2020年5月29日金曜日

夏も長袖派の方へ

自分が夏場にもあまり半袖を着ないこともあって、

展示会ではつい、長袖で涼しそうなものに反応してしまう。

長袖、袖まくりで夏場も着ていただけるロングシャツのご紹介です。




















maison de soil
khadi cotton long shirts
white ¥22,000+tax

とても細くてしなやかな光沢感のあるインドカディコットンを

使用した透け感のあるロングシャツ。

上質なカディコットンは、わたくしもたくさんの長袖シャツを

所持していますが、本当に心地よいものです。

とりわけ甘織のカディともなれば、風通しも良さそうで、軽くて

日よけにもなって、いかにも快適そうです。
















ドロップショルダータイプのロングシャツは、ゆったりとして

体から少し離れたところでヒラヒラと風になびく姿が想像できます。
















少しの前後差と大きめなスリットが、見た目にも軽やかさと

涼しさを演出してくれる。
















ボタンは全て共布の包みボタンを使用しています。
















後ろ側はタックが施されます。少し遠めに見た時に、

とてもかっこいいタックデザインですよ。

後ろ姿も大切です。
















脇にはポケットも。

ポケットって、使わなくてもあると落ち着きますよね。
















white Dark orange Black

ダークオレンジは、朱色を深くした赤です。

わたくし個人的には、この3色で一番気に入った色でした。




















white

NO CONTROL AIRの裾ゴムパンツに合わせて。

透け感はありますが、この撮影では「CLOSELY」の

コットンシルクキャミソールのグレーを下に着用していい感じです。
















うっすらと袖越しに見える腕も涼しそう。
















着ていただくとスリットの存在が際立ちます。

ふんわりした、かっこいい服という感じ。
















前開きですので、羽織っても素敵ですよ。






















パンツは、これからご紹介するblue in greenの

新作です。コットンリネン素材で涼しくてしっかりしていて、

ふんわりパンツとは違った個性を持っていますよ。

切り替えが独特で凝ったデザインです。
















ポケット付き。





















dark orange

妻が2~3年前から取り入れるようになった赤。

差し色で意外に使いやすいことに気が付いたらしい。

デニムはもちろん、チノカラーやミリタリーカーキ、

そして最近一番よく履いている白いボトムにもよく似合う。

ちなみに妻は、、買った赤のブラウスを1年寝かせました。


















1年寝かせた翌年、クローゼットをガサガサして見つけた

一度も着ていない赤のブラウスを眺めて、、

「着ないともったいない」というのが赤を着るようになった

きっかけでした。


















今では敬遠していたことをすっかり忘れ、

昔から好きだったかのように着ている赤。

















洋服に限らず、そういう事っていろいろありますよね。

洋服は毎日着ますから、気づきやすいですが。

















ブラックは、あのスカートに合わせてみました。

ふっくらとニュアンスのある裾が、こんな着丈も

しっかりと受けとめてくれる。





















透け感のある黒は、コットンでも重たく見えません。

かえって女性らしさを感じさせるほど。

















なんだかふんわりとしたモノトーンスタイル。


















夏も長袖派の方がいらっしゃいましたら、おすすめです。

か弱そうに見える生地ですが、カディは丈夫です。

手洗いや手洗いモードで、ネットに入れて家庭洗濯で、

たくさん着てください。  あ、、お勧めは赤ですよ。


<6月の営業日程について>

6月の店休日は以下の通りです。

6月3日、8日、9日、10日、15日、16日、17日、
22日、23日、24日、29日、30日

土日の営業を再開しますよ。
