2022年11月8日火曜日

「あったかいの?」

ずっとメンズで働いていたので、レディースの感覚を身につけるのに

時間がかかりました。男性は「こう着る」というパターンを繰り返す

習性が強く、ボトムスはズボンしかないので本当にシンプルなのです。

それがいつしかつまらなくなって、レディースをやってみたい願望が

生まれて今に至るわけです。レディースはとても自由な印象で、

側から見ていてとても楽しそうに見えました。

今回ご紹介するコートも、メンズではまずないアイテムなので、

最初にバイイングをするまで少し抵抗のあったことを思い出します。
















maison de soil
シルクコットンキルティングコート
シルバーグレー ¥50,600(税込)

表地がシルク100%で裏地はコットン100%。そして3層キルティング

なのですが、ポリエステルの中綿は入っておらず、コットンの生地が

挟まっているだけというのが、このコートの大きな特徴です。





















つまり、シルク→コットン→コットンの順で3枚が重なったキルティングです。

薄くて通常のキルティングにはない柔らかさがあり、レイヤーが存分に

楽しめるというのがメリットです。すごく長いシーズンで活躍します。












ボタンは同ブランドお馴染みの包みボタン。
















カラーはネイビーとシルバーグレーの2色展開です。












初めて見た時、自分だったら重ね着して楽しく着られそうだな、、と

想像したのですが、メンズのお客様に提案してもまず買う人がいないであろう

商品でしたので、初めて見た時はバイイングしませんでした。トラウマですね。

メンズではおそらく、「これあったかいの?」をたくさん聞かれて

終わる気がしてなりませんでしたから。












ところが数年前の今頃、うちの女性スタッフがすでにこれを着ていたのです。

こんな感じでブラウスやセーターに羽織る感覚で。多分10月、11月あたりです。

確かにコットンとシルクですから、10月の肌寒い日にはシャツの上からこんなのを

着たらちょうどいい。












ちょっと気温が下がったら下のセーターで調整して前を閉めたら十分です。



























インナーにFACTORYさんのヤクやキャメル、モンゴリアンウールの

セーターを着てショールやスヌードで防寒したら、12月の中旬あたりまでは

これで十分に温かい。












ヤクのローブカーデの温かさはご存知の方も多いと思いますが、

こういった重ね着を楽しむことで、このコートは本当に幅広い活躍を見せます。

そして僕が一番「いい!」と思ってみていたのは最も寒い2月前後、

スタッフはこのコートをまるで羽織のような雰囲気で店内で着ていて、

帰る際にコットンバーバリィ生地のコートを上から着ていました。

それがとても温かいそうで、何枚か所持しており、一枚は擦り切れるまで

着ていたとか。。それを見て、バイイングするようになりました。












ネイビーは同じくmaison de soilのスカートに合わせて。
(スカートは完売しています)











スカートに合わせるとまた違った雰囲気で、少しトラッドな感覚で

着ていただけるように思います。












「あったかいの?」って聞きたくなるコートは、実は冬を超えて春先も

大活躍します。ほぼ半年に渡ってクローゼットの取りやすい真ん中あたりに

掛け続けてしまうコートではないでしょうか。


一枚で温かいコートはいくつかお持ちの方。

今のような季節や春先に使えるコートをお探しの方。

ぜひこちらをお試しください。