2014年9月28日日曜日

普通

普通、、、。

ファッションにおいては、あまりいい言葉として

使われない気がする。

「なんか、、普通だね。」

「普通すぎでしょ。」

など、、。

カシミアのセーターは、デザインはベーシックで、

素材は良質なほうがいい。素材でいうと、これは普通ではない。

Tシャツひとつとっても、普通では通用しない気がする。

気に入ってもらえるかどうかは、シンプルなものほど

ちょっとしたデザイン的工夫が必要とされる。

でもね、、。

これは僕だけかもしれないけど、

パーカーだけは、普通が最良な気がします。






















charpentier de vaisseau(シャルパンティエ・ドゥ・ベッソー)

コットンパーカー ¥9,800(税抜)

ブルー






















生地も一般的な裏毛のコットンですが、

裏は起毛してません。冬だけでなく、

着たい時に着られるタイプです。






















こちらは、ワインレッド。

















フードのヒモも、丸ひもを通しただけのシンプルなタイプ。

裾リブが長くもないし、袖リブが長くてクシュクシュするわけでもない。

たまに無性に着たくなるこのパーカーというやつは、

そのくらい普通なほうがいいのではないかと思う。。
















ただし、サイズ感は重要です。

ダブダブしてると、あまりにスポーツスウェットみたい。
















このくらいフィットしていて、普通であれば、

なんかTシャツの延長のような感覚で着ていける。

スッキリしていて、今季おススメのスカートスタイルにも似合います。






















このサイズ感なら、上にジャケットやコートが

難なく着られます。

普通であることをすごく褒めてあげたいパーカーです。



2014年9月25日木曜日

羽織ったりかぶったり

インドという国は、すごい国だ。

だいたい、こだわったモノつくりをしている人は、

インドとかかわっていることが多い。

インド綿、シルク、手紬や手織り、

ブロックプリントや草木染め。

サリーやKANTHA。

手刺繍やカットワークレース。

キャメルの原毛もあるし、カシミヤもいる。

そして、ヒマラヤの麓では、上質な羊毛もとれる。

豊富な原材料とそれを生かす、手仕事が

しっかりと残っている。






















maison de soil シープウールピンタックチュニックドレス

ネイビー(1色展開) ¥34,000(税抜)

上質な羊毛を相当な細い糸に仕上げ、

手織りでゆっくり織りあげた、上質なウール素材。






















ピンタックも相変わらず丁寧に畳んで手纏りで

きれいに留めてある。






















フロントと袖口のボタンは全て、

共布でくるんだ、くるみ釦。

この10年、インドは著しい経済発展を遂げいている。

今やほとんどの日本の大手産業はインドに進出している。

経済的中流階級が増え続けるインドで、

この先もこの素晴らしい手仕事は残っていくのだろうか。

残ったとして、我々が手の届くような金額で買えるような

モノとして、残ってくれるのか?

すこし、心配になったりもする。

すこし前の日本がそうだったように。。


そなこと知る由もない妻に着てもらいます。
















まずは、ARTEPORVERAのチノパンにかぶります。






















インナーには、今季お勧めの

FACTORYのバンブーウール素材の

カットソーブラウスを着用しています。
















開くとこのくらい。

つまり、そのくらいピンタックで畳んでいるということです。

maison de soil は、原材料である生地を、

少しでも有効活用できるようなパターンメイキングと

デザインが得意です。

高級な生地をリアリティーあるお値段で提供し続けるための

智恵と努力がそこにあります。だから耳使いが多いのです。
















ポケットも付いています。

釦をあけて、ストールを巻いて、羽織りもの。






















まるで、薄いウールのコートを羽織っているかのよう。

インナーに柄物を入れても素敵ですね。


羽織ったり、かぶったり。

3シーズン活躍しそうです。



2014年9月23日火曜日

澄ましたり笑ったり

妻はだいたい笑っている。

澄ましている時は、

腐ったものを間違えて食べたか、

甘いものを食べすぎて胸やけしている時だ。

そして、、

冬の重ね着がわからない時。

まだ、彼女は薄着で暮らしているようなので、

聞いてこないが、もうすぐすると始まる。

「この上って何着たらいいの?」攻撃が、、、。

最近は、撮影を繰り返しながら学習したようで、

ある程度、基本的な重ね着はできるようになった。

冬に向けて、重ね着のご提案です。






















maison de soil ハンドステッチノースリーブワンピース

ネイビー ¥33,000(税抜)