マスクの着用と入店後の手の消毒は引き続きお願いしております。
宜しくお願いいたします。

また、恒例になっておりました「yasuhide ono」の個展につきましては、

現状、「7月に延期」という方向で考えております。

決定しましたら、あらためてお知らせいたします。











2020年5月28日木曜日

名脇役

お店でお取り扱いを続けていくかどうかを考えるとき、かなり重要視する

ポイントの一つが、「リピーターが多い」ということです。

2シーズン連続でリピーターが多いとなると、それはお店になくては

ならない存在なのだと思っています。

とりわけ、シンプルなTシャツや表には見えないインナーウェアなどは、

私もそうですが、気に入ったものは必ずと言っていいほど

リピートしますし、なくなりそうなものはまとめて買うこともあります。

せっかく国内ブランドを中心にセレクトしていますので、

皆さんのお気に入りはできるだけ毎シーズン扱いと思います。

こちらは今回で4シーズン目のご紹介となります。





















SOIL(ソイル)
inner camisol dress
white・black ¥7,000+tax
cotton100%

annabelleでも長年お取り扱いを続けている、「maison de soil」は

ご存じの方も多いかもしれません。いち早くインドに生産拠点を置き、

インドの手仕事をふんだんに使ったコレクションで、毎シーズン

楽しませてくれる。とりわけ、天然染めやハンドウーヴェン呼ばれる

手織り生地、そして手刺繍やミシン刺繍が特徴です。

こちらの「SOIL(ソイル)」は、同じデザイナーが手掛ける

ベーシックラインで、annabelleではたくさんのお取り扱いはないのですが、

こちらのシリーズは、長年お取り扱いを続けている人気者です。




















white




















black















今年はシンプルに2色展開です。

濃色のワンピースにはブラックを。

透け感の出る薄い色にはホワイトを。

そうです。こちらは単なるインナーウェアーというよりは、

レディース特有の「透け問題」に活躍してくれるのです。

















ボイルコットンで薄地ながらとても肌触りがよく、

汗を吸ってはすぐに乾き、さらりとした着心地でファンが多い。

そして着心地だけでなくこのレースも可愛らしい。

見えませんが、大事ですね。
















肩ひもが二重になり、ずり落ちを防止してくれます。

こちらは夏場のレディースに多い、透け感のある薄地の

ワンピースの下に着たり、またはスカートのペチコート代わりに

着ていただけば、トップスのキャミソールも兼ねてくれる。
















こちらは昨年の着用写真です。

キャミドレスは2サイズのご用意があります。

こちらがSのほうで、155cmの妻でひざ下あたりです。




















SOIL
inner pants
white・black ¥6,500+tax

そしてまったく同じ素材で毎回こちらも同時展開しています。

パンツは、ワンピースの下に履いてもいいし、スカートにも。

そして、透けの気になるキュロットがあったら、そちらにも

お使いいただけます。実は気に入った方は、形違い、色違いで

累計で4着~5着くらいお持ちの方も多いと思います。






















パンツタイプは、ウェストがゴムになっており、

ワンサイズの展開です。
















こちらも同じく昨年の着用写真ですが、だいたいひざ下で

ワンサイズ展開です。裾幅もしっかりありますので、

背の高い方が着用しても、着心地を左右するようなことはございません。

夏場に足の汗ばみが気になる方にはとりわけ好評です。

風の抜け感が欲しい時はキャミドレスを。
















少しだけ、表からも見えるレギンスやタイツ、ソックスなどを

脇役と言うなら、まったく表に見えないこちらの方々は、

名脇役と言っていい。主役であるワンピースやスカートを

陰から支える名脇役。今年もたくさん入荷いたしました。




2020年5月26日火曜日

『あわや in my pocket』 2020

2012年春のannabelleオープンからずっと姿を変えず

お取り扱いを続けるものは何だろう?

