2022年11月12日土曜日

古い友人

昨日ご紹介したルアーコートと同じシリーズでSUSURIさんがデザインした

ロングコートがございます。昨日ご紹介のブログでも書きましたが、

ショートがルアーコート。ロングはマーシュコートです。

今日はマーシュコートのコットンをご紹介いたします。
















SUSURI
マーシュコート ¥89,100(税込)

オーガニックコットンの高密度でしっとりとした仕上がりの生地は、

SUSURIさんの得意とするコート素材です。僕がメンズで長年愛用する

コートも同じ系統の素材で、着るほどに馴染み、ソフトなのにしっかりとして、

大のお気に入りです。もう3〜4年前のコートですが、先日展示会にお邪魔した

際に、デザイナーの斎藤さんも同じコートを着ていました。

きっとこちらも長年愛用できるものになることでしょう。












上襟はこちらも取り外しが可能で、ウールのボア素材を使用しています。

付けた状態では首回りを暖かくカバーしてくれる真冬には嬉しい襟。












なんでレトロに見えるのか?

昨日ご紹介したルアーコートは素材のチェック柄がそう感じさせる

ものでしたが、こちらはシンプルなコットン素材です。

しかし印象はどこかレトロ。

それはこの幅の狭いダブルブレストがそう感じさせるのかと思います。












金具のないシンプルな共布のベルトが付属します。

サイドに軽く結いて垂らしても良いですし、しっかりリボン結びが

できるだけの長さもございます。お好みで季節ごとに様々な着方を

発見してください。





















非常に凝った袖のデザインは、基本はラグランスリーブです。

ただし、上からや横から見た際に極力腕周りがすっきりと見えるように、

3枚袖にし細くデザインし、運動量は脇の見えないところでとっています。

少し細くも見えるデザインですが、着用はかなりゆとりを感じていただける

のではないでしょうか。






























上襟の取り外しはルアーコートと全く同様で、表側と内側に

ボタンがあり、取り外しが可能になっています。





























あまり頻繁に取り外したり付けたりはしないとは思いますので、

季節の変わり目に取ったり、付けたりすることで、コートとしては

かなり長い期間、着用することと思います。












裏地は赤味のあるライトベージュで、表地とのバランスが

とても上品です。












地襟にはジグザグステッチが施され、しっかりと強度もございます。





















外ポケットや内ポケットの補強ステッチも三角で、どこか

古い時代を感じさせるデザインです。
















まずは最もオーソドックスな着方。

12月が近くなれば気温も下がり、街はクリスマスムード一色です。

その頃になれば、ホワホワのボアもちょうどいい季節ですね。





















コートの下には厚手のセーターも十分に着ていただけます。

タートルネックなどを合わせていただければ、寒い冬にもしっかりと

着用できるコートです。












実は防寒は、生地がウールであったりダウンであったりすることだけが

重要なのではありません。このコートのように、着丈がしっかりとあり、

ウェストで結わけることが防寒にはひと役かっています。

風が入りにくく、通り抜けないということは、防寒にとても重要です。





















さらに首元をしっかりと閉じて、帯をキュッと縛って体に

密着させれば、コットンのコートでも都心部は十分です。












こちらはベルトをしないでゆったりと着た感じ。



























上襟のボアを外せば、春物とも合わせやすい佇まいです。

春カシミアや明るめのシルクストールなどと合わせても良さそう。





















ベルトはゆったりさせてポケットに収めてもいいし、

結いておいてもいい。












今の時期や春などには、羽織るだけでも十分です。












羽織った状態で結くのもいいかもしれません。

たくさんの時間をお気に入りとともに過ごすことで愛着もひとしおです。

着ない時にはむやみにアイロンだけでもかけてしまったり。

なんとなく少しいいハンガーに掛けたくなる。

ぜひたくさんの時間をマーシュコートとお過ごしください。

古い友人のように。