2020年12月1日火曜日

背守のコート

ASEEDONCLOUDから、また素敵な物語が届いています。

<workerpermit 22 ”moguragumi”>

おばあさん達が 青春を取り戻して楽しんでいる最中
おじいさん達は ひたすら炭鉱作業に没頭していました

しかし 彼らは炭鉱作業ではなく とても素敵なことをしていたのです。


ある日 仲間の一人が亡くなり
仲間を埋葬するため 墓場を掘っていた時に
炭鉱夫の街に 1つの命が誕生しました

その子は女の子でしたが
彼らはその子が仲間の生まれ変わりだと思い
仕事場へ連れていき 男の子のように 大事に大事に育てました

彼女が少し大きくなった頃
炭鉱作業中にたまたま墓場を掘り起こしました
その中にあったボロボロになった遺品を見て 彼女は悲しみました

それを見た炭鉱夫たちは 遺品を綺麗にもとの姿に戻してあげました

すると彼女は喜び「とても素敵なことだ」と炭鉱夫たちを褒め讃えました

それからというもの 彼らは地下で遺品を基に戻す作業に没頭しているのです


………………………………………………………………………………

自身のコレクションを説明するときのデザイナー玉井さんは、

子供の頃に自身で描いた、「くもにのったたね」というタイトルの

絵本に登場する主人公のような、少年を感じさせる話しぶりです。

とても気に入ったツイードの商品から、今日は一重のコートを

ご紹介します。






















ASEEDONCLOUD
knocker coat ¥59,000+tax
moss

素材だけで、心をつかまれるコートでした。

こちらは一重の軽いコートで、ロングジャケットの様な

ロングカーディガンの様な感覚で着ていただきたい。

同素材でもう一つ、本格的なトレンチコートもありましたので、

そちらも後日、ご紹介いたします。





















brown

ツイードと言えば、、という2色ではないでしょうか。

mossのほうは、グレイッシュなモスグリーンで、

マーガレットハウエルのロンドンに所属していたという

玉井さんのプロフィールからも想像できる素敵なカラーです。

















ラグランスリーブのノーカラーは、コートのライナーを

イメージしてデザインしたそうです。

軽くて、中にも着れて、アウターにもなる。





















背面のベルト切り替え位置がかなり低く、

これが着てみると特徴的で、とても可愛らしいのです。
















切り替えの下はインボックスプリーツに。

















GASA*のカットソーワンピースの上から着ています。

後ろ姿、素敵なんです。

















ASEEDONCLOUDのお洋服は、どれをとっても端正で美しい。

インナーに着たGASA*とは対照的なイメージを持たれるかもしれませんが、

アナベルでは、抑揚があっていい組み合わせだなって、感じています。


















一重でもWOOL100%のツイードですから、

巻物も使ったら、かなり温かい。

















たしかに、着てみてもその姿はコートなのか、

ロングジャケットなのか、それともカーディガンなのか。

上からオーバーコートを着てもらいました。

















たしかに、、すごく性能の高いライナーみたい。




























ARTEPOVERAの中綿一つ釦コートです。

ガウンのようなデザインのコートは、ゆったりとして

重ね着を自由に楽しんでいただける軽いコートです。

















brownはふんわりパンツに合わせて。
















Silkの花柄の三層キルティングシャツに重ねて。

軽量なスタイリングですが、温かい。

















胸元からチラリとのぞく花柄が素敵です。


















ストールを巻いてもチラリ。

この花柄のシャツをインナーに合わせようと思ったのは、

実はコートの見えない部分にこの刺繍があったから。


















衿裏の見えないところに施された花の刺繍は、

命がけの炭鉱夫に、家族が添えたお守りだそうです。


和服にある「家紋」は家柄を表すと同時に、

着た人を守る魔よけとしての役割も兼ねており、

それを「背守(せもり)」というそうです。

今回のこちらの刺繍は、そこからインスピレーションを受け、

着た時に見えない部分にお守りのように施したと。

炭鉱の屈強な男が見える部分にお花の刺繍があるのを

嫌がったからかな?