maison de soil の象徴的デザインのワンピース。

今年、さりげない変化があった。






















今までは、3層のダイヤキルトステッチだったのが、

今年から、3層のハンドステッチに変わったのだ。

ますます、「らしさ」に磨きがかかった気がする。






















裾は従来通りの耳使い。






















いつ見ても、実は美しく整ったギャザー。

ピンタックギャザーと言えば良いのか。。
















インナーにはゴーシュのフィット感のあるタートルを。

今年もたくさんご用意しましたが、そろそろ完売です。

狙っている方は、お早めにどうぞ。






















両脇にポケット付き。






















足もとはdanskoで。

通年活躍する優れモノ。

ワンピーススタイルの多い人には特にお勧めです。
















カラフルなヌキテパのストールをプラス。






















ショルダーバッグは、また後日ご紹介しますが、

Teha'amana の西本さんに、わがままを聞いてもらった、

「MARU」(マル)の少しだけ小さい番、

僕らは、「KOMARU」(コマル)と呼んでいます。
















上から、TRAVAIL MANUEL のコットンリネンデニムの

カシュクールカーデを羽織ったら完成です。






















もうそろそろ、重ね着の季節。

オーバーコートを着る前の、

12月中旬くらいまでが、秋冬の一番おもしろいところ。

それぞれそれぞれ、楽しみましょう。

笑ったり、

時には澄ましたり。



2014年9月21日日曜日

NO CONTROL AIR

とりあえず、やってみる。。

ということは、とても大切なことだと思う。

若い時なんか特にそうだ。

考えてても答えなんか出ない場合のほうが多いんだから。

このブランドのデザイナーさんも14年前そうだったようだ。

美大の建築家を卒業した彼は、洋服が好きだという理由で、

洋服のデザイナーを志す。

作り方はわからなかったが、とりあえずT-SHを作って、

お店に売り歩いていたそうだ。

でもある時、「これじゃだめだ。」

自分の目指すデザイナーにはなれない。。

そう感じたらしい。

独学でパターンをひき始め、ブランドを立ち上げる。

「NO CONTROL AIR」(ノーコントロールエアー)






















100/2 スーピマコットン天竺カーディガン

¥11,000(税抜)

