2022年3月29日火曜日

まさに羽織ワンピース

もう何度もご紹介しているコートみたいなワンピース。

そうです。傳tutaee/15jyugoの定番、tabi ワンピースのご紹介です。

年間定番ですが、アナベルではなんとなく春の定番として

毎年春にご紹介しています。















15jyugo tabiワンピース
¥28,600(税込)

もう何回もご紹介していますので、細やかな説明は通販ページから

過去のブログも同時にご参照ください。

こちらのワンピースは、名前の通り傳のお二人が旅をすることを

イメージして作ったワンピースです。時に羽織ったり、時にワンピースで着たり。

自由に楽しめるワンピースは、まさにお二人そのもの。





















今回もキナリとブラックの2色展開です。

よく、「秋冬は生地が変わるんですか?」という質問を受けたりしますが、

秋冬も生地は同じです。ちなみに色も同じです。まさに年間定番。

生地は「馬布(バフ)」と呼ばれる地厚なコットン素材ですので、

ワンピースというネーミングに違和感を覚えるほどコートっぽい感触です。

たくさんのお客様が、羽織として活用されていて、ワンピースでの

活用をしていない可能性があるくらいなので、、今回はワンピースの

着用も撮影してみました。











まずはいつも通りの羽織スタイル。

今回、着丈の短い0サイズはお休みをして、1サイズを

お取り扱いすることにいたしました。





















長めのカバーオールかの如く着ていただけて、洗濯も簡単にできる

嬉しいコートです。(名前はワンピースだけど)















こちらがワンピーススタイル。

どちらで着るかはその日の気分で決めてください。





















寒暖差がある今時期は、下にカットソーなどを着て脱ぎ着できる

羽織として活用する方が多いのかもしれませんが、、











徐々に暖かさを増してくる4月は、これ一枚でワンピースとして

出かけてもいいのでしょう。












本当にいい曖昧さを持ったお洋服。

ワンピース?コート?羽織?

着始めたら楽しいだけでどっちでも良くなります。











下の方のボタンをさり気なく外しているのは、、












実は下にマーチスカートとTOKIHOのしゃりしゃりした着心地のいい

カットソーを着ていたから。










黒が多くてちょっと重いかも?って感じたら、小物で軽さを出しましょう。

なんかお料理みたいですが、本当にそんな感覚でスタイリングはするものです。












関東もいよいよ桜が満開です。

一重のコートが一番活躍する季節。

ほのかに温かい季節の重ね着が一番楽しいはず。

いろんなアイテムに挑戦してみてくださいね。


2022年3月28日月曜日

さりげなさ

日本の春。

老若男女問わず、みんなが空を見上げてピンクを愛でる季節。

咲き初めから散り際まで、どこもかしこも見どころばかり。

じっくりみるのもいいのかもしれませんが、通勤途中に

ふと見上げて目にうつる桜は、意外に心に残るかも。

GASAが桜を咲かせました。












GASA ”動き出す時間”
桜ブラウス
¥38,500(税込)

夜桜かしら?

カーキにすみ黒。そして、ところどころかすれて

素敵なピンクの花。

日本人なら誰もが春を思う絵柄でしょう。




















プルオーバーでボタンは包みのスナップボタンです。





















シルエットはそこにないはずのギャザーが見えてきそうな

裾ひろがりな可愛らしさも覚える素敵なシルエット。












ネックポイントは別布で切り替えて、、、












ボタンはさり気なく桜モチーフ。












背面はたっぷりのギャザーが可愛らしい。





















一見可愛らしすぎる!なんて思われがちなGASAの洋服は、

その多くが実におしゃれな大人服です。











カーブのついた立体的な袖に身頃。

着た時に確実に素敵なその姿は、全てがデザイナーの思考から

生まれた価値なのです。それは原価にはのらない、贅沢な価値なのです。












よく見ると所々かすれた絵柄になっていて、だからこそ

味わい深い柄物として成立しているのでしょう。

手な染という日本の染色技術で裏に滲み出るような染色プリント

技術です。ヨーロッパではハンドシルクスクリーンと言われるものに

限りなく近い。最も有名なものは、エルメスのスカーフ柄かもしれませんね。

あれは16版前後にもなる壮大なハンドシルクスクリーンですので、

スカーフ一枚があのお値段になるのでしょう。

もちろんブランド価値もありますが。


そんな目でこのプリントを見ていくと、花びらの際が滲んでいて

細かな描写に版数を用いています。GASAのプリントでは当たり前の

ように用いられますが、とても価値のあるデザインです。





















素敵なサルエルパンツにタックイン。

タックインしてみて初めて気が付く和の要素を感じさせる

フロントのデザイン。












和の雰囲気を感じながら見ていくと、同素材で展開している

この袴のようなキュロットパンツもより一層素敵に見える。
















GASA ”動き出す時間”
桜キュロット ¥46,200(税込)

