2020年10月30日金曜日

オシャレしたくなるパンツ

カジュアルとおしゃれ着の分かれ目というのは、

人によっても異なりますし、そこにはいくつもの

要素がありますので、なかなかはっきりした線引きは

難しいのかもしれません。

でも、履いたとたんにおしゃれで、なおかつ

気取らない感覚を持ち合わせていたら、

すごくいいと思いませんか?

なかなかないんです。そういうパンツ。

ゴーシュは、そういったところが流石です。





















ゴーシュ
リネンコットンカルゼワイドパンツ
¥35,000+tax

ザクっとした質感のリネンコットン素材は、

いつ履いても良い、しかし、ありそうでどこを

見渡してもあまり見ない、あったら嬉しい素材感です。

地厚で透け感はなく、タイツなどを履いていただければ、

秋冬はもちろん活躍しますし、そのままたぶん、、

4月いっぱいは履いていただけるような、そんな素材です。

















インベルで腰に落として履くタイプですので、

それぞれが感じのいいところで履いていただければ、

それでOKです。正解はありません。

















ヒップもとても綺麗です。

股下はかなり下がっていますが、

着用した際に、だらしのない印象は一切受けません。























どちらかというと、やっぱりおしゃれ着な印象で、

普段とは違うところへお出かけの際にも

活躍しそうなパンツです。


















FACTORYのロールネックショート丈が

とても良く似合います。
















着丈の短いセーターも似合いますが、

ひざ丈のワンピースを合わせても素敵ですよ。

コートも、ほら。


















ちょっとおしゃれのしたくなるパンツです。

普段のそうでない時も、頼りになるパンツ。















2020年10月29日木曜日

ベスト好き

時には防寒のため、時には彩のため。

昔から僕はベストが大好きでした。

20年以上前に買ったオルテガベストは、

少し登場回数は減ったけど、まだまだ着ます。

今のお値段を見ると、買っといてよかった。。と思ったりして。

ベストが好きな理由は、たぶんシャツに関係しています。

「シャツだけだとちょっと寂しいな、、」って感じた時、

「あ、ベストがあった。」みたいな連携が生まれます。

「シャツだけだとちょっと寒いな、、」

「あ、ベストがあった。」という連携もあります。

どうせなら、お気に入りで20年以上愛せるものを。

大げさに言うと、ベストに関してはそんな思いで提案しています。

だから、annabelleで提案するベストはたいてい、お高めです。


















khadi&Co 
WOOLベスト ¥49,000+tax

khadi&Coのベストは、春夏にご紹介しているものも素敵なのですが、

今回の秋冬の新作は、丈が長くなり、素材はアウターやコートに

用いられるしっかりとしたWOOL素材です。


















ナチュラルな紡績の糸を用いたWOOL素材は、

ところどころで色が混ざりあう部分のある、

なんとも素朴な印象の素材感です。

色は真っ白というよりオフホワイト。

キナリという程、黄みはございません。


















この衿がとても美しく、大好きです。

さりげなく、凝ったデザインだと思います。

ペタッとしない、上に立体的に抜けていくようなデザイン。

さすが、大ベテラン、Bess Nielsen(ベス・ニールセン)。




























背面のウェストスリットも着てみるとわかる美しさ。

khadi&Coは、現代の既製服の多くが失いつつある、

「着たいと思うものを素直に作る」というシンプルな

想いがしっかりと伝わってくるブランドだと思います。

















あーしたい、こーしたいを丁寧に詰め込んだ、

それでいてメンズ服の様な堅さがない。

ふんわりした柔らかい印象を覚えるお洋服です。

















シンプルなワンピーススタイルに羽織ってみる。



















それだけでもちょっといい予感がする。

















さらにストールを足して重奏感を。


















ベストが入ることで、温かさもオシャレ度もアップします。

















さらに、すごく気に入っているのはこの前後差です。

後ろも長いと、少し持ったりして使いにくそうですし、

全体に短いと柔らかい印象が薄まります。


















ベストは、あまりたくさんの人が欲しがる商品では

まったくもってないのですが、ベスト好きとして、

これからもしつこく、少しだけご紹介をしていきたいと思います。

ベスト好きが一人でも増えることを願って。


2020年10月24日土曜日

そぎ落とされて。

昔、テレビである旅行本をスタートさせる時の

ドキュメンタリー番組を目にした時のこと。

発売当初のシンプルな表紙の本の映像が流れていた。

女性担当者の一押しで、少し北欧風?和風?な総柄の確かに可愛らしい、

雑貨店などに並んでいたら手に取るような感覚の仕上がりでした。

今までの情報過多な旅行本の風潮を変えたかったということだった。

しかし、営業職からは大反発をくらっていた。

「これでは、せっかく内容が良くても絶対に売れない」と豪語する。

そのまま店頭に並んだが、営業職の言う通り、まったく売れない。

そこで急遽、帯だけでも写真入りのわかりやすいものを付けようと

いう案が出る。シンプルな柄物の表紙デザインに、地名と感じのいい

風景写真が帯を飾っていた。まったく同じ内容の本が、それをすることで

