断捨離について、わたくしはあまり知識はありませんが、
「1年使用しなかったもの、着なかった服は処分。」
という基準があるという。
となると、、わたくしのクローゼットは処分品だらけに
なってしまう。。
自分の癖のようなものですが、そのシーズン気に入ったものを
ひたすら着まくるという習慣が昔からあり、
20年以上も洋服業界で働いているので、持っている量は多いのですが、
「まんべんなく着よう。」とか、「上手に着まわそう。」
という気持ちが全くなく、着たいものをひたすら着まくり、
2年くらいほったらかしになっていたものを突然、
憑りつかれたかのごとく、着始めることはザラである。
そんな中で、お店をオープンした年の冬から、今のところ
7年連続で着まくっている洋服が一つだけある。
それは冬のコートですが、今回ご紹介するのは、その春夏版です。
Honnete リネンショールカラーコート
¥49,000+tax
秋冬は、本当にたくさんのお客様に着ていただき、
ご好評をいただいている、あの形です。
Honnete の春夏と言えば、長年にわたり愛される
存在として、IRISH LINEN の製本染めシリーズがあるが、
こちらはその生地とは全くの別物です。
ベルギーの老舗同士が合併して生まれたリネンの織物を
専業にする会社、リベコ・ラガエ社のファブリック。
ハンカチやインテリアリネンでとても有名ですが、
アパレル用で用いられることはそう多くない。
今回のリネンは、LIBECOが手掛ける先染めのリネンに、
「チンツ加工」と呼ばれる特殊加工が施されており、
超微撥水ではございますが、新品では撥水能力も
備わっております。あくまでもナチュラルな風合いを
伴う程度のものですので、長期的な効果はございません。
身頃の前端と袖口には、しっかりした
コットン素材で見返しがつきます。
秋冬のあのコートと同じく、フロントは
大き目なスナップ釦でダブルの仕様です。
一番上まで留めて着たり、、
一番上だけ外したり。
7年前は、このような大き目なスナップ釦の
コートというのがあまりなく、見慣れないためか、
このスナップが拒否されることもあったのですが、
今はまったくなくなりました。
逆にかわいいと言っていただけるほど。
全開にしてスナップを見せても可愛いのです。
色はネイビーシャンブレーと、ナチュラルシャンブレーの
2色展開となります。
一番上まで留めて着ています。
ゴールデンウィークあたり、長袖のTシャツに
このくらいの羽織があると、ちょうどいい。
4月後半、半袖の人もちらほら見かけるころですが、
まだまだ1日の気温差が大きく、お出かけの夕方には
Tシャツや薄いブラウスでは寒くなることも多い。
前を開けて着たり、袖をまくってもサマになる
羽織ものは、春に数枚持っていて邪魔になることはない。
少しグレイッシュなネイビーは、
春に定番カラーとして活躍しそうです。
リネンのパンツにリネンのブラウス。
リネンのコートを羽織っぽく袖まくり。
下に何を着るかで、その着用期間はとても長い。
今はまだ寒い日も大きので、冬物のアンダーウェアーや
シルクのアンダーウェアーに頼りつつ、
シャツ、ブラウスの上からカーディガンやスウェット、
春のニットを重ね着して、その上からこちらのようなコート。
そして巻物もしっかり活用する。
ナチュラルは、見返しの白と同系で、
全体に明るく、真っ白のアウターに興味はあるが、
なかなか白は難しい、、という方には是非お勧めしたい。
一番上の釦をはずし、少しラフな感じに。
インナーもちらっと見える感じで。
見返しはあるものの、一重ですのでお洗濯も
出来て、汚れに対するケアもしやすそうです。
かわいい感覚にも、かっこいい感覚にも
どちらにも取り入れやすいのがいいところ。
だから、わたくしも長年にわたりたくさん着てしまうのでしょう。
パンツスタイルだけのご紹介になりましたが、
明後日から始まる「AODRESS~刺繍の旅」に登場する、
こんな素敵な刺繍がのぞくキュロットを合わせても素敵ですよ。
コットンの刺繍糸、銀糸、カラフルなスパンコール刺繍。
様々な要素が組み合わさった、唯一無二の美しい刺繍。
コートの端からこんな刺繍がチラッと見えたら、
どんなに気分が上がることでしょう。
春夏用に入荷中のたくさんのお洋服と合わせて、
4月6日(土)から始まる「AODRESS~刺繍の旅」も、
ぜひご覧いただけますと幸いです。