キュロットとは言ったものの、タックを駆使した

ワイドパンツといった印象が強いデザインです。

背の高い人が袴キュロットのように履いてもかっこいいし、

小柄な人が極太ワイドパンツのような感覚で履いてもいい。





















タックとギャザーの共演です。















背面はウェストギャザーでふんわりと。




















背面だけウェストにゴムがあり、こちらはシャーリングと

ギャザーの共演です。












裏地付きで透けも気にならない。

もちろん厚すぎるということもない。





















意外に思われるかもしれませんが、僕は個人的にゴーシュと

GASAを組み合わせたスタイリングをすることが多い。

ブランドのの印象は違うものなのですが、相性は良いと思うのです。












共通点は、「さりげなさ」でしょうか。

桜の季節にさりげないおしゃれを。




































 

入荷のお知らせ

 

3月28日(月)

<TOKIHO>

・"MOMENT-IX" クルーネック長袖Tee


<Handwerker>

・リネンナイロンウェザーコート


<maison de soil>

・フラワーブロックプリントVネック前開きワンピース

・コットンシルクペチパンツ


<GASA*>

・”品格と誇り” リボンタイ付きロングシャツ


<FACTORY>

・アイリッシュリネンシャーリングパンツ


2022年3月24日木曜日

改名とその象徴

この春から、「SP(エシュペー)」というブランドを

お取り扱いしていますが、新規のブランドではありません。

非常に稀なケースですが、10年あまり続いてきた

「STASTNY SU(シュチャストニースー)」が改名してそのようになりました。

「STASTNY SU Product」の頭文字を取ってのフランス語読み。


「え?せっかく難しいブランド名を覚えたところなのに。。」

というお客様もいらっしゃると思います。

きっと僕と妻が一番初めにそう思った人の一人です。

その反面、改名にまで至ったデザイナーの心境も大いに理解ができました。

デザイナーの赤丸さんとお話をするようになって2年ほどでしょうか。

時には1時間を超える長電話をするほどお話をしていました。

お話をすればするほど、作りたいものを意識的に抑えている側面が

あることに気が付き始めました。

トラディショナルなものや古典的な洋服が大好きだという。

本来、コレクションという場でストイックにものづくりをされてきた

デザイナーですから、その観点からトラディショナルな洋服を

見直してみることも面白いのではないかというお話もしていました。

今回、改名後初の展示会シーズンとなったわけですが、

先日「暮らしとおしゃれの編集室」でご紹介したジャケットを

はじめ、今日ご紹介するスプリングコートも、本来作りたかった

トラディショナルな要素の強い洋服に、今までのSTASTNY SUで培った

赤丸さんの感性が乗った良いコートになっているように感じました。
















SP(エシュペー)
スプリングコート ¥69,300(税込)

生地からオリジナルで手掛けたコートは、シンプルながらデザイナーの

個性をしっかりと感じさせる魅力的なスプリングコートだと思います。












ジャケットと同じくこだわったリネンコットンの高密度な

素材は、洗いざらしでシワを付けてきてもかっこいいと思わせる。












襟の大きさや袖の太さ、長さにデザイナー赤丸さんの個性が

滲み出ているような気がしてなりません。

張りと腰のあるしっかりとしたリネンコットンの素材での

このデザインは、「落ち感」「ドレープ感」「ニュアンス」な

今の時代の洋服と比べて、しっかりとフォルムが出て主張して、

かえって新鮮に映りました。












裏は背裏だけで、胴裏、袖裏はありません。

まさに今、そして春の式典などにも活躍するコートではないでしょうか。












丁寧なパイピング仕立てが目を引きます。




























ゴーシュでご紹介したワイドパンツに合わせて。












STASTNY SUといえば、「白鳥のワンピース」や美しい刺繍ファブリックが

印象的でしたが、その特徴を残しながら、本来デザイナーの根底にあった

強みにもなりうる部分を解放したのがこのようなコートや少し前に

ご紹介したジャケットではないのかと思います。












シンプルでありながら、唯一無二なものに仕上がっています。

オーバーサイジングでありながら品のある仕立てと印象は、

どのようにコーディネートするかを一拍考えさせられる趣を持っています。

コーディネートが難しいということではなく、似たようなステンカーコートとは

別な可能性を探りたくなるような期待感を持ち合わせています。












155cmで腕短めの妻には、やっぱり袖が長い。

内うちでは、こんな表現でこのコートを見ています。


「洗いたいね、、このコート。クシャって着てみたい。」

色々な可能性を探りたいコートです。










2022年3月21日月曜日

入荷のお知らせ

 

