2019年3月24日日曜日

式典

いよいよ明日、我々夫婦も娘の卒業式に臨みます。

私は昨年買っておいた、NO CONTROL AIRの

ワイドギャザーパンツとジャケットのセットアップ。

妻は、さんざんどうしようかと騒いだ末、

卒業式は、susuriさんのミイワンピースに

annabelleオリジナルの釦ジャケット。

入学は予定通り、susuriさんのキアラドレス。

そして飾りつけは、西別府さんのブローチと

JEUJYEIさんのアクセサリーを。

式典もその内容によって、装いもいろいろ変化します。

4月に控えている入学式は、卒業式と比べると

ぐっと晴れやかで色合いも華やかになる人も多い。

こちらはそんな華やかなシーンにお勧めです。

















NATIVE VILLAGE(ネイティブ ヴィレッジ)

初めてのご紹介になります。

すでにannabelle ではお馴染みになっている、

「GASA*」というブランドがあります。

上質な素材感と強烈な個性を持って、たくさんのファンを魅了し、

すでにブランド創設から24年を迎えています。

そのGASA*のデザイナーとして、何度かブログでも

お名前が登場しているのが五十嵐さんですが、

実はブランドの立ち上げから数年は、もう一人の

人物が中心になり、GASA*のコレクションを行っていました。





















それが今回ご紹介する「NATIVE VILLAGE」の

デザイナー、松谷さんです。
















全てのファブリックをオリジナルで作り込むのも、

NATIVE VILLAGEの特徴の一つです。

とても時間のかかる取り組みですが、

我々も見たことのない生地に心が躍ります。
















こちらのボレロジャケットも、まるで和装に

用いられるような感触と見た目の素材を作っている。

コットンを中心に、レーヨンやナイロン、和紙も

織り交ぜて軽くしなやかに織り上げた素材。

裏地は軽いコットンで総裏仕立てです。
















裾はバックサイドにダーツを入れることで、

カーブを描き、短い丈でおさまりの良いデザインに。





















ポケットの中身が噴出したかのような

デザインもとても可愛らしい。
















同素材でパンツも。





















こちらも切り替えとダーツを駆使した、

カーブに特徴のある素敵なパンツに仕上がっています。





















フロントは比翼仕立ての釦です。





















タテに何枚かの剥ぎを作ることで、独特な

曲線を描くパンツは、軽くしなやかながら、

適度な張り感のあるこの素材にしっくりとくるデザインです。

洋服として、衣装の様にならないようデザインするのが

難しいと思われる素材感ですが、とっても可愛らしく、

独創的でありながら、普遍性を持ち合わせた佇まいです。

セットアップで着るととても迫力もあって素敵ですが、

別々でももちろん活躍します。





















完売したゴーシュのmintカラーのジャケットに

合わせて、春のお出かけコーディネート。















淡い春色を黒で引き締め。















どこから見ても特徴的なカーブシルエットは、

切り替えとダーツによるところ。





















ジャケットは短いボレロ丈。

袖も短めで、式典には使い易いのですが、

春はまだ寒いので長袖のカットソーを着ています。





















素材の特性を考えて少しオリエンタルな

雰囲気にしてみたいと思いました。

タイツをグレーに変えるだけで、

ずいぶんと変化がありましたよ。















素材の追求と共にデザインでは普遍性のあるもの、

変わらぬ良さを考えて、デザインするNATIVE VILLAGE。

ヴィンテージの洋服から、様々な職種のユニフォームを

研究することで、実用美を備えたものの良さを取り入れています。





















変わらぬものの良さ、洋服としての

普遍性をデザインしようと考えるとき、

頭の中だけではきっと難しい。

それにはたくさんの過去の資料や実際のヴィンテージウェアーに

触れることや見ること、着ることが大切でしょう。

それも何年もの間継続的に蓄積した感性が必要なのでしょう。

さらには、今のムードを感じることも欠かせない。

デザイナー松谷さんの貫禄は、そういった仕事を

成してきた人の佇まいでした。

annabelle でも少しづつご紹介したいブランドです。


ジャケット ¥55,000+tax
パンツ ¥54,000+tax













2019年3月23日土曜日

特徴を切り取るように。

たくさんの展示会やブランドを見て回って、

annabelleらしくセレクトしていく時、

やはりそれぞれのブランドの得意な部分や

そのブランドに最も惹かれる魅力的な部分を

切り取ってご紹介したいと思っている。

全部をご紹介などできないし、シーズンごとの気分で、

その内容が変わるのもセレクトショップを見る楽しみでもあると思う。

きちんとしているけどラフで、ラフだけど素材感のあるもの。

ゴーシュさんの得意な部分ではないだろうか。

















ゴーシュ

ハイカウントリネン7分袖ジャケット

mint green ¥45,000+tax

ハイカウントというだけに、太番手の麻糸をとても高密度に

しなやかに織り上げている。

