2018年10月18日木曜日

お知らせ

<FACTORYのセーター類について>

毎年、楽しみにされているお客様も多いと思いますし、

店頭でも毎日のように質問されるので、お知らせします。

今シーズン、FACTORY のセーターの入荷はございません。

また、前回のカシミアは、まだ在庫がございますので販売します。


申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。


annabelle


2018年10月16日火曜日

境界線上のシャツ

妻がとても苦手意識を持つテイストがある。

それは、いわゆる「メンズライク」。

妻は昔からトラッドなメンズライクが苦手なのですが、

年齢とともにそこに拍車がかかる。

昔、着ていたものも着なくなる。

そういう年頃なのかもしれません。

同じようなデザインでも、素材にグレード感があったり、

少しラフな印象があるもののほうが、取り入れやすいと。

もちろん、メンズライクが得意な大人の女性も

たくさんいらっしゃる。

バイイングする時は、その境界線上にあるような

シャツは気にしてみています。

シャツの原型をとどめながら、カチッとしすぎず、

ゆるくなりすぎず、大人に似合いそうなもの。





















BLUE BLUE JAPAN

コットンインディゴ手染めバンドカラーシャツ

¥16,000+tax

















コンパクトブロードというのか、しっかり目の詰まった

平織の素材です。触ると少しシャカシャカします。

一年中、ラフに扱える素材感です。





















最も特徴的なのは、この袖付け。

シャツですが、トレーナーのような

ラグランスリーブ。

バンドカラーということもあって、

まるでブルゾンのような感覚。





















ラグランスリーブですから、袖幅は広いのですが、

袖口はギャザーを入れて、キュッとした感じ。

そのバランスには女性らしさを感じます。















こんなカボチャパンツに合わせてみれば、

シャツに対する苦手意識もどこへやら。















少しルーズなサイズ感もカチッとしすぎず

いい感じです。















もう一色は、ARTEPOVERA の加工チノに、

少しメンズライクな印象で。

これで、襟が付いたメンズっぽいシャツだと、

妻はモデルを放棄して、逃亡します。















これはやはり、バンドカラーということと、

ゆとりのあるサイズ感が良いのでしょう。















こちらは私自身が良くやる重ね着。

バンドカラーに丸首のニットを重ねます。

丸首から少し丸首がのぞく感じが好みです。

境界線上のシャツ、、、

春秋は一枚で、初夏には袖まくりで、冬はインナーに。




2018年10月14日日曜日

暮らしとおしゃれの編集室















暮らしとおしゃれの編集室」第65回目の連載が

更新されております。

ぜひ、ご覧ください。


annabelle

2018年10月13日土曜日

姉妹伴~susuri 素敵な想像

何にしても、デザインをする人にとって、

インスピレーションというのはとっても大切であろう。

そしてそれは、職場から離れたところで突然降って湧いてきて、

「あれ?今何考えてたっけ?」

なんてことになったりもする。

テーマを作るためにこじつけるのも苦しいので、

やはり日常生活の中で自分の心が動く瞬間を

自身でとらえられるかどうかが閃きを生かすポイントなのでしょう。

susuri のデザイナー、斎藤さんはとても気持ちの入れ方が

上手なのだろうな、、といつも思う。

ご自身の趣味である、美術、映画鑑賞や観劇がコレクションに

素直に反映されていて、しかもそれが一定のリズムを刻むように、

デザイナーである彼の手の内にしっかりとある。


数年前に登場し、毎年販売してきたこちらのワンピース、

今年はコレクションに入っていなかったため、

特別に、「姉妹伴」として作っていただきました。
















susuri

パストラルワンピース ¥35,000+tax

※原材料費高騰などの都合により、
 2000円の値上げをしています。





















バストラインから広がるAラインを

大きく切り替えることで生まれるコクーンシルエットは、

着用した時の可愛らしい裾のふくらみを演出する。
















ウールとリネンの綾織物は、ざっくりとした

風合いとともに、素朴な印象をもたらしてくれる。





















切り替えた裾のあたりは、裏地にやや地厚な

コットンを使用していることもあり、

所々、波を打つようなシワ感が生じている。

もちろんわざとであり、着用した際に、

全く嫌な感じのないシワである。





















カラー展開は、ブラックとチャコールグレー。

どちらもジャンパースカートとして、

主張しすぎない、使い易いお色味です。





















チャコールグレーには、薄手のWOOLのタートルを。















バスト寸は、バストラインとVネックの頂点が

重なっていることもあり、メジャーで測った数字ほど

小さくは感じません。

また、アームホールはしっかりとあるので、

ニット、シャツ、ブラウスなど、様々なお洋服と

合わせて着ていただけます。















そして、この横姿。

最もコクーンシルエットが良く出ている

角度かもしれません。















上からはジャケットを着てみます。

同じような素材感のコンパクトなジャケット。

下に着るアイテムとの組み合わせにより、

そろそろこのくらいの重ね着がちょうどいい季節です。















usual(ユージュアル)のコンパクトなジャケットは、

少しちゃんとした感もあり、普段着にもなる。

おすすめのジャケットです。















前をピシッと留めて。















ブラックは、ゴーシュのブラックのシャツを中に。















シャツとの重ね着、そしてこの上に何を着ようか?