3月21日(月)

<SUSURI>

・ショアラインドレス(カスリ調のリネンコットン生地)

・ヘムレンシャツ

・ニュイブラウス


<ASEEDONCLOUD>

・Cleygyman shirt 


<Handwerker>

・コーデュラ素材jacket

・リネンcollarless shirt


<ARTE POVERA>

・ドイツ軍オールインワン リメイクサロペット


<GASA*>

・"品格と誇り"  ベスト

・"品格と誇り" ニットフラップパンツ

・"湖に映る姿"  ワイドストレートパンツ

・"湖に映る姿"  羽織




2022年3月19日土曜日

大好きな生地のコート

昨日は娘の卒業式でしたが、信じられないくらい寒かった。。

わかっていたけど、寒かった。

NO CONTROL AIRのメンズセットアップにスプリングコートで

出かけましたが、寒かった。稀な1日に当たってしまいました。

3月の卒業シーズンは、本来もう少し温かいはずです。

コートを着て行ったのも幼稚園から子供二人分合わせて初めてでした。


春や秋は気温の変化が大きいものですが、わかっているけど

着るものに悩みますよね。間に何を着るかはその時々の気分ですが、

絶対に欠かせないのは一重、裏付きを含めたスプリングコート。

わたくしは最近ジャケットの気分ですので、ジャケットと

一重のコートという組み合わせばかり。

今日は、一重のコートをまずは一つご紹介します。















H.T.S(エイチティーエス)
バルマカーンコート ¥42,900(税込)

H.T.Sは以前も秋冬のコートでご紹介したことがありますが、

Harrrow Town Storesの頭文字をとったブランド名で、

そもそもはイギリスの名門高校や学校教職員が着る制服を

生産していたファクトリーで、今もその一部分をイギリス生産で

賄っている、数少ないファクトリーの一つです。












今回惹かれたのは、クラシカルなビッグシルエットはもちろんのこと、

この生地に大きく惹かれました。張りのあるしっかりとした感触と、

上質なしなやかさを感じる素材は、イタリアの生地メーカー、

OLMETEX(オルメテックス社)のもの。僕の大好きな生地メーカーで、

誰もが知るビッグメゾンのコートやスウィングトップの生地も

このファブリックメーカーが供給していることで有名です。





















大きなパッチ&フラップのポケットは比翼仕立て。

本当にクラシックで好印象です。











前立てもクラシックな比翼仕立て。

バルマカーンコートというと馴染みのない名称ですが、

ステンカラーコートと同じです。

ステンカラーコートが和製名で、バルマカーンコートが世界で

通じる名称かと思います。

馴染みのあるステンカラーを商品名に使わなかったあたりに、

なんとなくデザイナーの気分を感じますね。















バックスタイル

後ろは気分で絞ったり絞らなかったりすることができます。





















こんな具合に、絞れるのは背面のみ。

絞っても前側はそのままです。





















袖口はシンプルなタブのデザイン。

軽く絞れますが、そもそも袖丈の長めなデザインですので、

袖を捲って着る方がおすすめです。















身長155cmの妻が腕が短いことを考慮しても

やや長めのデザインです。





















遠目に見てこんな感じです。

ちょっと長めですよね。











背面は絞らなければこのように。












絞ると少しすっきりします。












前を開けて、袖を捲って軽やかに。











色はブルーとブラックの2色展開です。




















ゴーシュのワイドパンツに合わせて、ブラックをモノトーンに。

























シンプルな洋服ほど、素材がとても大切だと感じます。

デザインによっては素材が着心地を左右することもある。

とってもシンプルで、「なんでこの値段がするの?」って感じたら、

そのほとんどが生地が高いからだと思って間違いありません。

ぜひ長く着て、腰のある良い素材を体感してみてください。

良い生地は、長く着れば着るほど差が出ますから。

小柄な方は袖を捲って。

背が高い方はそのままでも。