偶然性を帯びた自然な造形は、美しいに決まっている。
このスカートを初めて見た時から、
長い付き合いになる予感はあった。
初めて見てから5年以上が経った今もなお、
その時の感動が持続しているようだ。
susuri
バルーンマーチスカート
off white pool grey navy の3色展開
¥28,000+tax
バルーンのデザインなのですが、裏地と表地を
縫い合わせる際に、表地をよじって付けている。
そこで生まれる波打ちや凹凸、アシンメトレーが
いい具合に調和して、やり過ぎない程よい個性を醸し出す。
今回は以前にもご紹介した、タイプライタークロスの
「東炊き(あずまだき)」と呼ばれる染色の手法を用いた素材です。
高密度なタイプライタークロスですが、江戸時代から伝わる、
高温で炊き込むように染色するこの方法で、シャカシャカとした
感触は少なく、ソフトで張りがあり、どこかしっとりとしている。
そして、表面に付いた小さなシワ感がいい味わいとなっている。
こちらのシワは、アイロンなどをあてても消えません。
家庭洗濯ができますので、洗いざらしで着用してください。
裏地が真っ白であるのに対し、表地はオフホワイト。
こう見ると、少しお分かりいただけるでしょうか。
ただ、キナリというほどの黄みはございません。
あくまで、白の一種にとどまったオフホワイトです。
ネイビーは少しスレート感のある、定番的ネイビー。
落ち着いたトーンですが、しっかりと青味もある。
とても合わせやすく、初めてマーチスカートをご購入の方には
おすすめしているお色です。
最後はpool Grey。
こちらはしっかりと淡く、白っぽさを持ちながら青味もある、
数年前にsusuri さんが別注したカラーです。
定番カラーをお持ちの方も多いと思いますので、
今回、明るめのカラーを2色入れてみました。
こちらもお勧めのおしゃれな色。
素敵な3色展開です。
たくさんのコーディネートをご紹介したいのですが、
ゆっくりしているとなくなりそうでもありますので、
とりあえず、シンプルなスタイリングだけ。
こちらは白っぽく見えますが、
pool grey。
薄い薄い、ライトブルーのような感覚でしょうか。
とても素敵な色味です。
TOKIHO の綿麻のシャツをタックインして、
シンプルなスタイリング。
よじることで、少しアシンメトレーになった裾は、
右側が少し長くなる。
左側が少し短くなる。
厳密に形成されておらず、お洗濯をするとわずかに
変化が現れるのもこのスカートの特徴です。
そして、洗っても洗っても、この素敵なニュアンスが
損なわれることがないのも嬉しいところです。
こちらのTOKIHO のシャツは、少し長めであるのですが、
出してみても悪くない。
そもそも、通常の丈でもスカートを履いて、
シャツを出すというスタイリングは難しいのですが、
このスカートはとても許容範囲が広い。
スカートとは思えないほどのスタイリングの
幅広さを感じさせます。
着ていてもきっと楽しいはず。
ネイビーもシンプルに。
FACTORY の袖に工夫のある、素敵なブラウスをタックイン。
シンプルなシャツをタックインしているだけの
スタイリングですが、全体にいいメリハリがついてくれる。
妻も普段良く履いているスカートですが、
スニーカーでもサマになってくれる嬉しいアイテムです。
もちろん、キレイ目に着こなそうと思えば、
いとも簡単にできてしまうでしょう。
そして、オフホワイトですが、
この写真が少し問題です。
とっても見えずらいだけでなく、
色がかなり白くなって見えます。
本来は絶妙なオフホワイトで、真っ白とはまったく
違った印象なのですが、こちらの写真ではそれが全く分からない。
通信販売では、こちらの写真は使いませんので、
こちらで雰囲気を見ていただいて、
色につきましては、通信販売掲載予定の物撮りの
写真を参考にしてください。
偶然性を感じる計算されたデザインは、
とても洗練された美しさを感じさせる。
初めて見た時の予感は的中し、これで何度目かは
覚えていませんが、ずいぶん長い付き合いになる。
さらに長く、たくさんの人に愛されるスカートになることでしょう。
機会があれば、もっとたくさんのスタイリングをお見せしたいと思います。