2022年5月28日土曜日

"手紙が伝えたこと”

洋服の展示会で、直接デザイナーとお話ししていると、デザイナーの

好みがとてもよくわかります。

GASA*の今シーズンのテーマは「Forest great house "森の中の邸宅"」で、

イメージソースとなったのは、イギリスの時代劇ドラマ、「Downton Abbey」。

1912年のタイタニック号沈没から物語が始まり、その後15年間を

6シーズンに分けて放送していたドラマだそうです。

第一次世界大戦の終結から、第二次世界大戦の始まりまでの戦間期を

華やかに描いた貴族たちの物語は、GASA*デザイナー五十嵐さんの大好きな

ファッションが盛り沢山で、各時代でたくさんのスタイルが楽しめる、

時代劇でありながらファッション好きにもおすすめのドラマです。

今日はそのGASA*からオリジナリティーあふれるプリントのパンツを

ご紹介します。
















GASA*
"手紙が伝えたこと” ¥50,600(税込)

1912年から15年間というと、時代背景としては日本で言うと大正時代。

当然、人々の連絡や思いを伝える術は、手紙でした。












このパンツは、その時代に使われていたアンティークのノートを

現代のインクジェットプリントで再現したものになります。




















経年で付いたノートのシミやインクの滲みまでしっかりと再現された

プリントは、裁断の場所によって少し見え方が変わりますので、

アナベルにある2点の商品をA、B、という形で販売しようと思います。












デザインは、タックのたっぷりと入ったパンンツですが、

履いてみると意外にすっきりとした印象のパンツです。





















フロントはボタンで留めるデザインです。





















裾は紐で絞れます。
















背面は両ポケで後ろだけウェストにゴムのあるデザインです。

ウェストにはゆとりがございます。












布地の雰囲気もさすがで、アンティークの布を触っているような

なんとも言えない質感です。

オーガニックコットンを使用していますので、軽さといい意味での

粗野な雰囲気も魅力的です。





























着丈は少し短めです。












ヒップ周りは丸みはありますが、下に落ちる感じはなく、

実際の履き心地とは裏腹にすっきりとした印象です。












”Forest great house" 「森の中の邸宅」

それは煌びやかで、まるで宝石のような、

さも意味ありげな人々が集まる場所。

それぞれの登場人物を空想してのコレクション


ドラマを少し見るだけで、GASA*のデザイナーが好きな

世界観がよくわかります。あの時代背景を想像してGASA*の

コレクションをみると、また違った感触を得られます。

色々な角度で、お洋服をお楽しみください。













2022年5月27日金曜日

ブレないカッコ良さ

TOKIHOの洋服の魅力を考えたときに、「ブレないかっこよさ」が

あると思います。ブランドのテーマの中に答えとなる言葉が散りばめられて

いるように、地に足をつけた正直な感情がそこに宿っているのだと思います。

毎回大きな違いのないように見えるシンプルな洋服に皆さんが手を伸ばす

理由は、まさにその骨太なテーマに沿った堅実なもの作りに惹かれてのことだと

思います。もちろん、僕も感情的に惹かれてしまう一人です。
















TOKIHO
SOLO-Ⅷ ¥37,950(税込)

