2013年3月31日日曜日

バランスゲーム

ファッションはバランスを楽しむものだと思う。

シルエットバランス。

カラーバランス。

ファブリックバランス。

その許容範囲が広い人はオシャレに見える。

そして、それが楽しくなってくると

トレンドをあまり気にしなくなる。

昨年に続き、Travail Manuelから

バランスゲームが楽しくなるキュロットが入荷した。






















Travail Manuel(トラヴァイユマニュアル)

ボリュームキュロット ¥16,800(税込)






















実は細かいギンガムチェック。

こちらはネイビー。

昨年販売したお客様は秋冬も通して履いてくれていた。






















同じように見えるが色違い。






















ちょっと明るいブルーとグレーのギンガム。


小柄な方が嫌がりそうな形だが、

そういう方にこそぜひ履いてほしい。


2013年3月30日土曜日

貧しい芸術

アナベルの二人は、基本的にUSED加工や

リメイクの商品は苦手。

実は、今まで買ったことがない。

わざとらしいものが多いのが苦手な理由だが、

たまに、「いいな、、、」と思っても

たいてい、アホみたいに高い値段だったりする。



6年前、仕事で松本市のセレクトショップを

訪れた際、あるブランドと出会った。

古いテントや軍モノを混ぜ合わせてリメイクしたワンピースだ。

普段なら見向きもしないのだが、

なぜかこれには惹かれるものがあり、買って帰った。

それがこのブランド。























Arte povera(アルテポーヴェラ)。

イタリア語で「貧しい芸術」という意味。

こちらはグレー。






















相当の数の古着を目にして、なおかつ

自分自身が新品からボロボロになるまで

修理し続けて履いた経験がないと

ここまで完成度の高い加工はできない。

すべて1点づつ手作業であるため、

ハギの位置や大きさなどはすべて違う。






















カーキベージュ。






















ネイビー。






















丈はクロップドで、裾にも加工が入る。






















わざとらしくない。






















オリーブグリーン。






















履きすぎてこすれる位置は、経糸がぼろぼろと

抜け落ちて、たしかにこんな感じになる。






















ポケットを何度も修理した感じ。

加工技術は見た通り素晴らしいのだが、

このチノパンは、履き心地が抜群だ。

ユニセックスで、XS~Lまでつくっている。

ちなみに僕はさっそくSサイズを着用している。


アナベルで今シーズンからお取り扱いがスタートした

「Artepovera」(アルテポーヴェラ)。

加工モノが苦手な二人が気に入った加工チノ。

















加工クロップドチノ ¥19,950(税込)




1960年代後半、イタリアの若手アーティストが中心になり

巻き起こした芸術運動。

その名も「Artepovera」。

常識的な道具や画材の一切を放棄し、

誰にでも手に入る「そこにあるもの」を

そのまま使うことでアートを生み出した。

前衛的な彼らの活動精神は、

今のファションシーンに足らないものなのかもしれない。





2013年3月26日火曜日

かっこいいか、かわいいか

「うまいか、おいしいか」は金麦です。

僕はあのCM、好きです。

どんなデザイナーも一番苦労するのは、

シンプルだけど普通ではないものを生み出すこと。

どんなデコラティブなデザインより

それが一番難しい。

Honneteデザイナー内田さんのお洋服は

「かっこいいか、かわいいか」

素敵です。






















ヨーロッパワークに精通した内田さんの

お洋服は、うんちくを語るより雰囲気が勝る。

アイリッシュリネンのヘンリーネック。

丈は、一般的なシャツより長い。

チュニックよりは短い。

独特なサイズ感がHonneteらしい。






















クラシックをかわいく着る服。

着方しだいでいかようにも感じる自由な服。






















存在感を消したポケット。

ぜひ覚えていただきたい。

日本人がデザインするフランスのブランド。


















かっこいいか、かわいいか。

Honnete アイリッシュリネンヘンリーネック ¥19,950(税込)



2013年3月25日月曜日

シャレた人

おしゃれな人はたまに見かける。

しかし、、あぶないくらいおしゃれな人は

めったにいない。

雑誌などで、「おしゃれな人を参考に・・・」

というコーナーもよくあるが、

このブランドのデザイナーさんは、

オシャレすぎて参考にならない。






















Honnete(オネット) リネンショールカーディガン ¥23,100(税込)