それはまさにアンティークリネンのような風合いです。





















シンプルながら、袖丈、着丈が短く、

Gジャン?といった雰囲気を持ちながらも

Vネックで女性らしい、きちんとした印象も受ける。

これでカジュアルでチープな素材感では成り立たない

ところだと思うのですが、さすがです。

とても高級感のあるラフな仕上がりの麻素材を使用しています。





















フロントは比翼仕立てで、ステッチやボタンなど

が目立たないように仕立ててある。





















ポケット口もこのように。





















ワークジャケットのような雰囲気が前に出過ぎないように、

縫製仕様もこのようにすっきりと。

生地が地厚なため、その厚みができるだけ出ずに

スッキリとしたデザインです。





















裏面は一重ですので、両側に倒した縫い代を

奇麗に始末するため、脇やアームホール、肩まで

全てパイピング始末を施しております。

そのおかげで、地厚な生地がより上品に仕上がっています。





















色味は、ネイビーとミントグリーン。

濃色のネイビーはややムラ感のある色味で素敵です。

経年も楽しみな色ですね。

明るめのミントは、取り入れやすいきれいな春色です。





















少しボリューム感のあるギャザースカートに

合わせてミントを。















ライトブルーのような感覚もあるMint Greenですので、

インディゴとの相性は抜群です。















そろそろ籠バッグが登場しても良い季節。















寒の戻りもありますが、もうスプリングコートの

出番が増える季節。





















ネイビーは同じくゴーシュの新作の

パンツに合わせてスタイリング。















ネイビーは定番カラーですが、こちらは

経年変化が楽しみな風合いです。















ゴーシュさんの特徴が良く表れた新作では

ないかと思います。





2019年3月17日日曜日

噂のチルコ

最近は情報がいきわたるのが早く、販売する側が

少し戸惑うこともある。

今回、susuriさんのラインナップの中で、名指しで入荷状況を

聞かれるものがいくつかあったのですが、

このシリーズもその一つでした。





















susuri チルコワンピース

ice ¥35,000+tax

こちらは、申し訳ありませんがネイビーが完売です。





















susuri チルコプルオーバー

navy ¥29,000+tax

こちらは、ice が完売しています。
















iceという色名だけに、明らかに真っ白ではなく、

アンティークの布地のようなグレーッシュな色合いが

とても素敵だと思う。
















触った感触は張り感があり、薄手のキルティングの

ような感触で、見た目には刺し子のようなステッチが

走って見える、とても独特な生地なのです。
















裏面をみるとそうかと思うのですが、

ステッチの様に見える表面の織柄は、

刺し子調のドビー織。

裏面はドライタッチで少しフカフカとして心地いい。





















シルエットは大人っぽい、長めのAライン。

小さな丸首から、タックを施しバストラインの

下あたりからふらして広がっている。

とてもきれいで上品なシルエットです。
















袖のパーツはまるで螺旋階段のような弧を描き、

チルコ(サーカス)を彷彿させる特徴的なデザインです。
















らせん状に折り重なった生地は、切り替えの

袖口布にきれいに収まっているのですが、

この縫製の美しさには驚くものがある。
















後ろ身頃も前身と同じデザイン仕様。

相変わらず、360度どこから見ても

美しいシルエットです。





















袖丈は、7分袖くらい。

この袖の長さもいいんです。















春らしくロングソックスに編み上げレザーシューズ。

丈もしっかりとあって、バランスのいいAライン。















横から見た時のシルエットはもちろんのこと、

袖のシルエットもとても素敵。





















完売になったネイビーですが、

パンツに合わせていますので、

ぜひスタイリング見本で。

パンツに合わせても素敵ですよ。





















そしてチルコプルオーバー。

ショート丈で今季アナベルで一押しの

バルーンシルエットのパンツに良く似合う。















少しオリエンタルな雰囲気が漂うネック周り。

ネックの付けから肩に沿って付いた釦も印象的です。















ゆったりはしていますが、大きすぎず。

こちらも袖のデザインが印象に残ります。





















そしてブラウスの特徴は何といっても

このフロントのポケット。

柔らかい雰囲気を醸し出すポケットです。





















susuriさんでは、この素材に限らず、

張り感のあるキルティング素材なども良く

好んで使っているように思う。

ただ一般的に、デザインしやすい素材ではないとも感じている。

張り感が出るということは、そのシルエットが

はっきりとあらわになり、落ち感やドレープ感などは

起こらないのですから、パンツやスカートはまだしも、

