2021年3月23日火曜日

ヨレヨレにしてください

ASEEDONCLOUDの玉井さんが展開するもう一つの

ブランド、「HandWerker(ハンドベーカー)」は

ドイツ語で職人という意味を持ちます。

玉井さんのこのブランドに対するデザインのアプローチは、

トラディショナルそのものなんだと感じます。

今ある洋服も、もとを辿ればほとんどがミリタリー、

ワーク、スポーツ、ユニフォーム、ドレス、そのいずれかに

当てはまることが多い。つまり、職業によってあったらいいなが

異なるのは当然で、昔の洋服のほとんどが実用から生まれている。

玉井さんがHandWerkerを通じて実践しているのは、

まさにそれである。












Handwerker
ワークデニムパンツ
indigo ¥24,000+tax

今回は、9.5ozのやや軽めのコットンリネンのデニムを

使用した定番のワークパンツです。

シンプルに見えて特徴だらけの定番のワークパンツは、

さすがは玉井さん、綺麗なシルエットに仕上がっています。
















ややトラウザーズ型のフロントの面構えはワンタック。









コットン70%、リネン30%の軽めのデニムは、

着用して3〜4回程度のお洗濯は、単独の手洗いがお勧めです。

私も同じ素材のジャケットを持っていますが、3回の洗濯で

他のものには色移りしないようになりました。

未洗濯で着てみたら、、白シャツと白のパンツにしっかり

インディゴが移りましたよ。









裾の仕上げもデニムらしからぬ4cmほどのタタキ。

チノパンみたいです。









裏もデニムとは大違い。

パイピングも綺麗です。

フロントはトップボタンでジップの仕様です。









サイドポケットは裏スレキ。

こちらもチノパンみたい。

通常の5ポケットパンツよりは、

ポケットが使いやすいかもしれませんね。









そしてこちらが後ろ側についた変形のパッチポケット。

サイドポケットからこぼれ落ちたものを拾ってくれるかの

ような付き方が面白い。









横から見るとわかりやすい。

昔のペインターに近い形ですね。









背面にはシンチバックベルトが施されます。

こちらもベルトをしなくても調整ができるように

付いていた、昔のワークパンツの定番デザインです。









現代服でも多くみられますが、かっこいいからというだけでなく、

慣れると本当に使いやすいんです。そうでなければ淘汰されて

現代に残っていませんよね。









後ろ側のベルトループは幅広です。

ベルトも通せるし、シンチバックベルトもある。

昔のワークパンツはベルトループはないですけどね。









着たら上質な現代服です。

とても美しいシルエット。

久しぶりにTストラップを合わせたくなりました。













NO CONTROL AIRの定番シャツを合わせて。









デニムと白シャツのシンプルなコーディネート、

やっぱり飽きませんね。

今は5ポケットのシンプルなデニムより、少しワイドで

遊びのあるこんなパンツが気分です。









ステッチも効いてかっこいい。

横からのズドンとしたシルエットもいいですね。









普段は、断然テーパード型が多い私ですが、

たまにこういったシルエットも挟みたくなる。

そうすると、トップスの合わせも少し変わりますけど。









短めのブルゾンなんかが着たくなる。









シンプルながら色々な要素の盛り込まれたパンツは、

履いてみるとジーンズとは全く違った感覚をもたらしてくれる。

一般的なジーンズ(11oz〜13oz)と比べると少し軽めのデニム生地ですが、

真冬と8月以外は履けそうな感触ですよ。

ぜひヨレヨレになるまで履いてください。

どっかで手放して、20年後に自分の子供が古着屋で買ってきたら

面白いですよね。


「このヨレヨレ感がいいんだよね」なんて言って。


こういうのも循環ていうんでしょうね。