桜の季節に届いた、雪のような白。

アイリッシュリネンの製品染。

ピンでとめる簡単な構造ながら、

生地の良さを十分に生かした贅沢なカーディガン。

時には、ジャケットのように。

時にはカーディガンのように。

時にはショール感覚で。






















一瞬グリーンを感じる海の色。

グレーブルー。






















袖をまくってロングスカートや太めのパンツ。

そして最も相性がいいのはワンピースとストローハット。


先月、デザイナーの内田さんがお店に来てくれた。

その時いたお客さま全員から、、、

「あの人は誰?」

という質問を受けた。

「とてもまねできないけど、オシャレですね、、」

みんな同じことを感じるようだ。

きっとおしゃれの神様に愛されているのかもしれない。

もしかしたら、とりつかれているのかもしれない。




西荻窪poefuさんとの共同別注企画、「姉妹伴」は

今シーズンもHonneteと取り組んでいます。

現在、店頭にて販売中ですが、ご紹介前に完売してしまった

色や形が出ているため、現在追加生産をお願いしています。

5月の初旬にはご紹介できるかと思います。





2013年3月23日土曜日

あの定説

ある日の展示会。

そのブランドのビルは5階建てくらいだろうか。

いつも1Fのエントランスからすぐ2F、3Fへと上がっていく。


2Fから3Fに上がる途中、目に飛び込んだ

きれいな赤と鮮やかな黄金色のコントラスト。

遠目に見ながら、ワクワクしたのを覚えている。


いつも3Fから見て、2Fに降りるのだが

その日は途中であれが気になって仕方がない。

あれは何だろう?コート?ワンピース?

そこで出会ったのがこちら。






















アイリッシュリネンを贅沢に使い、

ワークブランドらしい、ざっくりとした仕上がり。

一重のコート。こちらは強い赤。






















ロックミシンむき出しでいかにも丈夫そう。

もう一色は赤の隣にあってより輝く、黄金色。






















袖をまくってカーディガンのように着てほしい。






















ポケットは両玉で裏布をたたいたシンプルさ。






















後ろはセンターベント。

気に入りすぎてしばらく着たままうろうろしていると、

デザイナーさんと遭遇。

「絶対、伊佐さんにお勧めしようと思っていた」と一言。

勧められなくても買うのは決めていたのだが、うれしい。

僕が迷っていたのは、2色とも個人発注をするか、、、

それとも我慢して赤だけにするかだ。


そのあと、珍しく別行動していた相方と合流。

なんと、彼も個人発注していた。。。

そうなると気になるのは、あの定説だ、、、。

「バイヤーうけするものは、一般うけしない」

このコートはどうだろう?

YARMO リネンワークコート ¥27,300(税込)



2013年3月21日木曜日

ぽてころボーダー

クラフトマンシップを感じさせるブランド、、、。

フランスの「Glacon(グラソン)」。

素材から縫製までを一貫してフランスで行っている。

フランスのシャンパーニュといえば、

産地として有名ではあるが、今はかなり少なくなっている。

その中にあって、いい素材、高い縫製レベルが評価され

ヨーロッパの有名ブランドの生産を数々手掛けてもいる。

先日ご紹介した7分袖とは一変、、、

ぽてっと、コロっとしたバスクシャツも入荷中。

















Glacon ¥11,550(税込) RED






















身生地が綿カス残しの綿麻の混紡。

コットンが76%。リネンが24%。

サラッとしていて気持ちがいい。
















身生地は赤と共通でこちらは、ブルー。






















まだ肌寒さの残る今は、柔らかい綿や麻のブラウスを

下に着て、重ね着もできる。

暖かくなったら一枚で。






















パンツは細身から太めまで幅広く似合います。
















びっくりするぐらいリピーターの多いこのブランド。

毎年必ず提案したい1着です。



2013年3月19日火曜日

心憎いズボン

僕の大好きなズボンが今年も入荷してきた。

去年も素材違いでたくさんお取り扱いしたが、

デザイナーがやめない限りずっと扱いたいと思う。

デザインされているが、抵抗を感じないし

コーディネートがしやすくてしかたがない。






















Travail Mnauel ラップパンツ ¥14,700(税込)

素材は綿麻のシャンブレー。

インディゴ染めで、経年変化も楽しめる。






















ひもをはずすと下はイージーパンツ。

ギャルソン風のエプロンをちょっと斜めに

掛けたようなデザイン。

後ろ姿はちょっと可愛らしい。






















チュニック丈のワンピースの重ね着や

夏のT-SH、ビーサンスタイルまで、

幅広くかっこよく着ていただける心憎いズボンです。




2013年3月17日日曜日

うらはら

ご近所のパパが、うちの子を見て言った。

「バイク乗りまわして、ピアノが弾けたらもてるぞーー。」

たしかに、、、、。

何事も、いい意味での裏切りは好感につながる。


僕もお洋服に対して、同じ考えを持っている。

洋服単体でもそうだが、スタイリングでは特に大切にしている。

このズボンも、サラッといい意味で裏切っている。






















Travail Manuel  パームカモイージーパンツ ¥13,650(税込)

