TOKIHOをセレクトし始めて数年が経ちますが、通信販売で半袖の

ワンピースの紹介ができたのは、初めてだと思います。












リネンコットンの素材は、少し以前にご紹介した長袖と同じ素材で、

しかりとして、ドライタッチであることが特徴です。

涼しい一重のデザインですが、透け感もなく安心してワンピースで

着ていただけます。












シンプルなシャツですが、とても丁寧に作られているといつも思います。

当のデザイナーは、「本当に当たり前のことをしっかりやる」ことに

注力しているようで、非常に淡々としているところがまた素敵です。

袖口は、クラシカルなステッチワークと小さな刻みが印象的です。












切り込みのポケットはお洋服に膨らみをもたらすようなデザインです。












Vカットのテールデザインは、TOKIHOではお馴染みのディテールとなりました。
















もう一色はブラックです。

定番と言えるブラックと新鮮なライトブラウン。

ライトブラウンは、茶色というよりは、グレージュという方が

ピンとくるかもしれません。グレイッシュなベージュです。












店頭に吊っているのを見るよりも、着たほうが袖は長く感じるかもしれません。











360度、どこから見ても立体的で美しいシルエットです。












わずかなスリットも重要で、パンツを履いたときにもワンピースで

着たときにも、程よい軽さを感じさせる、ガセット付きの素敵なデザインです。












ペタッと置いたときには全く想像もしない綺麗なシルエットは流石です。











先日、妻がクリーニング店の話を思い出したようにしていました。

いつだったか?FIRMUMのお気に入りのスタンドカラーコートを

チェーン店のクリーニンング屋さんに預けたところ、スタンドカラーデザイン

のコートの襟を無理やり寝かせてプレスをかけて、もこもこした無理のある

チェスターコートのようになって返ってきたことがあるそうです。

当然、持っていってやり直してもらったそうですが、そのチェーン店とは

逆に、妻の友人が出していたお爺さんが経営している、とても小さな

クリーニング店の話もしていました。

持っていったお洋服を1点づつ丁寧に見て、

「このジャケットは手洗いでやったほうがいい」

「これはドライで、こんな仕上げがいい」

そんなメモ書きをその場でどんどん貼っていって、少しチェーン店よりも

値段は高かったようですが、抜群の仕上がりだったとか。

今度からそちらで出そうかと思っていたところ、残念ながらお店が

なくなってしまったそうです。なんとなく、今の日本の縮図を見せられた

ようで、心から残念に思いました。

TOKIHOのような、実力のあるシンプルなお洋服は一見伝わりづらい

ところもありますが、できる限りそのような洋服をたくさん紹介できる

お店でありたいと思います。















 

2022年5月26日木曜日

色に惹かれて

とにかくいい色だと思った商品でした。


スタイリングをたくさんしていると、色の重要性に気がつきます。

同じグレーでも様々な種類があり、ちょっとした違いで印象が変わります。

また、それは時代(トレンド)に応じて変わるのかもしれません。

他の色もそれぞれそのようなことが起こるわけですから、

色の種類を考えると、手っ取り早いのは理屈ではなく扱いやすい

色や新鮮に映る色を感じ取る勘なのだと思っています。

このような仕事をしていると、「色」はとても身近な存在で、

気になるとありとあらゆる色が気になります。


そんな中、とにかくいい色だと思いました。















maison de soil
リネンコットンピンタックワンピース
グレー ¥41,800(税込)















パープル

この2色が並んでいるのを展示会でみた時、

本当に綺麗な色だと感じました。

今ではもう少し多く発注しておけばよかったと後悔しています。





















素材はリネンコットンでとてもフカフカしています。

リネンコットンの混紡素材の良さが出た素敵な素材です。

色もいい、素材もいいワンピースを妻に着てもらいました。















パープルはkhadi & coのスターパンツに合わせて、

シューズはクラシカルなR.U.のBessを。





















軽くてふっくらした素材はこれからの季節にもぴったりです。












メーカーでは着丈が2種類ありましたが、パンツで合わせる

スタイリングと、前を開けて羽織で着るスタイリングが頭を

よぎりましたので、アナベルではこちらの着丈だけのセレクトに

いたしました。







































ふんわりとしたボトムス部分に対してシュッとした

トップス部分がバランス良し。

特に横から見た肩口部分のサイズ感は、大好きです。




































インナーに着たタンクトップはゴーシュのもの。

こう見えて実はライトピンクです。

つまりほのかにワンピースと同系色。















グレーはブラックのCOOLMAXに合わせて。

シュッとした印象でヒールを履いてもらいました。





























グレーは本当に明るいシルバーグレーです。

顔映りも抜群。





















よく、ベルベットは冬だけのもの?って聞かれます。

そんなことはありません。

あえて言えば、「おしゃれ着用」に用意された素材でしょうか。

だから履くとなんだか華やかな雰囲気に変わります。


展示会で見たこの素材、実は色々な形がありました。

メーカーも力を入れていたのですね。

その中から、アナベルでは3種類をセレクトしています。

ただ、、店頭で完売しているものも多く、申し訳ない気持ちで

簡単にご紹介いたします。





















ピンタックプルオーバーロングシャツ
グレー ¥26,400(税込)