実はアナベルオープンの際、最後までお取り扱いを

お願いするかどうか迷ったブランドだ。

非常に魅力的なクセを持つブランド。。






















こちらは、目の覚めるようなブルー。

素材は100/2スーピマというだけあって、

トロッとしっとりしていて心地いい。






















ライトグリーン。

どの服を見ていても、不思議な感じがするので、

いちいち聞いてみる。

会話を繰り返しているうちに、何となくブランド名の

意味合いがわかってくるような気がする。

















初めての展示会で、とても目についたこのボタン。

変わった形だな―と思ってじろじろ見ていると、

「作ったんです。どうしてもその形が良くて。」って。

非常に自己満足度の高いオリジナル釦だ。

















天然の貝ボタンなのだが、上に向かってサイズが小さくなっている。

洋服をたくさん見ている人ほどヘンな違和感を覚えるかもしれない。






















グレー。

小さな首周りが目につく。

ノーコントロールエアーの特徴の一つだ。

「首周りが開かない方が美しい」

という美学から成り立っている。

開いた方が女性らしいというのが一般的なのだが、

「開かないけど女性らしい首周りを研究した結果です。」

そう言い放つ。

袖付けも変わっているし、他の商品の肩線も特徴的だ。






















実際に取り扱ってみて、

そのクセのおもしろさと、素材への探求心、

常識にとらわれない個性に驚かされる。

ある意味、個性では負けてない妻に着てもらいます。
















FACTORYのバルーンスカートにシンプルに。
















畳んであるのをパッと広げると、

ちょっと大き目かなー、、て感じますが、

着た時の印象はスッキリしています。

でもサイズは大きめです。

でも華奢に見えます。






















シンプルながらフワッとさせたい、、、。

この秋冬のアナベルのテーマの一つ。

ノーコントロールエアーはまさにそういう服。






















上からゴーシュのロングカーディガンを。

ゴーシュとの相性も抜群です。


ノーコントロールエアーのデザイナー米永さんは、

対外的にはこんな言葉を発しています。

「造形やイメージより、思考とプロセスを大切にしたい」

この言葉と洋服を目の前にした時、こう思いました。


たぶんこの人は、とりあえず作り始めるんだろうな。。

作りながら、あーしたほうがいい、こうしたほうがいいって

言いながら、作り上げていくんだろうな。。

作り始める前に、ゴールをイメージしてないんじゃないかな?

とも思う。。

洋服の基本を頭では理解しつつ、時にはそれを無視して、

自由な発想とモノつくりの工程を経て、この服が完成するのだろう。

何ものにも左右されない自由な発想と手法から生まれる洋服。

それを人が纏う一つの空間としてとらえ、

その創造を可能にする実質的なアトリエという空間を作りたいという

思いが、ブランド名にはあるのかもしれない。






2014年9月20日土曜日

準備運動

すっかり秋。。

空気が変わりましたね。

冬に向けて準備運動です。

重ね着の提案が増えてきます。





























































準備運動です。。。

maison de soil コットンシルクワンピース ¥30,000(税抜)

ネイビー

ブラックもありましたが、アナベルではネイビーのみのセレクトです。

コットン80%、シルク20%、、、のわりには、すごい光沢感です。

展示会場でも一番最初に目に入りました。

インド中央部で、サリーの生産が最も盛んな地域があります。

チャンデリ村という、小さな村。

普段は王族の衣装を中心に使われる、サリーで使うコットンシルク。

それをmaison de soil が特注で無地でシックに仕上げた素材。






















素敵なワンピースに仕上がりました。

もちろん、秋冬用ということで、

インナーに、キュプラドレスが付属しています。

付属というのがうれしいところ。。

だって、裏を着なければ、シーズンレス。

今は、インナーに長袖のFABRIQUEのテレコを着ています。
















その上から、同じくmaison de soil のWOOLのジャケットを。

BROWN×NAVY というシックな色のブロックチェック。
















筒袖を軽くまくって、インナーをちょっとのぞかせて。。






















WOOLの総裏のジャケットです。

身頃部分の裏地は、コットン。

袖裏は滑りのいいレーヨン素材。






















見た目はコンパクトでスッキリしていますが、

着た時の窮屈感は全くなく、動きやすい、、そうです。

たぶん表地自体が、WOOLの甘織で、斜めに伸びる

素材だからでしょう。軽くて暖かいジャケットです。

もちろんもっと寒くなったら、この上にオーバーことも着ていただけます。
















手に持っていたのは小荷物ではなかったようで、、

最後に巻物をして、完成です。

WOOLにアクリルの刺繍糸で手刺繍が施された、

インパクトのある可愛いストールです。






















そろそろ冬の準備運動、始めましょうか。。
















最後にそっと深呼吸。

maison de soil WOOLジャケット ¥26,000(税抜)

NE QUITTEZ PAS WOOLストール ¥11,000(税抜)


昨年から引き続き、、

YARNZ のカシミヤストールも色が揃いました。

















ayameソックスも冬バージョン入荷中です。






















かわいいカモフラージュ。






















一足早い、クリスマスのような靴下です。

冬の準備運動、していきましょう。
















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