。
クラシックなトラウザー仕様。
SUSURIの齊藤さんに数年前に聞いたことがありました。
「なんでゴムとひものパンツをあまり作らないんですか?」って。
そうしたら、シンプルな答えが返ってっきました。
「その方がカッコいいと思うデザインならそうします。」
それはそうだと思ったものでした。
パンツはあまり見ないので忘れていましたが、
これが本来のパンツでした。。
しかも素材が素晴らしい。
シルクとウールがおよそ半々で混ざり合う、
一重で軽くてほんのり温かいパンツ。
真冬はタイツを下に履いて。
起毛し過ぎない表情は、冬の終わりから春先まで
履いていただける素敵なパンツです。
あえて少しラフなタートルのカットソーを。
こちらも先日ご紹介して完売してしまいました、
BLUE BLUE JAPANのコットンタートルです。
ふんわりしたセーターに重ねても華やかさのある
スタイリングが作れそうです。
シルエットも大好きです。
前はタック、後ろはギャザー。
前から見るとキュロットの様で、
横から見るとワイドパンツの様。
視覚的なアシンメトレーを多用する
SUSURIデザイナー斎藤さんらしいデザインのパンツです。
パンツとしてはやや高額ですが、silk×woolの贅沢な素材、
大胆なシルエットを実現する贅沢な要尺(生地分量)。
本格的なトラウザーズ仕立て。
重さが出ることで、いいドレープ感が生まれています。
そしてインスタグラムでは触れましたが、このスタイリングの
こちらが昨年のコーディネート。
上に着せたいと思ったコートがこちらでした。
khadi&coのヒマラヤンウールのコート。
このコーディネート、、狙ったわけではなく、
昨年とほとんど同じということになってしまった。。
「しまった!」と思う反面、嬉しい気持ちもある。
自分の癖や好みを理解しながら、バイイングするって、
本当に大切です。それでアナベルらしさが少しづつ滲み出るから。
それはきっと、買う側になっても同じこと。
昔のことを思い出しながら、そんなことを考えました。