2017年1月31日火曜日

かぶるんです。

世の中、汎用性に富んだ便利品ばかりでは、

10年生きていたら飽きてしまう。

馬鹿げたほど高いが、どうしても部屋に飾りたいアート。

どのタイミングで着たらいいかわからないが、

とにかく美しく、手にしたいワンピース。

やかましく、壊れやすいが味わい深い旧車。

ちょっと置き場所を変えるとがたつき、

紙をはさんで調整が必要な古いテーブル。


人の趣味性はいろいろだ。

アナベルは、僕の趣味が投影されている。

セレクトショップを見るときは、ちょっと人の

趣味をのぞき見するような気分で見ればいい。

趣味性の高いお店ほど、意味不明で

面白いものに出会える可能性は高い。

お店のセレクトをする時は、

それぞれのブランドの個性が際立つような内容になったらいいな、

という配慮をしながらセレクトする。

だから、いいのは知っているが、セレクトしないブランドもあるし、

販売が難しそうだが、セレクトする商品もある。















FIRMUM(フィルマム)

コットンヘンプミリタリーフードパーカ

¥29,500(税抜)





















我々の世代で、古着から入った洋服好きは

すぐにピンとくるミリタリーパーカ。





















着丈は長いがプルオーバー。















カンガルーポケットに隠れるウェストドローコード。

ウェストの絞り具合が調整できる。





















少し前後差をつけた裾にはスリットが。





















ドライタッチなコットンヘンプの

高密度ウェザークロスを使用した、

フードのついたロングシャツのような、、

アウターのようなお洋服。

こちらはキナリ。

トップであるため、近づくとチラチラとグレーが見える。





















こちらはオリーブ。





















ブラック

しっかりと襟腰をあつらえたフードは、

立体的で美しい。















ビリージーンに合わせて、キナリ。















ウェストは少し絞り気味です。















そして、この着丈のお洋服とは猛烈に相性のいい

TRAVAIL MANUEL のバルーンパンツとも

キナリをコーディネート。















アナベルのお客様には、

ぜひ挑戦していただきたいコーディネート。















オリーブは、先日少し写真が出ただけにも関わらず、

お問い合わせを多数いただき、完売したFIRMUM の

ワイドデニムパンツに。















ワイドパンツに合わせる場合、ロールアップしたほうが、

バランスはいい具合でした。















ホワイトパンツで、ややメンズのミリタリースタイルを

感じさせるカラーリング。
















気になるリュックスタイルもしっくりきます。















ブラックはバルーンパンツのカーキでスタイリング。

春を意識してレギンスにカバーソックスで。















絞りをゆるくして、ストーンと着る感じもかっこいい。
















TRAVAIL MANUEL のカツラギパンツに合わせて、

キレイ目にスタイリング。















いずれも個性的な装いにいざなってくれる。

これは、そういうお洋服です。

アウターに見えるけど、、

かぶるんです。






2017年1月28日土曜日

お知らせ

<暮らしとおしゃれの編集室>















暮らしとおしゃれの編集室」の連載が更新しています。

今回で24回。

ちょうど1年が経ちました。

春からも連載は継続となりましたので、

引き続きご覧いただけますと幸いです。


そして、もう一つお知らせです。

<ポイントシステムについて>

アナベルは、おかげさまで今年の3月に5周年を迎えます。

こんなに小さな、少し変わったお店が続けてこられたのも、

お客様お一人お一人に支えられてのことと、

感謝の思いを抱くと同時に、これから先の継続的なお客様への

還元方法を考え、本年2月1日より「ポイントシステム」を開始いたします。


通信販売は、従来の通信販売ページにポイントシステムを導入します。

お買い物金額の1%がポイントとして還元されます。

アナベルにてお買い物の際に、1ポイント1円としてご利用いただけます。

詳しくは、2月1日より、ページ上にポイントシステムの詳細がわかるページが

登場しますので、そちらをご参照ください。


また、通信販売のポイントシステムが実店舗ではご利用できないため、

実店舗におきましては、TUTAYA の「Tカード」を導入いたします。

皆様がお持ちの「T カード」に、こちらも1%のポイントが還元されます。

もちろん、ポイントを使うことも可能です。

また、TUTAYA 「T カード」 の準備がギリギリになった関係で、

