2018年12月10日月曜日

Fisherman をフェミニンに。

「Fisherman」(フィッシャーマン)というと、

あの、昔の漁師がきていたというガシガシの?

重たくて、チクチクする?

洋服好きな男性が着ていそうな?

そう思うことでしょう。

しかし今日ご紹介する「Fisherman」とは、

あくまでもブランド名であるということをご理解ください。

「トラディショナル(伝統)」が薄れているのは、

日本だけでなく、ヨーロッパも同じです。

彼らは、アイルランドの伝統的なドネガルのネップヤーンを

用い、ソフトに仕上げ、女性も子供も楽しめるような

ポピュラーなデザインを手掛け、ドネガルの毛糸と

「Fisherman」という言葉が消えてしまわぬよう、

自国の伝統を継承できることを切に願い、1990年代に

このブランドを立ち上げたのです。





















Fisherman

WOOLカーディガン ¥29,000+tax

グレー





















こちらはグレーですが、何色ものネップカラーが

混入したドネゴール地方特有の毛糸を用いています。

無くなってほしくない洋服業界のトラディショナルの一つです。

これをまねたものはいくらでも安くありますが、

このアットランダムなネップの入り方や

ふっくらとしたWOOL本来の温かみは、

アイルランドのドネガルヤーンが素晴らしい。





















ネック部分だけ裾まで続いてリブ編みに

なっているため、端はしっかりとした安定感がございます。





















色は3色で、下から

ライトグレー

グレー

ブラック

ドネガルヤーンのFishermanですから、

きっとパンツスタイルにメンズライクな提案が

多いのではないかと思います。

アナベルでは、あえてすべて少しフェミニンな

スタイリングにしてみました。





















GASAのカシミアのワンピースに重ねて、

ライトグレー。















軽く、ソフトに仕上げていますので、

この上から何の問題もなくコートが着ていただけます。















肩回りとバストはゆとりがございます。

軽く羽織る感じもサマになるのです。















XSからLまで存在はしますが、

170cm、65kgの私がSサイズを着ていますので、
(同ブランドのタートルはLサイズを着ています)

今回はXSのみの展開とさせていただきました。





















こちらは、GASA のスカートに

合わせて、グレー。















薄すぎず、厚すぎず、ちょうどいいのではないでしょうか。















下にはハイゲージの薄手のセーターやカットソー、

シャツやブラウスなどを着ていただける。

そして、上からはコートが問題なく着れる。

少し温かい日の日中などは、

これだけでもいいのかもしれませんね。





















偶然ですが、、すべてボトムスはGASA。

このパンツ、、とっても素敵です。

センタープリーツの入ったワイドパンツで、

共布の細いサスペンダーが付いています。




























少し変化のあるワイドパンツにヒールを合わせて、

パンㇲスタイルながら、女性らしさを。
















大きい目なモヘアのショールを巻いて、

ふんわり感をプラス。

お洋服はワントーンで小物を利かせるスタイリング。


レディースでは薄手で軽く、温かいというのが

ニットの人気の要素となっていることは確かですが、

昨今の気候変動による、気温差のある季節の移り変わりには、

様々な厚みやクウォリティーのものがワードローブに

控えていると、とても重宝します。

薄すぎず、厚すぎない、栄光と伝統のドネガルヤーン。

Fishermanを女性らしく着てみてはいかがでしょうか。




2018年12月8日土曜日

かっこいいか、かわいいか~Honette 冬のコート2018

本質の時代、などという言葉がささやかれて

十数年が経ち、ファッションもトレンドの構造が

変わったなどと言われ、確かにそれはSNS の登場により、

劇的に表面化したように感じます。

今まさに、一過性の流行をつくる商業的なトレンド構造が

終わりをつげ、新しい時代が始まるのかもしれないのですが、

そこでまた、あの言葉が強く引っかかります。

「私は流行をつくっているのではない。スタイルを作っているの。」

「流行は終わるものよ。」

現代ファッションを作り上げた人のひとり、シャネルの言葉。

きっと、現代ファッションが始まったおよそ1世紀前から、

ファッションが好きで、そこに情熱を持っていた人は、

ごく当たり前に、みんな同じ気持ちだったのだろうと想像できる。

そんなことも考えつつ、「普遍性のあるスタイルの創造」を

コンセプトにお店を始めたのですが、

お店をオープンして初めての冬、ひとめぼれをして以来、

ずっと取り扱い続けているコートがあります。

7年間デザインが全く変わらず、素材もほぼ同じとなると、

コートとしてはこれが唯一の存在でしょう。

だからこそ、これからもお勧めできると確信しています。





















Honnete

ラムメルトンショールカラーコート

¥43,000+tax

裏地なしの軽いメルトンのコートです。

手に持っても重くない、

取り扱いのしやすいコートだと思います。

















袖口はこんな風に切りっぱなしでカラミシンが。

このまま少し長めに着てもいいし、まくってもいい。
















バストは大き目で、ドロップショルダー。

我が家では、7年間共用しているコートです。

ほとんど僕が着ているので、妻は新たに買うそうですが。

今までに買ってくれた男性は2人しかいませんが、

すごくお勧めですよ。





















そして襟はショールカラーと呼ばれるもの。

フロント釦はすべてスナップ釦。

慣れるとものすごく扱いやすい。





















フードを途中で切ったようなデザインです。

それを2回、クル、クルッと巻き込むように。

というのが基本ですが、各自どのように

着ていただいてもいいのです。
















今回は全4色展開です。

うち、2色は西荻窪poefu さんとの共同別注企画、

姉妹伴(しまいはん)で企画したお色となります。


















左から、

チャコールグレー(姉妹伴カラー)