という楽しみ。

ジャンパースカートは、春や秋に持っていると、

楽しみの増えるお洋服です。















アウターに行く前のストール使いも楽しい季節。

khadi and coのWOOLのきれいなストールです。















パストラルワンピースと命名されたこちらのお洋服。

このワンピースが登場した数年前、デザイナーの

齋藤さんは、どのような風景を頭に描いていたのでしょうか。

パストラルはフランス語で、遊牧民たちが家畜である羊とともに、

次の生活の場を求めて移動していく様を表す形容詞だそうです。

以前、斎藤さんに名前の由来を聞いた際、「羊飼い」を

イメージしたと言っていた。

また、改めて「パストラル」という言葉を調べてみると、

形容詞ではなく名詞では、「牧歌的な文学」、「牧歌的な映画」

など、「田園、牧歌」といった題材の詰まった作品を差す言葉だそうです。


このワンピースの素材をあらためて触ってみて思います。

ザクッとした昔のツイードのような丈夫そうな手触りは、

下に着る洋服を変化させることで、大変な生活の中にも

女性として、おしゃれを楽しむ心遣いを大切にしたいという、

羊飼いの女性像を想像したのかもしれません。





















忙しい現代社会でも当てはまる、

素敵な想像かもしれませんね。

今回は、素敵なお姉さま、西荻窪のpoefuさんとの

共同別注企画にて、特別に作っていただきました。

素敵な想像と共に、秋の装いをお楽しみください。







2018年10月9日火曜日

こだわりの横姿

susuri デザイナー斎藤さんに初めて会ったのは、

2014年の初夏だったと記憶している。

展示会でお会いしたわけではないので、少し記憶が曖昧だが、

第一印象は、「とても偏った人」というものでした。

もちろん、いい意味で。

当時のコレクションも同時に拝見して、

その洋服たちから、「私はこれが好きである」というのが、

端的に現れていて、わかりやすく、偏りがあった。

それから4年の月日が流れ、デザインにいい具合の丸みを帯び、

もともとあったこだわりは、より濃いテーマ性へと反映され、

偏りはありながらも、おしゃれな日常着としての普遍性を感じさせる。

このドナーワンピースが登場した時のコレクションが、

その変化を如実に表し始めた時だったのかもしれません。





















susuri

ドナーワンピース

バーガンディー ¥35,000+tax

※ガーターブルーは完売しました。
















ドナーブラウスと同じく、双糸のタイプライタークロスは、

susuriさんのオリジナルカラー。

シャカシャカとした感触の中に、通常のシャツ地の

タイプライタークロスとは異なる滑らかさがある。

写真で見えるシワも織り上げるときに生じる、

この素材の特徴の一つで、アイロンをかけても消えません。
















カーブの付いた立体的なVネックは、

前端に至るまでの小さな曲線も含めて、

見ていてとても心地いい。


















ドロップショルダーからそのまま、山を付けずに

おろした袖は、着てみると思ったよりも膨らんでいる。

よく見ると、肘のあたりを大きく膨らませている。

着た時に特徴が現れる袖のデザインです。





















袖口は、susuri 齋藤さんが大好きなシャツの仕様。

最近は、ワンピースの印象が強いsusuriですが、

初めて見たコレクションは、やたらとシャツがあったのを

記憶しています。
















そして、susuriが生み出した今はなき名作、

ドロシーコートの特徴を引き継いだ、ドナーワンピース。

隠れループが存在し、片側だけを絞ることが可能です。





















写真で見ていただくよりも、自分で着て、

実際にやっていただいたほうが、この面白さが理解できる。
















裾にはsusuriさんのアイコンの一つである小さな刻みが。

これ以外にもたくさんのデザインで採用しているディテールです。















後ろで軽く垂らしながら結わく。





















前から見ると、とてもシンプルな印象です。

袖の立体感が際立ちます。















着丈もしっかりとあって、透け感もなく、

年間通して着るシャツワンピースとしては、

この上ない仕上がりです。















そしてsusuriさんこだわりの横姿。

サイドは切り替え、厚みを出すことで、

立体感を出しています。

どの角度から見てもペタンとした印象を受けないように、

まるで彫刻を掘り進めるかのように、イメージを

膨らませるのでしょう。















隠しループを活用し、片側を結わきます。

デザインの手法として、susuriさんが好きだというのが、

「切り替え」と「アシンメトリー」。

様々なモデルに多用していますが、このワンピースは

片側を着た人が結わくことで、アシンメトリーが出現します。















後ろに結わいていた、ゆったりした印象とは

