2019年3月29日金曜日

gasa * grue

GASA*のもう一つの顔として、

毎回楽しませてくれる、gasa * grue(ガサ・グルー)。

GASA*が様々な要素を多重に取り入れた濃厚な内容で

あるのに対し、gasa * grueのほうは、デザイナー五十嵐さんの

ベースになっている部分はしっかりと持ちながらも、

軽やかに、よりベーシックに構成されたブランドである。

もう何回もコレクションを拝見していて、どうやら五十嵐さんは

太ストライプとマリンボーダーがお好きなんじゃないかと思い、

「好きですね?」って聞いてみると、軽快な感じで、、

「どっぷりオリーブ世代ですから。」って返ってきた。
















gasa * grue

アーミーコート ¥46,000+tax

袖口をニットで切り替えた、とてもワクワクする洋服です。
















生地はリネン100%の素材に樹脂加工を施し、

レザーのような風合いを実現しています。

張りやわずかな硬さがありますが、着るほどに

いい具合に馴染み、味わい深さが増してきます。




















一応、こちら側がフロントサイド。

ネック部分から垂れ下がったヒモは、特に絞るということは

なく、垂らしたままにしても良し、結わいても良し。

ウェストには共布のベルトが施されます。

ゆったりと着たり、キュッと絞ってみたり。

表情の異なるスタイリングをお楽しみいただけます。





















袖口は革ジャンかのようなリブ編みのデザイン。

素材はこう見えて、リネンです。





















前開きの比翼仕立てで、こちらを前にして、

コートのようなワンピースのような感覚で着ていただけます。

ちょっとドキドキするカッコよさ。





















そして、こちら側が背面という事なのですが、、
















実は両面着ていただけるお洋服なのです。

そして、わたくしのバイイングの好みについて

詳しいお客様は、こう思うかもしれません。

「あれ?2WAY嫌いじゃなかったか?」

確かに、、基本的には好きではありません。

だから、展示会場で五十嵐さんにお勧めされるまで、

バイイングしようとは思っていませんでした。





















毎回、毎回、驚くような楽しいデザインに

お客様と同じような心持で展示会を堪能しています。

このお洋服は、展示会場で着てもらって、本当に良かった。





















ウェストのベルト紐は、どちらを前にしても

使えます。お好みでどうぞ。





















こちら側をバックサイドに着た場合、

このようにリボン結びをしていただいてもよろしいかと思います。





















色展開は、少しオレンジ味の強いRedとBlackの2色。





















FIRMUMの麻のツナギの上からコートとして。





















前ボタンは閉めずに全開で、

ヒモで結わいて着ています。















同素材の大き目なショルダーバッグも素敵です。





















前ボタンをきっちり締めてみました。















春先は少し強めにキュッと結わけば、

見たこともない素敵で個性的なスプリングコート。















着て、外に出るのが楽しくて仕方ない。















樹脂加工でツヤツヤした見た目は、

6月の梅雨寒の羽織にも良さそうです。





















こちらがバックサイド。

ヒモは軽く結わいてゆるりとワンピースで。

ただし、ボタンの間隔も大きいし、

裾の開きもあるので、下にはパンツやスカート、

ワンピースなどを重ねたほうがいいですよ。















こちらはリネンのバルーンパンツを下に履いています。





















手に覆いかぶさるゆるっとしたニットの

袖口もかわいらしい。















ブラックはバックサイドを後ろでキュッと結わいて

絞り気味で着てみました。





















下には、susuriさんのフルッタ―パンツを

忍ばせて。。このパンツ、本当に便利です。















後ろにリボン結わきがあると、また印象が変わりますね。





















釦はきっちり締めて、キュッと結わく。

ここまででも、かなりいろいろ着ていただける

楽しいお洋服なのですが、僕が気に入ったのは

さらにこんなスタイリングを見せられたから。






























なるほど、、エプロンワンピースだ。

真っ白なスカートにボーダーTシャツ。

その上から後ろの釦をすべて外して、ヒモだけ結わく。

とってもかっこいいスタイリングです。
















アトリエで絵を描く女性をイメージした今回の

gasa * grue のコレクションの中で、

こちらの素材のシリーズは、「ドローイングのための」

という名前の付いたシリーズです。

つやつやとした樹脂加工は、アトリエワークの

作業着を空想して生まれたのかもしれません。

スタイリングを分解して、一個、一個のアイテムを

シンプルにデザインすることが裏テーマにもあるgasa * grue。

着た人の自由な発想を、きっとお洋服のほうが待っています。

毎日を楽しく過ごせるお洋服かと思いますよ。