こちらはグレーしかありません。

パープルが完売しています。





















ふんわり袖のタックブラウス

こちらも価格は同じ¥26,400(税込)です。

そしてこちらはグレーが完売し、パープルだけになっています。


店頭でも、皆さん色に反応してくださいます。

ありがたいことです。

わずかですが、通信販売ページも更新いたしますので

ぜひご覧ください。




















入荷のお知らせ

 

5月 26日(木)

<NO CONTROL AIR>

・クールマックス 裾タックパンツ

・クールマックス キャミソール

・クールマックス キャミソールオーバーオール

・ポリエステル&ラミーポプリン 拝みボタンカーディガン

・ポリエステル&ラミーポプリン vネックプルオーバー

・ポリエステル&ラミーポプリン 丸首9分袖シャツ


<TOKIHO>

・"SOLO VIII" フレンチスリーブワンピース


<maison de soil>

・フラワーブロックプリント vネックフレンチスリーブワンピース




2022年5月19日木曜日

シンプルなこだわりが生んだシャツ

昨年の初夏にもご紹介して、すぐに完売したすごくオススメの

シンプルなシャツブラウスがあります。

基本的な情報は、昨年のブログも一緒にご覧いただけると嬉しいです。

https://f6products.blogspot.com/2021/09/blog-post_5.html
(2021年のブログ「シャツらしからぬシャツ」)

また、「klause(クロイゼ)」のブランドのお話などは、同じく昨年に

暮らしとおしゃれの編集室を通してご紹介しております。

下記のアーカイブスにアクセスして、ぜひそちらもご覧ください。

https://kurashi-to-oshare.jp/fashion/132551/
(暮らしとおしゃれの編集室「精霊というなのシャツ」より)

今回は、昨年ご紹介したブラウスに新たな形が加わり、

新素材でリネンが登場いたしました。

色もリネンのストライプを含め、最大4色での展開です。











klause
リネンヘンリーシャツ オフホワイト
¥22,000(税込)

新作のヘンリーネックシャツは、連想するメンズライクからは

遠い素敵なネックデザインです。少し下りがついているのが功を奏し、

男性も女性もいい具合に着ていただけるデザインに収まっています。












アクセサリーかのような一つボタンのヘンリーネック。





















昨年も褒めまくっていた袖口の仕様はそのままに。

袖はわざと長めに設定されており、筒になっていますので

まくって半袖で着ることも可能です。そのまま長めに着ても

本当に素敵なのです。












自然光で見てもグレー系に見えますが、メーカーカラー名、

生地屋さんのカラー名も「ネイビー」です。











ブラック

実はブラックは今回の入荷分はすでに完売しています。

追加生産を依頼しており、6月に入荷いたします。

こちらのブラックがご希望のお客様は、入荷連絡を承りますので

メールかお電話をお願いいたします。

リネンのヘンリーネックはこの3色展開です。





















リネンヘンリー オフホワイト

こちらはmaison de soilのインディゴブラックの染色スカートにタックイン。












真夏もこのように涼しく着ていただけます。











現在完売中で6月入荷予定のブラックです。




















ボトムスはblue in greenの別注バルーンパンツの生成りです。

昨年もふんわりパンツに合わせてご紹介したりしましたが、

相性抜群です。











こちらがグレー系に見える、ネイビーです。











ボトムスはARTEPOVERAの紐パンツ。











同じパンツにタックイン。



















リネンクルーネックシャツ
オフホワイト ¥22,000(税込)

こちらが昨年ご紹介したものと同型のリネンバージョン。

やっぱりいい!今年はメンズも作っていただき、自分用に

購入しました。こういったシンプルなものを立体的にしっかり

作っているブランドはありそうでないので、大人のリラックスした

スタイルのお洋服として、非常におすすめです。












ガバッと開きそうで、そうでもなく収まりのいいクルーネック。












ゆったりしているけど綺麗に見えるパターン設計。

デザイナーいわく、「当たり前のことを一生懸命やってます。」とのこと。












リネン素材は薄すぎず、厚すぎず。

ざっくり感があって表情もいい。











昨年も書いていますが、本当に縫製が綺麗。

縫製の良し悪しはシャツにとっては生命線。

着心地に直結しますから重要です。




















ヘンリーと同じくネイビー。












ブラック




















そしてこちらがヘンリーにはないストライプ。

ヘアラインですごくかっこいい。

遠目には無地として考えてもいいようなビジュアルです。

クルーネックシャツはこの4色展開です。











遠目にはオフホワイト?