少し考えると、さすがにすぐには浮かばない。

先日ご紹介をしたHonneteのアイリッシュリネンシリーズは

まさにそうなのですが、思い当たったのがこちらでした。

調べてみると、初年度にはなく、2013年の春に登場していました。















TRAVAIL MANUEL(トラヴァイユマニュアル)
linen bolero cardy natural ¥13,000+tax

以前にも少しお話ししましたが、ずっとメンズを扱ってきた

わたくしには、「羽織」という概念がなかなか理解できない

時期がありました。これを始めてみた時も、「かわいい!」という

妻を横目に、、「前、留まらないけどいいの?」くらいの気分でした。

展示会で見ていた時には、まだそんな心境でしたが、実際の入荷が

始まる頃にはいい感じに「羽織」の良さを理解し始めました。















新色のnaturalは、キナリという感覚は少なく、

綺麗な砂浜の砂を連想させる、少しブラウンがかった

落ち着きのあるナチュラルです。















こちらのボレロカーディガンは、ペタッと広げるとこんな形。

実は他のブランドでもボレロを扱ったことはあるのですが、

ずっとこちらを続けているのにはやはり理由があります。

それは一言でいうと、「バランスの良さ」なのです。

素材はリネンで清涼感があり、ある程度の弾力や柔らかさもある。

見ての通り横長ですので、肩にかけても安定するし持ち運び易い。

それには、ある程度の素材の重さがあることも重要である。

それは重いと感じるようなレベルではなく、肩にかけた際に

落ち着くくらいの重さです。さらには今ではよく見かける

「前後差」のあるデザイン。ボレロデザインですので当然なのですが、

大胆に身頃を大きくすることで後ろ下がりを大きくとり、時代とともに

微妙に実はそこを変化させている。そういった細やかな配慮もいい。

さらに、Linen100%でお値段が13000円という価格バランスも素敵です。















布地の羽織と異なり、畳めばハンドタオルくらいに

コンパクトになるので、収納にも困らない。

















2013年の写真を引っ張り出すとこんなものが見つかった。

「あわや in my pocket」という題名で、お父さんのパンツみたい。。

という紹介をしていました。

今回は、懐かしい写真も混ぜながらのご紹介にしようかと思います。





















2013年春夏

少し驚いたのは、、基本的なスタイリングバランスが

あまり変わらいないこと。

それと妻の体系。。















昔はポリエステルが5%ほど混紡された素材であったのに対し、

今はリネン100%の素材を使っていますので、少しですが、

畳んだ時のボリュームは増しているような気がします。















natural、grey、black

今年はこの3色展開でのご紹介です。















grey

様々なスタイリングに、いい具合に馴染む色。

濃すぎず、薄すぎず、ミディアムグレー。















black

着ると締りが出る黒は、アナベルのスタイリングでも

使用頻度が高くなる。















natural 2020年春夏

ナチュラルは、ゴールドベージュに合わせて馴染ませて。

サンドベージュのような印象のある、美しい砂浜の砂を

連想させる色は、茶系でありながら夏を感じられる涼やかな色。
















この、ちょっと長い?と思える前後差は昔のほうがさらにあり、

当時にはあまりない斬新さを感じさせるものでした。















2013年春夏















2020年春夏 natural

ボトムスもサンドベージュで統一することで、

かっこよさが際立つワントーン効果。





















2020年春夏 grey

全く異なるleaf greenですが、どことなく馴染むのは

多少グレー系で繋がっているからかもしれません。















過去にも様々な色にスタイリングをしてきた定番的な色ですから、

おそらくどんな色にも寄り添ってくれる万能選手と

言っても良いのではないでしょうか。















2015年春夏 grey

5年前のHonneteとのコーディネート。

当時は今より着丈が少し長かった。















2020年春夏 grey

前から見た時に、あまり存在感がないところもボレロのいいところ。

前が重なってくると少し暑そうに見えたり、スタイリングも

うるさく見えたりしてしまうものですが、これは軽い印象です。















2015年春夏 light grey

そしてこんな風に肩から掛けるだけでも活躍する。

夏には冷房除けや日焼け対策にもなる。

小さくしてカバンにしまうこともできる。















2020年春夏 black

春夏の羽織ではやや敬遠されがちな黒。

単純に見た目が暑そうというのが最も多い理由ですが、

このボレロは、毎年黒も大人気です。















それは先ほどもご説明した、このボレロの特徴が

そうさせるのだと思います。















前端がなく、軽く見えることから、実際に試着しても

黒を重いと感じる方が少ないデザインなのだろうと思います。
















それどころか、逆にスタイリングに締りが出ると好評です。















2014年春夏 light grey

今回は、7年前の2013年から振り返り、様々なボレロカーデの

スタイリングをあらためて見る機会となりました。

そんなに大きく変化していない自分のスタイリングをあらためて見て、

「大丈夫か?」というわずかな不安がある一方で、自分しか気が付かない

程度の小さな変化を楽しんでいることを再確認することができました。


妻は2014年に購入したこのカーディガンをまだ使っています。

当時のものは、洗濯を繰り返すとダレるという欠点がありました。

もちろん、やや高温(42℃くらい)でお洗濯をすることでわりと

戻りはするのですが、また使っているとダレると。。

現在の生地は、そういったお客様や我々お店からの意見を汲み取り、

当時のモノよりドライタッチでやや軽く、ダレにくい素材を使用しています。















キュッと袖をまくれるジャージ素材は、初夏から

晩夏初秋まで、様々な使い方で活躍します。















お洗濯後に畳んだ時には、、

もしか、ポケットに入る?と思えるくらいに小さく畳めます。

夏のおともにお使いください。

小さなカバンに忍ばせて。