ぱっと見るとゆったりした雰囲気に感じる。

お客様に、「細身なんです。」と言っても少し半信半疑だ。

それはそうだ。

ゴムにヒモだし。

タックがあるし。

股上もちょっと深いし。


でも、履くとこんな感じ。






















バックスタイル。






















しかも実はストレッチ。

細身だけど動きやすい。

チュニックやシャツワンピースとあわせて、

レギンス代わりにも使えるパンツ。


イージーパンツという名前とはうらはらに

いい加減で、裏切っています。






2013年3月16日土曜日

黒色

僕は黒いお洋服をほとんど着ない。

でも、黒色が嫌いなわけではない。

黒の偉大さは知っている。

形あるものすべてを引き締めてくれる色。

革靴や鞄、お財布や携帯電話。

デニムに黒いT-SHも好きだし

黒いベレー帽も好き。

このかばんも黒いテープを使っているから好きなのだ。






















MUUN(ムーニュ) FRANCE ¥15,750(税込)

サイズは、ヨコ32cmくらい。高さ26cmくらい。

小さすぎず、大きすぎず、ちょうどいいのではなかろうか。

















丈夫な布の内袋が付き、結んでふたができる。

ちょっと荷物があぶれたら、内袋単体でも使える。

ひとまわり大きいサイズはこちら。






















2つ並べないとわからないことに後になって気が付いた、、、。

ヨコ34cmくらい。高さ30cmくらい。 ¥17,850(税込)

イネ科の植物を使って、手編みで作っている。






















すこし早いご紹介かもしれませんが、、

来週も1週間20℃を超える春日和。。。






















春らしい装いに、かごのかばん。

そんなスタイルもそう遠くはないはずです。


2013年3月15日金曜日

無頓着に愛されたボーダー

こんなことを言っては何だが、、、

妻はお洋服に無頓着だ。

だいたい僕が勝手に買って帰るものを

着ていることが多い。

気に入るとずっと着続ける。

5~6年前、京都に出張に行った時に、

好きそうだな、、と思って買ったボーダーの

チュニックがある。

フランスの「ARMEN」(アーメン)というブランドのもの。






















彼女はこのボーダーチュニックを

ヘビーローテーションにもほどがあるくらい着ていた。






















製品染めのため、スパン糸がコントラストになる。

この色は、グレーがかったブルー。 ¥16,800(税込)






















丈は155cmの彼女がひざ上15cmくらいで着ていた。






















袖口と裾に小さなスリットが入る。

こちらは、スモーキーなグレー。

色落ちしたデニムによく似合う。

たまに重ね着もしていたような気がする。

砂まみれの子供に引っ張られ、

5年以上着続けたそれは、ゴミなのか洋服なのか、、、

なかなか判別が難しいほどにくたびれていた。

最近見ない、ということはいいかげん引退したのか。

そこまで着てもらえれば本望だろう。

「だって合わせやすいから・・・」とよく言っていた。



2013年3月14日木曜日

心広きやんちゃズボン

ズボンのシルエットや太さは

印象の変化をつけるのに最も効果的でもあり

変化をつけるのに最も抵抗を感じやすい。

僕の経験上、自分で太いと感じる太さも

履くことで変化する。

12年ほど前、自分では「太いなー」と思って

購入したパンツを今も履いているが、

今はちょっと細身に感じるほどだ。

ボトムスの許容範囲が広がったことになる。

ボトムスの許容範囲が広がると

必然とトップスの許容範囲も広がる。

これは太い部類に入ると思うが、

履いたことがない人にもぜひ挑戦してほしい。






















Travail Manuel ドラムリネンパンツ ¥13,650(税込)

















タックが両側に2つ入る。こちらはグレー。






















もう一色はブラック。

ぜひにぎやかな色に合わせてほしい。

















裾口にボタンが付き、シルエットに変化をつけられる。






















バックポケットがふたつ。






















シックにモノトーンでジャケットスタイルに。

こちらは裾口のボタンは外した状態。






















黒には明るい色が良く似合う。

裾のボタンをつけるとこうなります。






















一見やんちゃなこのズボン。

スタイリングしていて感じます。

かなり広範囲でいろんなトップスを

受け入れてくれる。

サイズはS、Mございます。