昨年訪れた、ARTEPOVERA(アルテポーヴェラ)の
アトリエの風景は、いつも見る展示会やお店に入荷してくる
商品の雰囲気と重なる、彼ららしい空間でした。
憧れのブランドを追いかけて、児島に移り住んで20年。
たくさんの大好きな古いものに囲まれて、2004年にリメイクから
スタートした自身のブランド「ARTEPOVERA」は、今年で16年。
徐々に人気となり、既製服が大半を占めるコレクションの中で、
細々とずっと続けているリメイクシリーズを毎シーズン楽しみに
しているのは、僕だけではないと思う。
今年はスカートはなく、パンツでした。
しかもすごく好みのフランス軍のリメイクパンツ。
ARTEPOVERA
フランス軍リメイクパンツ
one color ¥18,000+tax
フランス軍パンツのデッドストックを用いたリメイクです。
複数あるストックのデザイン共通ですが、微妙に色合いは異なる
モノもございます。しかし、印象の変わるものでもなく、
並べてもよく見ないと違いがはっきりしないレベルですので、
今回は、ワンカラ―扱いで販売させていただきます。
通信販売でご検討のお客様はその点をご了承ください。
裾は絞れるデザインです。
絞るとバルーンシルエットになって可愛らしいのです。
ポケットは横から見るとわかりやすいのですが、
脇の縫い目をまたいで、このように。
正面から見える、向かって左のポケットはフラップ(ふた)付きで、
スナップボタンで留めることができる仕様です。
シンプルで、軍モノでよく見るポケットです。
そして向かって右のポケットは、横向きや後ろから見える、
やや後方に付いたデザインですが、こちらは写真で重なって見えて、
「どうなってるの?」って思う方もいらっしゃるかと思います。
このポケットは、左のポケットと同じ形状のモノを蓋を開けた状態のまま
脇を縫っているため、開閉はできませんし、半分は切って別なところで
使用しています。ですので、後方のポケットは、小さい正方形のポケットと、
細長い形をしたポケットが縦に並んでいるというです。
これが後ろ姿です。
半分は反対側で使用していますね。
反対は、蓋を閉じた状態で脇を縫っています。
そして、ヒップポケットが向かって右側だけ付いていますよ。
生地は、こちらも軍モノやメンズのワークモノによく使われる
ミニヘリンボーンになります。
軽くてソフトな春夏にちょうどいい素材感です。
フロントはジップとボタンで、ベルト付きです。
こちらのベルトは、共布で簡易的に作ってありますので、
本物のベルトのようなしっかりとした感じはありません。
扱いづらく感じる方は、ベルトループから外して、
使い慣れたご自身のモノを使っていただいてもいいと思います。
でも、雰囲気は抜群ですよ。
帯裏には軍用のウェア類を管理するためのミルスペックが
残されています。ですので、現実的な意味合いは全くありません。
お気になさらず。
シンプルにカシミアのセーターに合わせて。
ソックスと靴で個性を出しています。
あとリュックも。
トップスを女性らしいブラウスに変えてみると、
だいぶ印象が異なります。
雰囲気に合わせてカバンや靴も変えてみました。
靴は「旧 R.U.(アールユ)」※今シーズンからブランド名が
Atelier d'antan(アトリエ・ダンタン)に代わるそうです。
そのBessというモデルです。
黄色のチェックに合わせて、ソックスはライトブルーに。
カバンはリュクではなく鹿革の巾着バッグに。
少し長めにショルダー使いをしています。
トップスをカジュアルにして、靴とソックスを変えてます。
靴は私がこの2年間で最もよく履いている靴。
「DELMONACO(デルモナコ)」という靴のパンプスシューズ。
レディースではなかなか見ない、メンズのパンプスをモチーフにした
レディースモデルです。こちらも、Atelier d'antanと同じく、
アナベルのスタイルにとてもよく似合います。
トップスをシンプルなNO CONTROL AIRの定番の
丸首シャツに変えて。
さらに、同じネイビーでコットンタートルネックに。
こちらはBLUE BLUE JAPANの定番のカットソーで、
昨年も大人気でした。ネックがクタっと下がらない、
しっかりとした生地感がお気に入りの理由です。
締りすぎず、緩すぎず。
上からKhadi&Coのカシュクールワンピースを羽織る。
また違った雰囲気で。
重ね着の楽しいところです。
春は秋と同じく重ね着が楽しい季節。
足元から除くパンツやインナーで、ずいぶん印象が変わりますよ。
今度はひざ丈のビッグシャツコートに合わせて。
こちらは上下ともにARTEPOVERA。
このスタイリングには、抜け感の出るサンダルみたいな
デザインのAtelier d'antanのレザーシューズ、Langtonがよく似合う。
赤いソックスも効いています。
これは本当に利用できる個所がない、本来は廃棄する端切れを
ひも状にして、クルクルと巻き付けて作ったオブジェ。
特に販売しているわけじゃないのですが、かっこいい。
皆さんも、難しいリメイクはできないかもしれませんが、
捨てる服が出てきたら、切って作ってみたらどうでしょう。
変な柄や色がまじりあっても素敵かもしれませんよ。