カーキグレー(姉妹伴カラー)

オートミール

ブラック

どれも素敵な色。





















白のコットンパンツにオートミール。

インナーに赤を利かせて冬の明るめコーディネート。




























軽く羽織るような気分で着ていただきたい。















ゆとりもあるので、ある程度いろいろなものと

合わせて着ていただけます。
















NO CONTROL AIR の割線ポリエステルの

ワイドパンツンに合わせて。

異素材感の際立つ組み合わせも素敵です。

















パンツスタイルだけでなく、

スカートに合わせてもいいですよ。





















西荻窪poefu さんと共同企画した、

姉妹伴カラー、チャコールグレー。

「意外ですけど、やったことないですよね。」

というpoefu 柿本さんのひと言で、決定。

たしかに、、さんざん販売してきたコートですが、

Honneteの内田さんも我々も、一度もこのデザインで

展開したことがなかった定番色。















それがチャコールグレー。

妻お気に入りのsusuri のワンピースに合わせて。

susuri さんのワンピースは昨年のモノで、私物です。















ラムメルトンは薄いのですが、

かさばらないのが嬉しいところ。

そして、ストールや手袋をお使いいただければ、

真冬にも着ていただける。





















こちらは3年ほど前にHonneteで発売されたお色です。

とても良い曖昧さを持つカーキグレー。
















カジュアルにも使い易いが大人っぽい。

素材の表情が良く伝わる色。

アナベルでは、2年ぶりに姉妹伴企画で復活です。















小さいけど温かい、モヘアのストールをお共に。















前を開けて軽快に、ストールを垂らしても素敵です。















少し気温が高い日は、セーターの上に羽織る感じも

かっこいい。















本日夜、「暮らしとおしゃれの編集室」の連載でも

ご紹介していますよ。

ぜひご覧ください。





















そして、冠婚葬祭と万能選手のブラック。
















デザインのクラシカルさが際立つ色かもしれません。















Honnete のデザインで最も気に入っている点は、

夏のワンピースでも共通していますが、

いい意味での2面性。

「かっこいいか、かわいいか。」

このコートは、それを最も強く感じるデザインです。

















先にご紹介したこちらのコートと、

まったく同じデザインです。

色や素材が変わると、印象も変わります。

「かっこいい」と「かわいい」の両側面を

同時に持つデザインです。

着方次第でどちらにも感じます。

色違いで買う方もいるコートですが、

7年着続けている僕は、その気持ちがとても理解できる。

今後もお蔵入りすることは、きっとないのでしょう。










2018年12月2日日曜日

余白~2018

いろいろと見れば見るほど、

目も肥えてくるのですが、逆に思い込みも強くなり、

見過ごすことも増える気がしています。

すくい取るようなバイイングをするためには、

そこに対する気づきが必要なのでしょう。

昨年の秋冬のバイイングをしている際、

それを感じさせられた商品を今年もご紹介しています。





















yourwear(ユアウェアー)

展示会の際に、初見ではまったく

反応できなかったのですが、

yourwear の佐藤さんに勧められて、

巻いてみて、、「あれ?」って驚いたのを

記憶しています。

決して派手さはないのですが、かかっていたのを

見ていた時と、全く違う印象でした。

身に着けたほうが生えるストールでした。





















そして素材も素晴らしい。

羊毛が中心で、アルパカとキャメル(ラクダ)も

入っていますから、ふっくらと滑らかな感触です。

しかも、贅沢に全体に二重になっていて、

縁をかがるようにデザインしています。





















長さもボリュームもおとなしい感じですが、

二重になっていることもあり、首元でまとめるように

巻いてみると、意外にも分量感はございます。






















ちょうどいいボリューム感で、

扱いやすいサイズかと思います。





















大きく一回りさせて巻いても、

余り過ぎることのない長さ。





















無地で落ち着いた色合いの多い冬のコートに、

そっと寄り添って、少し華を添えるような感覚の巻物。


自身でも yourwear のストールを使う中で感じていた、

「伝えづらい魅力」は何なのか?

それは、yourwear さんのホームページに書かれた

コンセプトの一文の中に集約されている気がしたのです。





<以下はyourwear ホームページの言葉>

yourwear は、秋冬のためのニットブランドです。

私の生まれ育った北東北は、一年の約半分、

吐く息が凍ってしまうような

寒さと、薄いグレーの空に覆われる冬の季節です。

窓の外、ただただ降る雪を眺め、ストーブにぴったりと

寄り添って静かに過ごす時間の永いこと。。。

春の雪解けや、初夏の芽吹きを待ちこがれながら、

寒さの中でカシミアのセーターやハンドニットの

柔らかなぬくもりに包まれる冬の生活も、

楽しく、美しく、豊かなものです。

yourwearは、「あなたの衣服」という意味。

着る人、使う人の個性を描ける、シンプルで余白のあるデザイン。

そんなニットで、温かな冬を過ごせたら、と思っています。


                以上yourwear ホームページより



この最後の2行、「シンプルで余白のあるデザイン」。

ここに、佐藤さんの作るニットデザインの魅力が

集約されているように感じました。

言葉では簡単に書けますが、実際にシンプルでいて、

使う人の個性を際立たせ、寄り添うように余白を

持たせたデザインというのは、とっても難しいと思います。

しかし、使う人の笑顔や、寒さをしのぐ人の様子を

想像しながら、丁寧に丁寧にデザインし、製作する。

これは雪国に生まれ育ち、その厳しさと美しさの

両側面を知っている佐藤さんだからこそのモノつくり

であるようにも感じます。


今年もこちらの商品とともに、定番のアルパカストールも

新色を引っ提げて入荷しています。

あわせてぜひ、ご覧ください。