告知が少し遅れましたこと、お詫び申し上げます。

こちらも、トラブルがなければ、2月1日よりご利用可能となります。


今後とも、よろしくお願い申し上げます。


annabelle








2017年1月27日金曜日

ヘムレン再び

susuri デザイナー、斎藤さんが

生み出した傑作、「ヘムレンワンピース」。

長袖のシャツワンピースは世の中にたくさんあるが、

実はデザインすることがすごく難しいアイテムであるようにも思う。

どうデザインしたら「ロングシャツ」から抜け出せるのか、

それを考え始めたら、迷路をさまよい、

こんな素敵なデザインは一生出てこない。

だから、このワンピースはシルエットのイメージが

先に頭の中にあったに違いない。





















susuri

ヘムレンワンピース ¥30,000(税抜)

北欧の童話、ムーミンに登場するヘムレンおじさんを

見て連想した面白いシルエットが特徴的です。





















今回も少し塩縮したような特殊な染を施した

素材を使用しています。

平織の高密度でしなやかで少しふわっと毛羽も感じる生地。

春だけでなく、オールシーズン活躍しそうな素材感です。

今シーズン、アナベルではこのブルーのみのセレクトです。





















バストラインのあたりに切り替えを作り、

この部分だけ2重になっています。

着たときの安心感、ワンピースらしさは

こういったデザインからも感じられるもの。















susuri 斎藤さんが大好きだというシャツ。

レディースではどうしてもブラウスに勝てないシャツ。

この細い台襟から、斎藤さんのこだわりを感じます。





















そして、袖口にはシャツの定義の一つでもある

剣ボロが施される。

ワンピースに込めたシャツへの思いが感じ取れる。





















そして、susuri のアイコン的デザインになっている、

すごーく縦長な襟吊り。

トラディショナルなデザインディテールに、

オリジナリティーを注入するのがとても上手。





















susuri のお洋服は、裏を見ても気分がいい。

仕様や、始末にもかなりのこだわりがうかがえる。















ヘムレンワンピースの素敵ポイントは、

前から見たときのシルエットと、

真正面以外から見た印象があまりにも違うところ。















ヘムレンおじさんからイメージしたシルエットは、

背面をデフォルメすることで独特のふくらみを帯びた

素敵なデザインに仕上がっている。





















真正面からうかがえる、礼儀正しい

シャツワンピースと打って変わって、

子供が砂場で両手を使って作る、

砂山のようなカッティング。

動きもある。

そして、この色。

「ポタリ―ブルー」と名付けられたこの色は、

「どんな色?」って聞かれても答えられないブルー。

ブルーグレーとも違う。

ラベンダーでもないし、藤色でもない。

落ち着いているけど、華やかだ。

名前の通り、きっと陶器を見てイメージした色なのでしょう。

こんなに華のあるシャツワンピースとは、なかなかお目にかかれない。





2017年1月24日火曜日

お知らせ















こちらのコーディネートで履いているパンツについて

複数のお問い合わせをいただいておりますが、

こちらのパンツは、人気のためすぐに完売となってしまいました。

通信販売を楽しみにされているお客様には申し訳ありませんが、

現在、メーカーにも在庫がない状況です。

次回の入荷時期を確認後、わかり次第ブログでもお知らせいたします。


ブランド:FIRMUM(フィルマム)

プライス:¥22,500 +tax

スーピマコットンで織り上げたデニム素材です。


annabelle




再入荷のお知らせ















TRAVAIL MANUEL

コンパクトチノシャムパンツ

完売していた、KHAKI とOLIVE のMサイズが再入荷しました。

そのほか、完売している色、サイズは、メーカー在庫がありませんので、

再入荷はございません。

よろしくお願いいたします。


annabelle


2017年1月23日月曜日

今日はわたしの番

ミニマルなデザインと上質な素材で、

使う人の生活に寄り添う衣服。

言葉で綴ると簡単そうでよくあるようにも感じるが、

このコンセプトを正直に長く続けるのは、

まさに、いばらの道ではなかろうか。

大人になればなるほどに、わがままにも求めてしまう、

普遍性と専門性。

定番とは何かどこかで変化を求める人たち。

evam eva というブランドは、そんな大人の要望に

全力で答え続ける安心できるブランドの一つです。





















vie

カシミアストール ¥23,000(税抜)