過去にないものすごい売り上げを上げていくことになったという。

両者の強い思いがぶつかり合って生まれたアイディアが功を奏した。

今回のFACTORYさんのセーターは、過去にないくらいすっきりと

しつつ、今までの個性も残している。着てみるととても今を感じる

素敵なバランスのように思う。つい、いろいろな話し合いや葛藤が

あったのかな?なんて想像する。

いい感じにそぎ落とされたデザインだと思いました。

















FACTORY
NEW 裾カーブセーター ¥18,000+tax

5年ほど続いていた裾カーブをリニューアルして登場した

新作は、裾のカーブした特殊なホールガーメントはそのままに、

全体にはコンパクトなデザインに仕上がっている。

















ネックは小さく、袖も今までより細くすっきりしている。

















ネックは通常のリブが台衿のような役割を果たす、

シンプルでいて変化のある、素敵なデザインに変貌している。


















色は全4色展開でセレクトしています。

別注のロールネックショート丈では存在する、

ナチュラルグレーがない4色です。

















そしてもう一つ。

こちらもとても気に入ったシンプルなハイネックデザインです。


















リブ編みのハイネックは、すっきりしながらも

ピタピタにはなりすぎず、上からはいろいろな羽織デザインや

ジャケットが着ていただける汎用性の高いデザインです。

それでいて、裾カーブというシンプルになりすぎない工夫も凝らす。















背面はリブ編みの減らしをデザインにして、

なんともFACTORYらしい仕上がりです。

















今回彼らが用いる羊毛は、モンゴルの高山地帯に生息する

羊の毛を使っています。年間通して乾燥したその地域に

育つ羊は、乾燥から肌を守るために、保湿成分の高い油を

体内から出すそうです。スコットランドや英国の羊は、

雨が多い湿った環境で育っているため、その逆の成分の油だと。

たしかに、エアリーで、ふんわりとした従来のWOOLの感触を

持ちながらも、英国羊毛やシェットランドとは全く異なる

滑らかな感触が特徴的です。





















NEW裾カーブセーターにARTEPOVERAの

ベルベット裾絞りパンツ。



















少しストレッチの効いたベルベットは、立ちしゃがみも楽な

嬉しい、頼もしいパンツです。あまりに良かったので、

商品が到着してすぐに、販売前に追加をと思いましたが、

今回、メーカー在庫がありませんでした。

現在の在庫がなくなり次第、今シーズンの再入荷はございません。
















袖や裾のふんわり感は、今までの裾カーブの雰囲気を

やや継承しつつも、シンプルにそぎ落とされた印象です。






















ホワイトと印象はやや被りますが、

実際に手に取ると、違いは明白です。

















ホワイトよりナチュラル感の強いイメージと言ったら

いいでしょうか。素朴な印象も受ける素敵なメランジWOOLです。


















先ほどのベルベットパンツの色違いで、

同トーンのコーディネート。






















そしてこちらが、実は僕の一押しカラー。

メランジブラック。



















同系色で合わせるとシックにもなり、白のボトムスに

合わせるととても女性らしい印象に様変わりします。

また別の機会にも登場すると思いますので、

気にしてみていてくださいね。





















ブラックは先ほどのベルベット裾絞りパンツの

裾をギュッと絞ってコーディネート。


















ブラックとゴールドベージュの組み合わせは大好きです。

WOOLとベルベットやコーデュロイの起毛素材との相性も抜群です。





















似た色合いですが、こちらはハイネックのブラックと

先日ご紹介したコーデュロイのジョガーパンツ。


















リブ編みのハイネックも、いい具合に緩さのある

裾がカーブして、前後差のあるデザインです。

















敬遠されがちなリブ編みの膨張色ですが、

まったく気にならないサイジングです。






















こちらも先ほどと同じベルベットのパンツですが、

絞った後に、裾を内側にクルッと入れています。

だから裾に少し丸みがある。

履き方で少し印象が変わりますよ。



















薄すぎず、厚すぎず、折り返さないハイネック。

重ね着もしやすいちょうどいいハイネック。

薄くても温かいハイネック。






















メランジエクリュは、SUSURIさんの定番パンツ、

フロッグパンツに合わせて。


















どんなコートを着たいですか?

それを考えるのも楽しいこの季節。


















本日「暮らしとおしゃれの編集室」に更新される予定の

ブログには、この上からコートを着たスタイリングを

たくさんご紹介しています。ぜひそちらも併せてご覧ください。


















今日は店内が混雑する時間が長く、せっかく見に来てくださった

お客様にゆっくり見ていただけなかったことが、心残りな1日でした。

普段はゆったりとした日が多いのですが、土曜日で皆さん一斉に

秋冬のお洋服が気になったのかな?

いずれにしても、ご来店いただいた皆様、ありがとうございました。

とっても小さなお店ですが、明日からもセーターとコート、

出せるだけ出してお待ちしております。