2015年8月30日日曜日

思い出のワンピース

2012年の9月、その翌年の春に並ぶ

ゴーシュの展示会に出かけた。

軽さや汎用性、そしてわかりやすいトレンドを

重要視するレディースのアパレル業界において、

ゴーシュの繰り出すアンチテーゼな

剛速球にあこがれた。

カンカンに打ち込みのあるウールや、

くるっと小さな半円を描く、

他では見かけないクルーネック。

時代に翻弄されることなく、

彼ら独自の美意識の中、

数々のデザインを生み出してきた。

2013年春の展示会、、

ゴーシュのワンピースは今から思えば

いつも通りなのだろうか、、

プルオーバー、、

かぶるタイプばかりだった。

「何でですか?」って何の気なしに聞いた僕に、

なかなか強い口調で、こう言った。

「何にしても、、らしいのが好きなんです。」

「ワンピースはワンピースらしく。」

そんな話を、まだ当時始まったばかりだった、

雑誌「nid」の連載に書いたのを覚えている。






















この時のワンピースが、

久しぶりに襟付きで登場した。

僕にとっては、ゴーシュというブランドに、

よりいっそうの興味を抱いたきっかけともなった

ワンピース。






















ゴ――シュ

コットンリネンダンプ プルオーバーワンピース

ブルー

¥28,000(税抜)






















ダンプ素材は、綾と平があるが、

こちらは平織りのダンプ素材。

打ち込みが良く、しっかりしながらも

しっとりと柔らかい。

着応えのある素材です。






















グレー






















ヨコ糸が綿麻の混紡糸であるため、

近くで見ると、わずかにヨコムラを感じる。

光沢もある。

シルバーのようなきれいな澄んだグレー。






















ネイビー






















ネイビーは、いつも通りの濃紺です。

クラックがないと黒にも見えるような、、、

でも今回は、黒もございます。






















ブラック






















この金具の付いたベルトでウェスト回りを

調整できる。
















写真を見ながら思い出す。
















2年前のnidの撮影もたしかこんなブルーだった。






















変わらないゴーシュの力強さにほっとする。
















実は今回、、たぶん初めて、

ゴーシュのワンピースにパンツを合わせてみた。
















クールな柔らかさのあるグレーに、

チャコールグレーのピンストライプ。

白い靴。白黒のカバン。

シルバーグレーを基調とした、

明るめのモノトーンスタイル。






















夏から秋に、すんなり移行できそうな

カラーリング。
















ブラックは、真っ黒にしてみました。。






















白いボタンが際立ちます。
















インナーに同じくゴーシュのカシミア混の

タートルネックを合わせれば、

コートを重ねて冬を迎えられます。
















このワンピースが、「初ゴーシュ」となった

アナベルのお客様も多いはず。。

そのくらいお勧めしていた。

そして、今でも着てくださっている。

2年経って、襟が付いて登場したこのワンピースを

見ていると、ゴーシュのお二人の

力強い言葉の数々が頭をよぎる。


「ワンピースはそれらしく着てほしい。」


「現時点で完成されているものを

むやみやたらにいじれない。」


「このT-シャツの型紙の完成には、

1年半を費やした。」


シーズンを追うごとに、

劇的な変化を起こすわけではないのだが、

確実に僕らの中で、特別さを増している。

やっぱり好きということでしょう。





2015年8月29日土曜日

何ウェイ?

「2WAY」、「3WAY」、

「こうも着れます。」

「リバーシブルです。」

という商品ほど、アナベルの

バイイングでは目を光らせます。

経験上、何ウェイかあっても、

気にいった着方や使い方でしか使わなかったりする。

リバーシブルなどは最もそれにあたる。

だいたい片側しか使わなくなる。

今シーズン、ゴーシュのフリル付きのスカートで、

前後ろどちらも着られるスカートがある。

ゴーシュらしく、、

まったくそこを売りにはしていないのだが、

この2WAYは、心地よく成立する。






















ゴ――シュ

ライトオックスカディフレアーフリルスカート

グレー ¥29,000(税抜)

















