2020年11月24日火曜日

昔のことを思い出しながら。

annabelleは、2012年の3月にオープンして現在9年目になります。

洋服業界に転身してもうすぐ20年が経とうとしていますが、

その半分をメーカー勤務で過ごしてまいりました。

そのくせ、「お店をやりたい」と思ってしまったので大変です。

同じお洋服業界とはいえ、メーカーとお店では勝手が違います。

最近、お客様にこんなことを言われました。

「こんなにたくさんのお洋服を短期間で揃えるの?」

「大変よね。」って。

そう言われて思い出したのが、お店を始めた当初の自分です。

そういえば、、わからないなりに、仕入れたモノの写真やら絵を

切って、、壁に貼ってたなと。全てが手探りでしたから、

仕入れをした順に切って貼って、次に何を仕入れるかの

基準にしようと思って、スタイリングを頭に巡らせて。

お客様に言われた一言で、少し懐かしい気分になりました。

今でもその当時の切って貼ってのなごりか、紙に文字で

書いていくことは続けています。

それでイメージを膨らませていくのですが、段々と自身の

スタイリングの癖というか、傾向の様なものが出てきます。

今日は、最も多いスタイリングの傾向として、

これらをご紹介したいと思います。





















vest:SUSURI
long blouse:GASA*

ここ5~6年くらいのスタイリングを見ると、

SUSURIとGASA*をコーディネートで掛け合わせることが

とっても多いということに自分のスタイリングを見ていて

気が付きました。他の方はわかりませんが、僕の中では

きっとすごく相性のいいブランド同士なのだろうと思います。




























SUSURI
ムールベスト ¥25,000+tax
white、black

こちらのデザインは、SUSURIではお馴染みのデザインです。

もう何年か、素材を変えて続けています。

持っている方もいるかと思うのですが、ベストの面白いところは、

着る人のスタイリングによって、まったく見え方が変わること。



















後ろ側がスナップボタン一つ、オリジナルの真鍮ボタンが

ひとつで留まるデザインは、いろんなお洋服に合わせられるため、

スタイリングする幅が広がり、嬉しいデザインです。

















アームホールが広く、たっぷりしたデザインのワンピースなどに

合わせても着心地に干渉しないベストです。

















だから、こんなにたっぷりしたGASA*のロングブラウスにも

合わせてみようと思うのです。

そして、SUSURIにはあまり見られない大胆なレース使いですが、

合わせてみると、素敵な組み合わせだと思います。


















たくさんの方に買っていただいているふんわりパンツに、

GASAのブラウス、その上からSUSURIのムールベスト。
















GASA
”本当の自分” レーススリーブブラウス
black(1色展開)¥34,000+tax

クラシカルなレース使いのブラウスは、

GASA*の一番の特徴ともいえるデザイン要素です。

大胆でクラシカルで、大人っぽく、でも少しフェミニンで。

生地作りから手掛けるGASA*のお洋服の持つ雰囲気は特別で、

同業種のメーカーさんなどがお店にいらした際には、

必ずと言っていいほど、GASA*のお洋服を手に取られます。


















袖口のレースは、遠目には黒一色のように見えますが、

近づいて見ると近似色のブルー系で配色にしています。

アウターを重ねた際に袖口からはみ出すレースがたまりません。

















重ねてしまうのは少しもったいない気持ちにもなりますが、

冬は重ねて楽しんで、春には一枚で楽しんで。

















しっかりした生地感のコットン素材ですので、

季節を問わず着ていただきたい。

















こちらもSUSURIのジャンパースカートに合わせて

GASA*のブラウス。


















こちらのSUSURIのジャンパースカートは、

店頭で完売となっております。

申し訳ございません。





















白のムールベストに合わせたパンツは、同じSUSURIのもの。

スタイリングに迷ったら、まずは同ブランドに目を向けます。

合わないわけがないからです。





















SUSURI
ピザントパンツ ¥44,000+tax

ゴムやひもを使ったパンツ仕様が増える中、

帯裏もあり、ギャザー部分にはヨーク布もある。


















背面にはアジャスターのタブが付く、なんとも

クラシックなトラウザー仕様。

SUSURIの齊藤さんに数年前に聞いたことがありました。

「なんでゴムとひものパンツをあまり作らないんですか?」って。

そうしたら、シンプルな答えが返ってっきました。

「その方がカッコいいと思うデザインならそうします。」

それはそうだと思ったものでした。

















フロントもすべてボタンの比翼仕立てでポケットも。

















レディースはいわゆるメンズトラウザーズ仕立ての

パンツはあまり見ないので忘れていましたが、

これが本来のパンツでした。。

しかも素材が素晴らしい。

シルクとウールがおよそ半々で混ざり合う、

一重で軽くてほんのり温かいパンツ。

真冬はタイツを下に履いて。

起毛し過ぎない表情は、冬の終わりから春先まで

履いていただける素敵なパンツです。

















ブラウスなどをタックインして着ても当然カッコいいのですが、

あえて少しラフなタートルのカットソーを。

こちらも先日ご紹介して完売してしまいました、

BLUE BLUE JAPANのコットンタートルです。

















アームホールの大きなデザインのベストは、

ふんわりしたセーターに重ねても華やかさのある

スタイリングが作れそうです。

















ピザントパンツ、ヨコからのドーンとした

シルエットも大好きです。

前はタック、後ろはギャザー。

前から見るとキュロットの様で、

横から見るとワイドパンツの様。

視覚的なアシンメトレーを多用する

SUSURIデザイナー斎藤さんらしいデザインのパンツです。

パンツとしてはやや高額ですが、silk×woolの贅沢な素材、

大胆なシルエットを実現する贅沢な要尺(生地分量)。

本格的なトラウザーズ仕立て。

















わざわざダブル風に仕立てた裾は、ここだけ生地が二重になり、

重さが出ることで、いいドレープ感が生まれています。



















そしてインスタグラムでは触れましたが、このスタイリングの

上に着せたいと思ったコートがこちらでした。

















khadi&coのヒマラヤンウールのコート。

このコーディネート、、狙ったわけではなく、

昨年とほとんど同じということになってしまった。。

















こちらが昨年のコーディネート。

「しまった!」と思う反面、嬉しい気持ちもある。

自分の癖や好みを理解しながら、バイイングするって、

本当に大切です。それでアナベルらしさが少しづつ滲み出るから。

それはきっと、買う側になっても同じこと。

昔のことを思い出しながら、そんなことを考えました。