2020年6月5日金曜日

新作?

ここ数年、パンツでのお勧め商品が続き、面白いパンツを

作るブランドであるという認知が広まってきた「blue in green」。

もちろん、シャツやワンピースもありますが、、

「ぶかぶかパンツ」「ふんわりパンツ」と続き、かなりたくさんの

お客様にご好評をいただき、パンツのイメージが強くなっています。

今回もまた、「新作?」と呼べるかどうかがわかりませんが、

annabelleでは初めてとなるblue in greenのパンツのご紹介です。





















blue in green
jog pants 
blue chambray ¥24,000+tax

新作?というのも、僕が初めて彼らの展示会を訪れた2016年の秋、

すでにそこにあったからです。ただ、当時annabelleはお客様から言われるほど、

パンツのセレクトが多いお店でした。意識的に減らした今ですら、

多いとい言われるくらいですから、すごく多かったという事なのです。

それが悪いことだとは思っていませんが、「減らさなきゃな」という意識が

強かったせいか、当時から気になっていたこちらをセレクトしなかったという

言い訳を今しています。。
















股下はこのようにサルエルパンツのような切り替えデザインで、

しかも丈感もとってもannabelle好みです。

「今度セレクトしよう」と思っていたら、、

「ぶかぶかパンツ」です。

「ふんわりパンツ」です。

という具合に、次から次へと素敵なパンツが出てくるもので、

しかたなく、今に至りました。
















素材は、岡山のブランドらしいインディゴのヘリンボーン素材です。

しかも綿麻のヘリンボーンですから、ふかっとしたタッチで柔らかく、

しかも地厚そうに見えて実は薄手で軽く、涼しい素材です。

視覚的なヘビーさと、実際の軽い履き心地のギャップがまた素敵なのです。

















裾口にはぐるりと一周ギャザーが細かく施され、

これが履いた時にとっても印象を残します。




















indigo black ¥25,000+tax

もう一色のこちらは、indigoシャンブレーの上から黒染めを

施したもの。非常に黒っぽいネイビーのような、いい色です。

しかも地がインディゴのヘリンボーンですから、履き込んだ際に

どのような色合いになっていくのか、楽しみでもあります。

ジーンズなどとはまた違った良さがあるはずです。


















股下の切り替え部分と細かなギャザーが重なって、

錯覚なのですが、少しよじれたようにも見えるのです。

















少しワーク素材のような印象のヘリンボーンに、

ツルツルしたNO CONTROL AIRの定番素材、コットンキュプラの

ブラウスをTシャツ感覚で合わせています。






















後ろにたわみができるこのブラウスも、普通ではありませんので

一枚でとっても存在感のあるスタイリングになってくれます。




















上からご紹介済みのmaison de soilのロングシャツチュニックを

羽織代わりにして。



















シンプルで心地よいCLOSELYの長袖Tシャツを合わせて。

















切り替え&ギャザーで、いい感じのドレープも。


















indigo black

こちらは昨日のブラウスのご紹介の際に登場したスタイリングです。


















これからのシンプルなワンツーコーデで光る一本です。

















股上が下がったズボンですが、履いた時の印象はそれを

さほど感じさせないデザインです。


















スニーカーでもかっこよく履いていただけるのではないでしょうか。

自転車にも問題なく乗っていただけますよ。

















さらにさかのぼると、こちらもジョグパンツでした。

ヒールに合わせても良さそうですね。





















ヒールという程ではありませんが、catworthのstar tapを

履いてみますと、少し印象が変わります。


















ふんわりとしたmaison de soilのブラウスに合わせて、

リボンのシューズが似合います。

















blue in greenは、なんだか気に入るパンツの多いブランドです。

それも困るくらいに。狭いお店ですので、パンツばかりになると

必然と他を減らななければならず、、ブラウスやワンピースを増やしたくて

パンツを減らしたのですが、どうにも我慢できませんでした。

そして、実はもう一種類、同じ素材でご紹介をしたいパンツがあるのです。





















それがこちら。

ワイドバルーンパンツというこれまたannabelleが大好きな形。

