フワフワで心地の良いこの素材は、

秋冬のゴーシュには良く見かける、

彼らのお気に入りの素材。

矛盾するようだが、

「温かみのあるコンクリートグレー」

そんな表現がしっくりとくる。






















こちらがフリルサイド。






















ホワイト

今はもう、年間定番カラーの地位を

築いたのではないだろうか。

秋冬の白はいい差し色にもなる。

全体に明るめのカラーコーディネートが

組み立てやすい。

















秋色とのコントラストを楽しもう。






















ベージュ

ミルクティーのような、

ほのかにグレーがかったグレージュのような、

やさしいベージュ。

















シックなニュアンスカラーから、

可愛らしいシャーベットカラーまで、

幅広くコーディネートを楽しめそうです。






















ネイビー

青みをしっかりと残しながらも、

深い深い紺色は、

もっともゴーシュらしいと言える色。

















品があり、安心感がある。


ベージュとグレーで着用写真を撮りました。
















グレーはフリルを前にして。

少しフワッとした印象を出したい時や、

フワッとしたトップスと合わせてみたい時は、

フリルを前にすると、サマになりやすい。






















evam eva のふんわりブラウスが

とてもバランスよくおさまります。






















前丈が短いのもいいのでしょう。

ベージュは少し違う印象で着てもらいます。
















フリルを後ろにしてブラウスをタックイン。






















コットンシルクで光沢感のある

maison de soil のブラウスと、

素朴なタッチのスカートの素材との

マッチングがおもしろい。
















前後ろに履けるというだけでなく、

スカートそのものの印象や、

スタイリングの印象まで変えてくれるこの2WAYは、

いったい実質何ウェイなのか。。

作った本人たちは、そうすごいことだと

感じていないような素振りだったが、

無理のある、、?WAYな商品が多い中、

この、なんの違和感もなく、

自然に前後を履きたくなるスカートは、

誰にも何も言わずに、密かにフリルを前にしたり、

後ろにしたり、楽しんでみたい。

午前と午後で変えてみたり。。







2015年8月28日金曜日

残暑お見舞い

暑さ和らぐこの頃。

少しづつ秋に向かうこの頃。

水玉柄など着たくなる。

ゴーシュから、、

「ドット」というより、

「水玉」と言いたくなる水玉の登場です。






















ゴ――シュ

コットンローンハンドプリントワンピース

水玉柄 ¥35,000(税抜)

















インドの木版プリントは、ところどころ

欠けたりして、、愛嬌がある。

この柄で3種類のお洋服がございます。






















ギャザースカート ¥26,000(税抜)

こちらは定番的存在だが、

今シーズンは、少しギャザー分量を減らしたそうだ。






















フレアフリルスカート ¥29,000(税抜)

大人の女性と女の子が一緒になったような、

カッコ良くもガーリーなスカートです。






















こちらは女の子サイド。

大胆に裾まで降りるフリルが可愛らしい。

















一瞬、複雑なつくりに見えますが、、

良く見ると非常にシンプルです。

















ようするに、ウェストの作りは、

巻きスカートです。

ただ、端にフリルが付いている。






















そして、巻きスカートなら重なって

いる部分を、重ねずに縫い合わせ、

余った部分がフリルになった!

とも言える。。

そしてこのスカートは、前後ろが

特に決まっていない。

どちらにフリルを持ってきてもOKです。
















夏から秋へ移りゆくにふさわしい。
















前身を控えて、、

ポカーンとならない美しいシルエット。
















秋分の頃にはカシミアを。。






















今年もYARNZ から6色のカシミアストールが

届きました。






















首に巻いてもボリュームのちょうど良い、

アナベルでも毎年人気の巻きものです。






















白の水玉と紫が、、

互いを引き立て、

ワンピースの美しさが一層際立ちます。
















水玉のギャザースカートは、、

女の子らしさを大人っぽく表現する、

シャツスタイルで。

タックイン。
















ふんわりとしたギャザーのふくらみが、

水玉の可愛らしさを少しはぐらかしてくれる。






















ベーシックに着こなした次の日、、

同じスカートで雰囲気を一新してみよう。
















ブーツも履いて、大胆なふんわりシルエット。
















YARNZ のアナベル別注カラー。

徐々に暗くなる秋冬のトーンに、

合わせやすく、花を添える。
















フレアーフリルスカートは、

水玉柄はフリルを後ろ向きに。

ご紹介した3型は、それぞれに無地がある。

フリル前バージョンは、無地をご参照ください。

近日、WEBショップページにアップされます。






















オーソドックスなシルエットのスカートは、

コンパクトに着丈短めに、シンプルコーデ。






















後ろにフリルが見えた時、、

少しガーリーな気分に心が躍る。

シンプルな中にハッとする演出が、

とてもゴ――シュらしくて素敵です。


水玉で涼やかに秋を感じていただけたでしょうか。

店頭は、いよいよ秋冬物で埋まりました。

ぜひ店頭でご覧ください。


残暑お見舞い申し上げます。


annabelle