2016年7月30日土曜日

ありがとう

西荻窪のずいぶんと古びた、

趣のあるビルにpoefu がある。

僕は何度も足を運んでいるが、

先日、初めて家族全員で訪れた。


poefu 脇の階段を上がり2階のfugaを通過して、

普段は閉ざされた3階の扉を開けると、

似顔絵師の笑達さんが素敵な笑顔で迎えてくれた。

想像通りの人柄に、子供たちもすぐにリラックス。

実際にお会いして、喋って、、

その人の内面も一緒に描きたいという笑達さん。

実は1年前から、アクセサリー作家の小野さんに、

「描いてもらうといいですよ」

と、あの独特な口調で強く勧められていた。


階段をのぼりながら見る笑達さんの似顔絵に、

全員が興奮気味。


せっかくなので、今日は先日ようやく完成した

似顔絵をご紹介します。

















どこに飾るか考え中。




















これを見ると家族が自然に笑顔になれる。

みんなの目に入る場所に飾りたい。


笑達さん、素敵な絵をありがとう。

奥様の有紗さん、お会い出来ませんでしたが、

ありがとう。

妻は会う人みんなに、有紗さんのピアスを自慢しています。

「これね、、拾った石で作ってあるんだよ」って。

名もない石に新しい価値を見出してくれて。

石に代わって、ありがとう。


そして、こんな素敵な機会をつくってくれた、

poefu さんにありがとう。


本日より、poefu さんが待望のオンラインショップを

スタートしています。

そちらもぜひ。



2016年7月29日金曜日

やはり世界へ

お母様が社長で取り仕切り。(威勢がいい)

息子が営業と染色と原毛調達から素材開発、

雑用までこなし。

妹はデザインとパターンナーを兼務する。

原材料の手配から、紡績、素材開発、

デザイン、パターン、縫製、染色。

すべての工程を自社でこなす。

それが、「FACTORY」。

まだブランドを立ち上げる前の2007年、

コペンハーゲンの展示会に応募し、出展。

CPHビジョンという世界的に有名な新進気鋭の

クリエーターが集まる展示会だ。

出展するだけでも難しいのだが、彼らはここで

受賞している。

それをきっかけに、世界を常に意識し、高いレベルでの

ものつくりに取り組む彼らは、2010年、

自社ブランドとして、「FACTORY」を立ち上げる。

常に邁進する彼らのクリエーションは、毎回楽しみで、

期待を裏切らない。






















FACTORY

ペルーコットンボートネックカジュアルTee

¥7,000(税抜)