こちらも通信販売ページでご紹介いたしますので、

ぜひご覧ください。



















2020年6月4日木曜日

原点回帰

ASEEDONCLOUDの展示会に初めて伺った際、お店での

お取り扱いをどうするかは宙に浮いたような状態で見に行きました。

ほとんどのブランドの展示会において、はじめはそうなのですが、

直接見た時に、何等かにひと押しされることがあったら、

お付き合いしたいなって考えるのです。

彼らの場合、ヴィジュアルで見ていた以上に丁寧なモノつくりは

もちろんですが、その中心にある物語が重要な位置を司り、

それがあることで、着る人も幸せを共感できる洋服のように感じたからです。

その内容に関しましては、先月のブログ「小さなタネの物語」も

合わせて、ご覧いただけますと幸いです。

今日は、その時のブログと同じファブリックを用いた夏のシャツを

ご紹介いたします。

















ASEEDONCLOUD
working blouse ¥28,000+tax

ワンピースと同じ生地を用いた同じオリジナルの

フラワープリントを使用したブラウスです。

















前回もご紹介の通り、ワンリピートがないとも言える

作品のような壮大な柄模様がデザイナー玉井健太郎さんの

デザインの魅力の一つです。

















思った以上に袖が下までしっかりくる半袖のシャツブラウスです。

裾も自由に絞っていただけますから、ボトムスを選ばない。





















blue in greenのふんわりパンツに合わせて。

どうしても履く回数が増える1本です。

















ヨコから見たときの袖口にも可愛らしい。

これは花びらをイメージしたのでしょうか。

少し体から離れたところでフワッと広がる柔らかな印象。

















正面から見られるトラディショナルな印象とあいまって、

ヨコからみられる袖のデザインはとても東洋的な女性らしさを

感じさせる美しさがあるように思います。


















真夏になるまでは、羽織とセットで楽しんでいただきたい。



















素晴らしい柄模様は、そのスタイリングの中に想像以上の

素敵なテクスチャーをもたらしてくれる。

















チラッと見えただけでもそう思えます。


















ASEEDONCLOUD
working blouse stripe
stripe ¥21,000+tax

花柄は彼らにとって、きっと中心的な存在の柄模様なのだと思います。

一方で、アーカイブスを含め、そして次回のシーズンを見た時にも、

ストライプ柄の存在もまた、中心にあるように感じます。

時にデザイナーが実際に旅をした自然の中の地層からインスピレーションを

受けたものがあったり、また、ロンドンでファッションを学んできた経緯も

あり、その伝統的な柄であるストライプがデザイナーの遺伝子に

すでに組み込まれているような、最もなじみ深い柄なのかもしれません。


















ピンタックがストライプを表現しているようにも感じます。

















ボタンはループで留めるデザインで、こちらも少し東洋的。


















裾には共布のひもが裏側を通り、自由に絞ってギャザリングを作ることができる。

着丈もすっきりして、あらゆるボトムスに似合うデザインかと思います。



















Honneteをご紹介した際にご覧いただいた写真ですが、

インナーに着ていたのがこちらのブラウスです。



















対照的とも思えるmaison de soil の天然染めのスカートに合わせて。






















対照的な者同士の組み合わせは、annabelleで提案するスタイリングの

最もわかりやすい表現方法かもしれません。

少しカチッとした素材感やトラディショナルな印象を受けるブラウスに

対し、ザクザクとしたナチュラルな染色の施された個性的で

ふんわりとした印象のスカートを選びます。

















袖口の花びらのようなデザインと、maison de soilの

味わいのある天然染めが良い調和をもたらしてくれます。

















もちろんパンツスタイルでも素敵です。



















annabelleを始めるとき、「コンセプト」のようなものをしばらく、

じっくりと考える時間を持ちました。

それで落ち着いたのが、「普遍性のあるスタイルの創造」ですが、

そのために必要な考えとして、「当たり前を嫌い、シンプルを追求する」

というものがありました。もちろんそれは、オーセンティックな

ベーシックスタイルはかっこいいに決まっているというのが前提です。





















「なんであの人はあんなにシンプルなのにかっこいいの?」

っていう感覚は誰もが持ったことのある感情だと思います。

