先日、妻が出張で大阪に行った。
大阪へは昔、昔、一度だけ一緒に行ったことがあったが、
ほとんど大阪を堪能する旅ではなかったので、
今回が妻にとって、初めての大阪と言っていい。
妻が最も感動したのは、道を聞いたら今まで味わったことがないくらい
丁寧、親切に答えてくれ、「一緒に行こか?」とまで言ってくれたらしい。
妻曰く、「大阪の人の道案内は、グーグルマップよりわかりやすい。」
今日の通勤途中、腕に傘を3本ぶら下げた女性が電車に乗ってきた。
僕はさほど疑問にも思わず見ていたが、隣に座っていた外国人が
その女性に席を譲った。
たくさん傘をぶら下げて、大変そうに見えたようだ。
面白いと思ったのはそのあとのこと。
5分ほど経過した後に、どうしても知りたかったのか、
「なぜあなたは、傘を3本も持っているのか?」を尋ねていた。
どうやら子供たちの分だったようで、「へー」という顔をしていた。
居場所が変わったり、目先が変わったりすると、
同じ生活も新鮮に見えたりしそうです。
ずっと同じ形で提案してきたこのコートも、
新しい素材感と雰囲気でご紹介します。
Honnete
シャギーツイードショールカラーコート
Grey check ¥72,000+tax
毎年、ラムメルトンの一重のコートでお馴染みの
あのデザインです。
今年もその定番はございますが、裏付きの高級感ある
シャギーツイードで登場したこちらも、そうとうにお勧めです。
毛足の長いシャギーな質感の上質なWOOLj× Mohair 素材。
こちらは、フランスの老舗「Jules Tournier」(ジュールズ・トルニエ)のもの。
1865年創業の老舗生地メーカーで、過去にはシャネルツイードを
手掛けたことでも知られ、現在でもすべての工程をフランス国内で行い、
トップメゾンに、WOOL、特に逆毛やファンシーヤーンを用いた、
変則的な高級素材を主に供給している。
裏地は、表生地と相性のいいアセテート素材。
ツルっとしすぎず、表情のあるシワ感がいい感じです。
フロントは、いつものメルトンと同じく
大き目なスナップ釦のダブルブレスト。
使い慣れると本当に扱いやすい。
ショールカラーと呼ばれる襟部分は、
布地をすべて広げると、実はこんな感じ。
デザイナーの内田さんは、フードを途中で切った
イメージで作ったらしい。
この状態から、好きなように軽く折り返して着てほしい。
釦をどこまで留めるかで、表情も異なってくる。
こちらは、一番上の釦を留めていない。
一番上まで閉めてみると、
防寒性もあって、美しい佇まい。
上質感のある長く付き合えるWOOLのコートで
あることは間違いない。
こちらは、中にワンピースを着ているが、
もちろんパンツスタイルでもスカートでもかっこいい。
コートの上から、こんな面白いポンチョのような
筒型のショールを着ても素敵です。
デザインが大きく変わる楽しさもファッションの醍醐味ですが、
愛されたデザインを簡単に変えるのではなく、
少し目先を変えてみたり、違う感性を取り入れてみたりすることも、
ファッションの楽しさの一つです。
いつものデザインで、シャギーな高級感を味わってみてください。
関西人気質や外国人目線を取り入れた東京人は、
きっと今より素敵になっていくはずだ。