そんな想像もしてしまいます。

















亡くなった仲間の炭鉱夫の生まれ変わりとして、

街のみんなに可愛がられ、男の子のように育てられた女の子を

総柄の花のブラウスに見立て、背守のある花の刺繍の

コートを羽織らせて見守ることに致しました。

見守るのって、難しいんですけどね。

つい口出しちゃって。












2020年11月30日月曜日

長い前置きとおまけ

今シーズン、店頭であっという間に完売してご紹介が

出来なかった「khadi&co(カディアンドコー)」の

カディーコットンキルティングのstar pantsという名前の

ズボンがありました。ズボンで4万円程するそのパンツは、

見た目が素敵なだけでなく、キルティングということもあり、

今穿いていてもほんのりと温かい。。

何で温かいって知っているかというと、、展示会で僕の

穿けるサイズがあったので、オーダーして買いました。

ものすごくよく穿いていますので、高価ですが、

満足度の高いお買い物でした。

たくさんお洋服を買い続けていると、気に入って買うものの

単価がどんどん上がってくるのは、もうしかたない。

洋服屋だから。。

前置きが長くなりましたが、今日は別なブランドで、

Silk100%の総柄のキルティングシャツをご紹介します。























maison de soil
silk×cotton キルティングシャツ
¥37,000+tax

こちらもキルティングで、しかもシルクの総柄プリントです。

なかなか出会えるものでもないと思います。

表がシルクの花柄、中間はコットンのシャツ地、裏地はコットンローンの

3層のキルティングは、しなやかで少しふかっとした、

まさにほんのりと温かいシャツなのです。



















キルティングという時点でお値段が上がるので、

大抵はアウターやコートを作ることが多いのですが、

こういった天邪鬼な贅沢品は、洋服好きにとっては

とても嬉しい商品です。

実は、「ライナーですか?」と言いたくなるほど薄いコートが

あったのですが、それらはお洋服好きのお客様の手に渡りました。





















ふんわりパンツに合わせて。

















上から一重のツイードコート。

インナーにゴーシュのコットンカシミアのハイネックなどを

合わせていただければ、厚くなりすぎず、快適な重ね着。

もちろん、FACTORYのヤクのカーディガンを合わせてコートでも。

しかし実は、この花柄のシャツにこのツイードのコートを

合わせたのには、少し意味があってのことなのですが、

それは明日、コートのご紹介の際に。



……………………………………………………


<おまけ>

今日はおまけで、これからご紹介予定のコートの

スタイリングをご覧いただきたいと思います。



















明日ご紹介予定のASEEDONCLOUDの一重のツイードコート。

こちらは同素材で、トレンチコートとジャケットがございますが、

そちらはまだ撮影が済んでおりません。


















NO CONTROL AIRのドレスラインコート。

彼らの展示会では、いい意味で以外で、気分の上がるコートでした。

春、秋、冬と使用できる、少し薄地のおしゃれなコートです。


















圧倒的な存在感は、GASA*のコート。

こんなにも個性的なのに、何年も飽きずに着てしまうのは

なぜだろう?買ったお客様が声をそろえてそう言います。

さすがは今年25周年を迎えるキャリアです。

















毎シーズン、トラディショナルベースで、少し遊びのある

コートを提案してくれる「BLUE BLUE JAPAN」のもの。

こちらはおとなしく見えますが、色違いがあるんです。

後日、できるだけ早くご紹介いたします。


















ARTEPOVERAのゆったりとした、ガウンのような

デザインの一つ釦コート。重ね着を楽しめるほんのりと

温かい高機能な中綿が入ったコートです。
















こちらはこれで3年連続のご紹介。

YARMOの中綿キルティングコートです。

1月に展示を予定しているsonorを手掛ける園田さんの

ご主人の方が、あまりに気に入って、まさかの

2年連続のご購入です。

身長170cm前後の方なら、男性も着ていただけます。

建前上は、レディースワンサイズですが、、、。


と、、このくらいにしておきます。

色違いや他の形もまだ少しございますので、

店頭に来られる方はぜひ。

来れない方のためにも、今週も撮影頑張ります!

