2018年11月11日日曜日

らしく着る

ファンを付け、長くブランドを維持している

デザイナーのお洋服は、文字に起こすとよくある

ものであるが、見て、そして着たとたんにそのデザイナーの

らしさを強く感じたりする。

大量生産をする商品ではなく、ニッチなところで、

ファッションの好きな人たちへ提案し続けられるデザイナーには、

どこかしら、強い癖を感じます。

その癖が、素敵の源です。





















NO CONTROL AIR

ウールノーカラーコート

¥48,500+tax
















ウール100%のメルトンは、タッチがしなやかで、

通常のメルトンより柔らかく、微起毛感が心地いい。

裏地付きでも手に持ってかさばらない量感のコートです。
















ネックがすごく小さく、背面に横ダーツは、

彼らのアイコン的デザインとなりつつある。

ちょっと変わっているが、彼らの独特のフォルムは、

きっとこういったちょっと変わったことの連続で生まれるのでしょう。





















フロント釦は、大き目のスナップ釦を使用しています。

ナチュラルトップには白の釦。

ブラックには黒の釦を。
















フロントポケットは、やや高めについているのも

独特なバランスで、印象的です。

なんだかブルゾンのようなポケットの位置。

たかが数センチの違いですが、いい意味での違和感を感じます。
















裏地はキュプラコットンのお馴染みの生地。

表地の処理は額縁できれい。





















左側だけ、内ポケがございます。





















バストから裾に向かって、少し細くなった

シルエットですので、ベントが施されます。















ブラックのWOOLのパンツに、合わせて

スッキリした印象できれいめに。















首周りには、FIRMUM の昨年も好評だった

フード型ネックウォーマーを同系色で。















こちらはスカートに合わせてみました。

susuri さんの別注マーチスカートです。

ポケットはコートにしてはやや高めの位置。















ひざ丈くらいで、あらゆるデザインのパンツや

スカートに合わせやすいバランスです。















冬のコートの重ね着は、色合わせも楽しみたい。















ブラックも、ついsusuriのマーチスカートに。

ダークネイビーのスカートにブラックですが、いい感じです。















全体にすっきりは見えるのですが、

袖周りは身頃にはゆとりを感じるコートです。

安心して、様々なお洋服との重ね着がお楽しみいただけます。

















そして、同素材でもう一つ。

こちらは、ドロップショルダー型で、

衿のデザインはチェスターコートのような、

ショップコートのような、少しメンズライクな

印象のデザインです。





















ジャケット衿のデザインには好みが出ますが、

彼らのデザインは、ほとんどがローゴージ。

刻みのある切り替えのラインをゴージーラインというが、

彼らの襟は全部これが低いのが特徴です。

視覚的なバランスを決定づける要素になるので、

ジャケット襟のあるデザインを見るとき、

少し意識すると面白いかもしれません。





















フロントの釦は2つ。

袖口には小さな刻みが入ります。
















裏はほぼ同じ仕様で、左側に内ポケットがございます。















コーデュロイの裾絞りパンツは、ベージュを合わせています。

インナーはパープルを差し色にして、カジュアルながら

少し大人っぽく、シックな印象に。















こちらはさらに、ドロップショルダーということもあり、

ゆったりとした作りで、ノーカラーとは多少サイズ展開が異なります。

こちらは、このXSワンサイズ展開ですが、

ノーカラーは、変則的でXXS、XSの2サイズ展開です。

メーカーではその上もお作りがありますが、

アナベルではそのようなサイズ展開となります。





















やはり新鮮な白っぽいコート。

ナチュラルトップというカラー名で、

よく見ると、オフホワイトの中に、ライトグレーが

チラチラ見える、そして遠目に見ると少しグレーがかった

ナチュラルカラーという感じ。

オートミールと言ってもいいかもしれません。

白のコートに抵抗のある人も、こちらはお勧めです。















ラフでいて、ちゃんとした感じ。

いろいろなブランドを着ていると、わかるかもしれません。

ちゃんと癖があって、ファンの付いているブランドほど、

「らしさ」をしっかりと纏っている。

着た人を巻き込んで、「少し個性的でオシャレね。」

なんて人から言われたりする。

そんなこともファッションの楽しみの一つ。