定番で使い続けるカシミア糸の一つです。

素材の大切さを十分に理解している彼らは、

同じデザインを作り続けるという外面的な

「シンプル」、「定番」というところには、さほど執着

していないように感じる。















そのかわり、「これは!」

と感じる、気に入った上質な素材には、とても執着している。

そう感じる。

逆に新たにトライアルしている素材もたくさんある。

このカシミアを触ったとき頭をよぎった擬音語は、

「モチモチ」

その一言に尽きる。

さらさらもしていないし、しっとりとも違う。

素材に対してかなり厳しい目を持つ彼らが

使い続けるのもうなずける。















evam eva の一重のスプリングコートに合わせて、

ライトグレー。





















トップのライトグレーは、

オートミールのような優しさと、

スカッとした潔さを感じさせる。

冬物ながら、今から4月中旬くらいまで活躍しそうだ。















evam eva のバルキーなコットンニットに合わせて、

グレー。





















ミックス調のスポーツスウェットを思わせるような

グレーは、どんな季節にも、どんな装いにも

ニュートラルに取り入れられる頼りになる1色です。















evam eva の圧縮カシミア混セーターにチャコール。





















チャコールグレーとスミクロの中間のような

絶妙な色。

トップ染の良さが最もよく表れた一色。

濃色でありながら軽さも感じる色味です。

重くならずに、大人っぽい。


男女兼用できそうな、素敵なストールです。。

取り合いになりませんように。






2017年1月20日金曜日

大ベテラン

先日ご紹介したバルーンパンツより長く、

アナベル店頭で活躍し続けているもう一つのベテランがいます。





















こちらは、2012年夏の写真。

妻の雰囲気からして、遠い昔のように感じますが、

アナベルがオープンした年の夏。

履いているのは、今日ご紹介する、

TRAVAIL MANUEL のシャムパンツ。





















TRAVAIL MANUEL

シャムパンツ ¥12,000(税抜)

こちらも当時から素材、色、お値段も変わらず。















素材はバルーンパンツと同じ、コンパクトチノクロス。

色展開も同じです。

左からキャメル、オリーブ、ブラック、カーキ。





















ポケットは右側にボタン付きで一つ。





















タイパンツをモチーフにした切り替えが

とても特徴的で、これがシルエットも決定づける。

履いた時の「かっこいい」 と 「ラフ」の中間をいったような、

あいまいなオシャレ感がとても素敵なのです。















今回は春の立ち上がりでのご紹介ゆえ、、

冬物とのミックスコーディネート。















FACTORY 別注のキャメルのセーターに

合わせて、カーキ。

セーターは私物です。















2012年は、一回ロールアップしていましたが、

今シーズンはそのままに。















evam eva の春のコットンニットと合わせて、ブラック。

モノトーンでかっこいい雰囲気に。















キャメルは、少しヒールの高いdanskoに合わせて。















カバンを差し色にベーシックな色合わせ。

シンプルで物足らなさを感じたら、ストールで

ボリュームアップ。















オリーブは、驚愕の発色で気分の上がるITOIの

セーターに合わせて春っぽく。















5年前、、





















妻はこんな具合で、、

もうすぐ5年生になる上の娘は、

鼻を垂らした、少し賢そうな幼稚園児で、

下のもうすぐ2年生になる息子は、

オムツをつけたチンパンジーみたいだった。。

昔の写真を見ながら思い返す。















5年前、、

このパンツを販売していた時、

「ちょっと太すぎるかな。。」

「ちょっと私には大きいかな。。」

そういう意見もたくさん戴きながらの販売だった。

今、そういうコメントは全く出てこない。

人が年を重ねることで変化するのと同じように、

変わらないように見えるファッションであっても、

見る角度を変えると、変化を感じたりする。

昔は、「絶対に太くて履けない!」

と思っていたパンツが、いい具合に履けるようになったら、

それは、その人のファッション年齢が上がったからです。

そうやって、いろいろなものが着られるようになったり、

もしくは、絶対に着ないという判断ができるようになったりするのでしょう。















全く変わっていないのは、大ベテランのこのパンツです。

ぜひ、新鮮な気分でお試しください。



TRAVAIL MANUEL(トラヴァイユ・マニュアル)

コンパクトチノ シャムパンツ

¥12,000(税抜)