おまけが長くなりましたが、

本日はこちらのシャツのご紹介でした。





























2020年11月28日土曜日

影の立役者

一年中、シャツに袖を通す僕にとって、WOOL地のシャツというのが

あったら秋冬はそればかり着そうだなっておもいつつも、

メンズではなかなかお目にかかれない細番手のWOOLシャツ。

コットンネルやC.P.Oは お洗濯も楽でカジュアルにいいのですが、

ベストを合わせたり、少しジェンダーレスなスタイリングも多い

僕には、やっぱり細番手のほうがいい。

実はこれのメンズが欲しいとずっと思っています。














maison de soil
woolミシン刺繍ブラウス
グレー、ブラック ¥24,000+tax


ふわりとした軽いウール素材の細番手のシャツは、

何気なく温かい、重ね着もできる、シャツ好きにはたまらない

秋冬に欠かせない存在となる1着だ。













コットンでは毎シーズンお馴染みの1着ではあるのですが、

WOOL地というのはまた格別です。ふんわりとした身生地に

施された重厚感のある手振りミシンの刺繍は、重ね着の

アクセントにもなり、スタイリングを助けてくれる。














グレーは、ふんわりパンツに合わせてタックイン。




























前回はシンプルにデニムなどに合わせてのご紹介でしたが、

特徴的なふんわりパンツに合わせても可愛らしい。





















裾を出して、ラフに着てももちろん素敵。

コットンで十分な実績があるだけに、シャツの形自体は

とっても扱いやすいデザインなのです。


















脇から見て、グッと上がるシャツテールも大好きです。

タックイン、アウト、両方楽しめるので、ボトムスは選びません。

スカートにタックインしても良いでし、、

















こんな風に、ジャンパースカートの下に着て、

少し刺繍をのぞかせて、ヤクのカーディガンで温かく。

この上にコートを着たら、それはあったかい。





















ブラックはSUSURIの定番フロッグパンツにタックイン。


















上からは、こちらもヤクのカーディガンを。

ブラックも今年は残りわずかとなりました。






















この刺繍のブラウスを長くお勧めしている理由は、

カジュアルからかしこまったシーンまで幅広く

活躍してくれるから。


















重ね着を陰で支える温かいWOOLブラウス。

アナベルでは毎年2月~3月にかけて、「Shikiten~式典」という

タイトルで式典用のスタイリングを提案するフェアを行っています。

このブラウスの白と黒は、その期間中最も反響のあるシャツだと思います。

きちっとしたジャケットの下にも着ることができて、

ジーンズにも似合う。

これまた、ありそうでいて、

探すとなかなか見つからないブラウスは、

コートやセーターに主役を奪われる秋冬の重ね着の、

影の立役者なのです。




<お知らせ>

















本日夜9時頃、「暮らしとおしゃれの編集室」のブログが更新となります。

今回は、アナベルで唯一のダウン、ゴーシュのダウンをご紹介しています。

ぜひ、ご覧ください。また、通信販売も本日更新いたします。

そちらもぜひご覧いただけますと幸いです。












 

2020年11月26日木曜日

狂騒の20年代

今回の gasa grue(ガサグルー)のテーマになっていた

「1920年代の音」は 、ドキドキするテーマだと思いました。

第一次世界大戦が終結してまだ間もない時代、日本は大正で、

世界は混乱、動乱入り乱れ、夢もあり、世界各地の文化が

海を越えて伝わっていった。

第二次世界大戦までの騒がしくも華々しい、テーマの

サブタイトルにもある様に、「狂騒の20年代」と呼ばれる時代です。

その音を想像すると、何が聞こえてくるでしょう。

もしかしたら、進化した今の時代が忘れてきたものが蘇るような、

そんな気持ちにさせられるテーマでした。


懐かしさと、伝統的な美しさや力強さを感じさせる生地のコートは、

先日、「暮らしとおしゃれの編集室」でロングをご紹介しましたが、

今回は同じ生地のショートコートのご紹介です。
















gasa grue
”街路樹を横切る”ショートコート
khaki ¥60,000+tax

実はもう一色あってそちらも素敵だったのですが、

僕はこちらに強く惹かれました。

落ち着きのある伝統的なチェック柄ではありますが、

無地の多かったコートの提案で、とても新鮮に映りました。

テーマである1920年代の音を想像したときに、

喧噪を避けるように歩く少し品のある、おとなしい女性を

想像しましたが、皆さんはどうでしょう。

















gasa grueもGASA*と同じくシリーズに名前がついているのですが、

ロングコートと同じく、このコートのシリーズ名は、「街路樹を横切る」。

想像力を掻き立てる、素敵なネーミングです。

















トップボタンに使われるのは、アンティークのチェコガラスのボタンです。

数量は限定で、すべて違う柄の中から選ばせていただきました。

チェコガラスはピンクや黄緑といった可愛らしい色合いが多い中、

僕が選んだものはずいぶんとおとなしい色合いだとは思うのですが、

アナベルのスタイリングには似合うと思います。





















生地はロングと同様で、さほど厚みのあるWOOLではなく、

ドライタッチで軽いWOOL地ですので、防寒性の高いものでは

ありません。

















暮らしとおしゃれの編集室」のブログでは、ロングコートを

取り上げて、重ね着などもご紹介していますので、そちらも

合わせてご覧いただけますと幸いです。

















インナーにはゴーシュのハイランドウールワイドセーターを

着ていますので、コートが薄手でも結構温かいと思いますよ。

ちなみに、スカートはSUSURIさんに別注して毎年作っていただいている、

バルーンマーチスカートです。

やはり、SUSURI×GASA*が多くなるんです。癖ですかね。

こちらのスカートは、一部のお客様からブラックのお問い合わせを

頂いておりますが、来春2月あたりの再入荷を予定しております。

















長さはおしりがすっぽりと隠れるほどの長さで、

多少の前後差がございます。

アナベルでは、バルーンパンツや

テーパードパンツ(裾に向かって細くなるシルエット)、

スカートやワンピースと様々なお洋服に合わせて提案しています。

一番気に入ったのが撮影したこちらの組み合わせです。






















背面はタックでカーブが付き、素敵なシルエットに。

カッコいいと、可愛いが同居した、さすがのデザインです。

















大判のショールなどを上手に使い、真冬もたくさん着てほしい。

白い息を吐いて、狂騒の20年代に耳を傾けながら。