ニュアンスを付けたがるトップスやワンピースでは、

とても扱いやすい素材とは思えない。

分量感を出そうと思っても、重なり合う生地の厚みで

なかなかそれは成しえない。

ただ逆に、ニュアンスや落ち感は必要なく、

どうしても表現したいシルエットがあり、

布地に動いてほしくない時には、もってこいの素材なのです。

だからきっと、デザイナーの斎藤さんが、

どうしても表現したかったシルエットなのだろうと思います。

それが噂になって何よりです。









2019年3月14日木曜日

safuji のかばん

「safuji(サフジ)」という革のブランドを

数年前からannabelleでもお取り扱いしている。

ひょっとしたら、ご紹介するまでもなく、

ご存知の方も多いのかもしれない。

annabelle のお客様でも、お財布を使っている方を

よく見かけるし、お店で手に取って

「safujiさんも扱っているんですね。」

と声をかけてくださる。

safijiさんの品物や、それを使うお客様からも、

作り手である沢藤(さわふじ)さんの人柄を感じ取れる。





















safiji(annabelle別注)

hand bag ¥20,000+tax

カラー展開は、上から

ブラック、ネイビー、グリージオ(オリーブカーキ系)





















使い易いサイズのハンドバッグなのですが、

もともとの出発点は、我々はお取り扱いしていない、

これの縦長版にある。





















想像してください。

この形をそのままに、長さだけが長くなったところを。

びよーんって伸ばすとある場所でよく使われる袋に似ています。





















想像できました?

そう、本屋さんで大き目の雑誌なんかを買ったときに

入れてくれる、ビニール袋。

これを伸ばすとそうなります。

safijiさんでは、その形を今も販売していますが、

そちらがどうやら出発点です。

短くしたら、ハンドバッグになりました。





















出発点がそこだっただけに、実はsafujiさんで

販売しているこちらのバッグには内ポケがない。





















そこで、別注というと大げさかもしれませんが、

豚革で内ポケットを付けてもらいました。

そのため、annabelleで販売するこの形は、

外見は同じですが、お値段は1000円増しです。
















色で迷うところですが、どの色を選んでも

後悔はしない、それぞれが良い経年変化です。

油分を多く含むイタリアの老舗のタンナーが鞣した

牛革を使用しています。

ネイビーやグリージオはやや白くムラ感のある見た目ですが、

ブラックはもちろん、ネイビーやグリージオもムラ感は

無くなり、素晴らしい艶が増してきます。















様々な式典のシーンで活躍します。





















必要最低限なお財布、携帯電話、カードケース、

小さ目なお化粧ポーチくらいは入ります。

小さいタイプであれば、ペットボトルも。

















ワイドパンツ、スカート、細身パンツ、ワンピース。

スタイルは選ばないシンプルなデザインです。

長く使って、経年の変化もぜひ楽しんでいただきたい。















葬儀のマナーとして、基本的に革製品は避けるというのは

昔からございますが、現在はほとんどの方が革のくつは

履いていますし、カバンも装飾が派手だったり、金具が

キラキラ目立つものでなければ、良いと思います。

その点、このsafujiさんの鞄は、シンプルで金具は用いて

いなので、ブラックはどんなシーンでもお使いいただけます。















こちらはグリージオの数年後。

妻が2年ほど使用しているもの。

艶が増しているのがお判りでしょうか。





















カーキオリーブのようなこちらの色は、

使い続けるとグリーンがかったブラウンになってきます。















式典では、黒やネイビーを華やかに彩るのに

ちょうどいい差し色に。





















もちろんカジュアルなシーンでも

どんどん使っていただきたい。















女性が必要最小限をもってちょっと出かけるのには

ちょうどいい。そしてかっこいい。















沢藤さんに初めてお会いした時の印象は、

「昭和の大学生」みたいな人だなと、、そう思いました。

とても研究熱心で前進あるのみ。

新しい何かを求め続ける探求心と野心を持ち、

時には周りを巻き込んで熱く何かを動かしていく。

その上に、素直で誠実。

そんな人柄が、品物の節々に出ているように感じました。















商品によって、手縫いとミシンを使い分け、

混在しているものも中にはある。

工程が増える分手間だとは思うのですが、

そこが彼の真骨頂。

工業化されていないものの強み。

効率やコストはもちろん大切なのですが、

使ったうえで強く感じた発見や、譲れないこだわりは、

効率やコストを抑えて、大切にしてほしい。


ーsafujiー

僕は革が好きだ。いつも革のことばり考えている。革の持つ丸み、厚み、

匂いや手触り、暮らしに溶け込む風景、それを持つ人たち。

革と向き合い、対話する。いつも言うことを聞いてくれるわけじゃない。

そっぽ向かれることもしょっちゅうだ。

そんな自在のなさに触れるたび、もともとあった命を感じる。

そこに新しい命をのせて、吹き込んでいく。

モノとして、永く使ってもらえるように。