って思いますよね。




















これでもわかりにくい?

ストライプなんです。











TRAVAIL MANUELのサドルパンツと合わせて。





















こちらがオフホワイトです。

ボトムスはblue in greenのバルーンパンツのインディゴを。





















こちらがネイビー。





















ブラック

写真でもおわかりの通り、少し着丈が長めです。

一番最初に見た時はそこに違和感を覚えたのですが、

見れば見るほど、着れば着るほど、そこがかっこよく

見えてきました。そしてアナベルにある他のどのシャツや

ブラウスとも被らない個性でもあるのです。

特にボリュームのあるパンツやスカートとの相性は抜群です。












klause
リネンロングクルーネックシャツ
オフホワイト ¥23,100(税込)












クルーネックシャツと同じネックデザインで、

着丈が長くなったスリットシャツです。











前後さがあり、、











スリットとガセット。






























ストライプ、ネイビー、ブラック、、全4色展開です。

新作で、こちらもとっても合わせやすい。

少し長い分、細身パンツにもよく似合います。





























FACTORYの細身パンツに。











どれもいい。。困りますね。

こういう場合、サンプル段階で色々とスタイリングを想像したり

他のブランドとのバランスも考えて形を絞ったりするのですが、、

今回は無理でした。他とも被らない別物ですし、それぞれの

個性を見ていくと、全部欲しくなる。

着ていただいて気に入ったら、形違いもぜひ!






























ストライプは真白のパンツに。











ネイビーは、SUSURIのマーチスカートのブラックに。











ソックスを履いたり。












履かなかったり。




















HAVERSACKのコットンナイロンパンツに合わせてブラック。











そして実は一番のお気に入りは横姿。

身頃と袖つけのバランスが大好き。

すごくスッキリと見せてくれるデザインです。

丁寧な縫製の技術もあって上質さも感じます。


コットンも今ご紹介した同ラインナップでございます。












昨年と同じパールブロードコットンは、サラッとして薄手で

清涼感があるけど高密度。着ていくとしっとりした感触が

増してきます。昨年はホワイト1色でしたが、

今年はネイビーブラックを加え全3色展開です。

コットンのネイビーは青みをしっかり感じるネイビーですよ。





















クルーネックホワイト。

ボトムスはblue in greenのバルーンパンツ、生成りです。





















ネイビーは、FACTORYのサルエルパンツ、

硫化ライトグレーに合わせて。











ブラックはTRAVAIL MANUELの新作パンンツに。





















ホワイトのヘンリーは、同じくTRAVAIL MANUELの新作パンツに。




















ヘンリーのネイビーはHAVERSACKのパンツに。





















ブラックのヘンリーは、先ほどから何度も登場している

blue in greenのバルーンパンツのキナリに。

やっぱり相性がいいから使用が増えちゃいますね。











こちらはロングクルーネックのホワイトです。











パンツは、こちらも登場が多いHAVERSACKのイージーパンツ。

素材の相性もよく、上品な印象のスタイリングです。












ポケットが特徴的なので、タックインもしてみました。




















ネイビーはmaison de soilのスカートに合わせて。











薄手のコットンは、袖をまくれば夏場でも十分着ていただけます。

田園都市線の冷房は強烈ですので、冷房よけのショールも持参して。





















ブラックはGASAの素敵なジャカードパンツに合わせて。












これで全部ですが、他に定番のロングチュニックなども

ございます。そちらは通信販売でこのシリーズの後に

続けてご紹介しますので、そちらをぜひご覧ください。

シンプルなこだわりを感じるシャツは、着ても心地よいものです。

さまざまなシャツを着てきた大人に安心して提案できるシンプルなシャツ。

ぜひお近くの方はご試着もしてくださいね。