僕ももちろん感じたことがあります。

それはその人が「あーでもない、こーでもない」を経由してきたから

に他なりません。そして、それは時間のかかることとも限りません。

だからannabelleは「あーでもない、こーでもない」ができる

お店にしたいと思って始めました。


















シンプルなワンツーコーデでは、シンプルな者同士を

組み合わせないように気を付けています。

「当たり前」を避けるためです。

そして、たまに、普通のジーンズや白シャツなんかに袖を通してみます。

以前と違う感情が出てきたら、それに従ってみると面白いもの。

「ジーンズを履くならもっとオーバーサイズがいい」とか、

「それに合わせる白シャツは、これじゃなきゃ嫌だ」とか。

それが皆さん一人一人の定番スタイルになるのかと思います。


ASEEDONCLOUDの展示会に伺ったとき、あまりにも純粋な

表現に、お店を作るときの様々な資料を思い返し、原点に立ち返る

気分を頂戴した感覚になりました。

今のタイミングで良い出会いだったのではないかと思っています。

少し背筋の伸びる洋服ですよ。















2020年6月2日火曜日

忘れられない夏に

胸に切り替えのある、あて布のような感覚でデザインされた

シャツを「イカ胸」などと呼び、メンズファッションでは

燕尾服などに合わせたフォーマルファッションから派生した

ウィングカラーデザインのシャツなどは昔からよく見かけます。

私も好きで古着からオーダーシャツまで何着か持っています。

着る返部分がタックになったり、別布を用いたりするシャツも

多く見かけますが、このシャツをはじめて見た8年前、

そのイカ胸シャツをすぐに連想いたしました。















maison de soil
Linen embroidery shirts
off white ¥22,000+tax

















イカ胸シャツの切り替えのような感覚で、手ぶりのセンスのいい

ミシン刺繍が額装のように施されるシャツは、もう同ブランドでは

お馴染みの定番的存在であり、コットンでは今シーズンもすでに

ご紹介している。
















しかし今ご紹介するのは、実は待望していたLinen100%。

「実は」と付けたのは、自分でも全くリネンが欲しいという

意識はしていなかったにもかかわらず、展示会でこれを見た時、

思わず「あ、、」っと声を漏らすほどだったから。
















色はどちらも素敵な定番の2色展開。

off white・black



















20代の頃、ジーンズに黒は似合ないと思い込んでいました。

でもある時、女性スタイリストがジーンズに黒のリネンシャツを

すごくかっこよく着ていたのを見て、一瞬で考えが変わりました。

まったく重たさも野暮ったさもなく、トンガリ過ぎた印象もなく、

それどころか、柔らかく軽やかでいて、クラシカルな雰囲気をもった

着こなしは、「ジーンズ×ホワイト」には出せない存在感を放っていた。


















black

ジーンズではないけれど、インディゴに合わせてブラックを。






















リネンの長袖シャツは、僕が春夏シーズンで最もたくさん着る洋服です。

3月後半から着始めて、9月いっぱいは着続けます。

今は一枚で着るのがちょうどいい季節です。


















触るとポコポコとした感触がある凹凸のある刺繍です。

シンプルに着て、かっこいいものだと思います。



















タックインをして、羽織を。


















同じくふんわりパンツの白にオフをタックイン。






















昨年から引き続き、白と白のコーディネートは多い私。

もう気分ではなく、自身の定番スタイルの一つになりました。



















わずかな季節の移ろいを感じることが難しかった2020年春夏。

きっとたくさんの人にとって忘れられない年になるのでしょう。


















南から梅雨前線が張り巡らされ、関東にも梅雨がやってくる。

初夏の朗らかな過ごしやすい日々に一瞬差し込む「梅雨寒」。

車内の寒さにどうにもならない思いをするのもこの季節だ。

















夏に行きかけた装いが立ち止まるのもこの季節。

















なんとなくもう一回ジーンズを履いてみたりする。

ただし、綿麻の涼しいやつだが。























季節の変わり目には、なぜだかベーシックがやりたくなる。

それはたぶん、クローゼットを漁る季節だから。

懐かしい洋服が出てきたり、履けるかどうか怪しいズボンを履いてみたり。




















オーセンティックな雰囲気を持つ華やかな刺繍シャツは、

上質な麻のレースのハンカチを着たような気分です。

ポケットからサッと取り出すハンカチのように、

サッと纏って何度も着てしまいそう。

忘れられない夏に。