明らかに変化がうかがえます。















こちらのお色は完売していますが、着方の参考に。

こちらはパンツスタイルに着ています。

コートっぽい雰囲気です。















下のほうの釦をはずして、羽織物のように着てもいい。

デザインそのものに、丸みを帯び、

こだわりの横姿には、素敵な立体感を感じます。

寒暖差のある季節の変わり目には、

とりわけ活躍することでしょう。





2018年10月8日月曜日

デザインの視点

NO CONTROL AIR をセレクトするようになって、

何年くらいたったか忘れてしまったが、(たぶん5年)

ようやく、彼らのデザインセンスの面白さがつかめてきた。

はじめの頃は、展示会でのコレクションの分量に

押し負けていた感が否めなかったが、今は楽しめるようになった。

「クスッ」っと笑いそうになるようなとぼけたデザインも、

発想の段階ではきっとふざけているに違いないのだが、

そのうち真剣に落としどころを探るのでしょう。

真剣にふざけている姿が、何とも良く似合うデザイナーさんです。

このパンツも、そういう意味で大好きで、

履いてみると秋冬のスタイリングにとても使い易く、

何度も登場させています。





















NO CONTROL AIR

割繊ポリエステルギャザーワイドパンツ

Dk.Navy ¥25,000+tax

昨日、通販ページにアップしたワンピースと

同素材のパンツになります。
















通常のポリエステルフィラメント糸を

加工して裂いて細くすることで、マイクロファイバー糸を

作り、その極細糸を用いて織り上げた生地を使用しています。

しっとりと滑らかな質感がギャザーのドレープ感を

より美しく演出します。





















こちらはグレージュ。
















とても品のいい光沢感のあるグレージュです。





















そして、ウェストに施された細かなギャザー分量は、

この素材だからこそ、きれいに収まるのかもしれません。





















そして、もう一度この写真。

お気づきでしょうか。

裾の形が少し変わっていることに。

なんだか急にすぼまっているような。

商品の置き方がおかしいわけでも、錯覚でもなく、

彼らの発想が少しおかしいのです。





















本体より地厚な生地が、やや短めで付いている。

よく見ると、、裏地のほうが幅広い。。

そう、ひびかせることでシルエットに変化を出しています。

これが履くとかっこいいから不思議です。





















ゴーシュのワッフルWOOLハイネックに合わせて、

ダークネイビー。

合わせ易いから、ついたくさんスタイリングに使っています。















裾の変化はこうしてみるとわずかなのですが、

明らかに裾の雰囲気が変わってるな?

って見て感じるほどの絶妙な匙加減。















艶やかな素材感が秋冬らしく、

早くセーターが着たくなる。















やや光沢のある同ブランドのシャツと合わせても

相性良し。














ちょっとつれてるっぽいパッカリングは、

もはやNO CONTROL AIR の代名詞のような存在です。





















半年前から気になって仕方ないオレンジ。

少し朱赤っぽいのがまた素敵です。















立体的で少し短めの袖の付いたカットソーは、

FIRMUM のもの。

デザイナーが同じだから、相性もいいのでしょう。















多少、丈の長いものを合わせても良さそうですよ。





















先日、完売してしまったsusuri のドナーブラウスに。















ヒールを合わせても素敵です。















たっぷりとしたギャザー分量を感じます。















こちらもトップスは完売していますが、

BLUE BLUE JAPAN のブラウスです。















短めの丈でスッキリと。















こちらもブラウスは完売しましたが、

ARTEPOVERA のバルーンブラウスに。















ゆったりワイド系のトップスにも素敵ですね。















コートに合わせるとこんな印象。

こちらのコートも、この色は完売です。

本当にいろいろなコーディネートに使用しています。

おそらく、この光沢感やしなやかな質感が、

マットで温かみのある冬のお洋服と相反して、

とても合わせやすいのかもしれません。

何を持ってきても、異素材感が楽しめる。


クスっと笑えるようなアイディアを

バイヤーの前に出すまでに、相当な執念で

迷いを払い、葛藤を乗り越えるのでしょう。

「裏地がひびいてる」っていうと、

マイナスな印象ですが、

「裏地をひびかせてるんです」っていうと、

「え?」って一気に興味が湧いてくる。

これもデザインの面白さですね。