ロイヤルネイビー

しっとりとサラサラな上質なペルーコットン。
















annabelleオリジナルのワイドカーゴをロールアップして。

袖が肘下まであるのもうれしいところ。
















リラックスしながらも品よく、大人っぽく。
















annabelle ×poefu ×susuri の姉妹伴、

東炊きタイプライターのスカートに、

white on white
















素材感と白度の違いもあって、いい具合です。






















レモンイエロー

実はベーシックなTシャツデザインではなく、

超立体的なデザインなのです。
















後身が大きくせり出し、スリットは巻き込まれるように、

横にドレープする。
















そして、袖は上に向かって付いている。。
















グリーン

身幅は広く、バストで150cm以上ある。
















が、、とてもすっきりと見える。
















Tシャツ素材のブラスなのです。
















FIRMUM の海パンみたいな、

洒落たショートパンツにブラック。
















少し新鮮な大人の休日スタイル。


次回の展示会に向けて、

妹さんはデザイン環境を変えたそうだ。

足利を拠点に活動する彼らだが、

実はデザインを担当する妹さんだけ東京にいた。

そして、今はパリにいる。


やはり世界へ。

今後も目が離せない。



2016年7月25日月曜日

少し背伸びして

僕はひそかに10年ほど憧れている洋服がある。

ミディアムグレーのダブルブレストのスーツ。

パンツは細身は嫌だ。

着るならオーセンティックな2タックを

ダブル仕上げで履きたい。

実は今年の4月、スーツを買う機会があって

試着したのだが、、

「もうちょっと先がいいかな。。」

と思って、別なデザインを購入した。

洋服には、内面で着るものがあると思っている。

人によっては、先に購入して近くに置いておいて、

いつか着よう。。

そう思って数年たっている人もいるようだ。

単純に「憧れの服」ということでもない。

内面で着る服。

これはそんなワンピース。






















ao × KAORI YUZAWA

代官山のガーゼブランドao と

湯沢 薫 さんのコラボレート。

湯沢さんはモデルとして活躍後、

現在は美術家として活躍している。

「暮らしとおしゃれの編集室」にも

紹介されていた人物。
















こちらはネイビー。






















クラシックなレースとカットワークで、

フェミニンながら、凛とした空気を纏う。






















ブラック
















ウェストにはヒモが縫い込まれているので、

前で結わいたり、後ろで結わいたり。

キュッと結わいたり、ゆったり結わいたり。






















デザイン的には女性らしいフェミニンな

要素が多いワンピース。

でも、僕にはとてもかっこいいワンピースに見える。
















ネイビーにフラットなレザーシューズ。
















ヒモはあまり強く結わかずに、ゆったりと。
















年齢を重ねても着ていけるお洋服ではないのかもしれない。

あまり若すぎてもきっとダメだ。

ただの可愛らしい服に着られた女の子になってしまう。
















ジーパンに白シャツをかっこ良く着る人が、

一方でこんなワンピースに身を包む。
















それは決して単なるフェミニンではなく、

どこか背筋の伸びるかっこいいお洋服。
















日常着とは違う、今の自分を輝かせてくれる

コットンのワンピース。

自身の内面をそっとお洋服に近づけて着てみてください。

少し背伸びして。



2016年7月23日土曜日

暮らしとおしゃれの編集室
















連載を書かせていただいている、ホームページ。

「暮らしとおしゃれの編集室」のブログが更新されました。

素敵なホームページです。

ぜひご覧くださいませ。




2016年7月22日金曜日

夏へ

「白い食器とガラス展」は、無事終了いたしました。

たくさんのお客様のもとへ、古いものたちが旅立ってゆきました。

ご来展いただいたお客様には感謝いたします。


関東の梅雨明けは明日でしょうか。

展示の片づけを終えて、

本日から少し模様替えして営業中です。






















夏の大人のカバンには扇子が似合う。

京都の老舗扇子店と和紙作家、森田千晶の

共同制作によるもの。
















yasuhide ono の清涼感あるアクセサリー。


明日から、もう少し夏のお品物のご紹介を継続します。

夏へ!


2016年7月13日水曜日

『白い食器とガラス展』
















1年半前に青木さんがアナベルでいつもの蚤の市を

開催してくれた時、お願いした。

「今度はテーマをもって、古いものを集めたい。」

今回の開催に至るまで、フランスでもいろいろなことがあって、

ここまで集めるのは、大変だったに違いない。

シンプルで味わい深く、既製品で手に入りそうで、

絶対的な差を感じるものは、世界中のアンティークに

関わるプロたちが一斉に欲しがるもの。

減る一方のものだけあって、当然、値段も年々上がる。

僕もそのことはとても実感していたので、

今回の企画展のタイミングはすごくうれしい。
































昼から準備に取り掛かり、、

夜の7時に準備完了!
















準備万端!

最も古いお皿は、1850年代のもの。

今から150年前に作られたお皿。

日本では江戸時代の後期ですね。

そんな時代に作られたガラスのジャム瓶もあります。

ヨーロッパでは、「ナポレオン3世時代」。

とても、とても趣を感じます。

皆さまのご来店をお待ち申し上げます。



2016年7月10日日曜日

つぎはぎの美学

つぎはぎというのは、センスに尽きる。

つくづく、そう思う。

一度、やってみるとわかるが、

たまに、遠目で確認しながら、

少し先のほうまで想像しながら、

次の一手を決める作業の繰り返しだ。

気持ちより、効率を選んだものは、きっと良く見えないはずだ。

彼らは、つぎはぎの天才ではなかろうか。






















AODRESS

コットンつぎはぎスカート ¥35,000+tax

WHITE MIX

つぎはぎにして、この統一感。

わざとらしくないナチュラル感。

相変わらず、センスがいい。
















すべてが手織りのコットン素材でふわふわです。

部分的に、カディーやハンドジャカードの素材を使っています。






















ここにタテを入れるセンス。

こういうの、、実際やると決められないんですよね。

あまり考えない方がいいんでしょうね。
















可愛らしいハンドジャカード。






















後ろ側。






















ヴィンテージ感漂う、グリーンに

ゴールドラインが素敵です。
















そして、僕がすごく気に入っているのは、

目立たない裾の生地。

透かしのハンドジャカード。






















とても繊細で、、、



それでいて、ダイナミック。

しかも控えめ。。
















着用すると、やはり既製服には見えません。

トップスにはできる限りシンプルなものがおすすめです。
















きっとつぎはぎを思い切り楽しんでいるのでしょう。






















ポケットもございます。


そしてこのWHITE MIX を染めたものが、

BLACK MIX。






















BLACK MIX






















柄はもちろん一つ一つ違うので、

WHITE MIX と全く同じではありません。
















でも、なんとなく、だいたい同じ感じです。























縫製糸は、スパン糸ですので、

染まらずに残ります。

それがまた、いい感じ。
















ブラックは、タックインで。
















ブラックは、少し縮みが出たようで、

「黒はウェストが細めだね。」

「ゴムも少し強めだね。」

そう妻がつぶやいておりました。

サイズの詳細は、webshop をご参照ください。

彼らの洋服を初めて目の前にした時の感動は、

今も忘れられません。

ただただ、興奮して、子供のように、

「これが欲しい!」と言ってしまったのです。

この先もそんな出会いは、そうそうないでしょう。

そう、、、彼らのお洋服は、アンティークの世界に

通ずるものを感じます。


古いカフェオレボール。
















既製品にはない、その佇まいにほれぼれする。

そして想像する。

どうやって使おうか?

どうっやて着ようか?
















カフェオレボール??

アイス入れて食べちゃダメなの?

かき氷は?


今アナベルに並ぶ洋服たちと、

青木さんが運んできたフランスの古いものたちが、

同じ空間に並ぶのが、とてもとても楽しみです。


7月14日(木)~19日(火)まで。

期間限定で、アナベルの半分がアンティークの食器を

中心に、古いもので埋まります。

是非に!