2021年2月13日土曜日

ベースシルエットと普遍性

洋服を着るということは、気分を表すことの一つだと思います。

コーヒーが大好きな人は、気分によって深煎りにしたり

浅煎りにしたり、ペーパーで入れたりネルドリップにしたり。

豆の種類や入れ方で気分を図ったりすると面白い。

模様替えが好きな人は、常にインテリアや家具が

気になりますし、ある日突然部屋の模様替えをしなければ

気が済まなくなったりします。

これはきっとその人の気分が大きく動いた時なんでしょう。

そんな時は、隣近所への配慮を忘れずに、すぐやるべきでしょう。

洋服もそんな具合です。にもかかわらず、

そこに普遍性を求めるとちょっと窮屈になる時があります。

僕の気分は今そんな感じです。普遍的かどうかわからないけど、

もう一度色々取り入れてみたい気分です。

自分の気分を確認しながら、

今年はスタイリングの紹介をしていこうと思います。









インナー:HANDWERKER バンドカラーシャツ
カットソー:ARTEPOVERA Vネックミニ裏毛
パンツ:ゴーシュ カツラギワイドパンツ









僕は引きで見たシルエットをとても気にします。

個々のパンツがどうということも掘り下げると重要ですが、

それよりまずは少し遠目に見たシルエットを気にします。

このスタイリングは、アナベルのベーシックと言っていい

コーディネートではないでしょうか。









ちょっと意識して例年と変えているのは、

下に着たものがロンTeeなどのカットソーではなく、

ちょっとメンズライクなシャツを合わせたところです。

それは今の気分です。










パンツのロールアップ具合は、トップスに合わせて

変えています。それは遠目で見て、決めています。

必ず、鏡の中に映った妻を見て。

それが俯瞰で見るということだと思います。










インナー:klause ラウンドカラーシャツ
トップス:ARTEPOVERA  Vネックミニ裏毛
ボトムス:HAVERSACK 裾ゴムミリタリーパンツ

僕は裾絞り系のズボンがある時点から大好きになりました。

何がきっかけだったか忘れましたが、取り入れてみたら

スタイリングのバランスが取りやすく感じたのです。

そしてそれは、今のアナベルのスタイリングのベースになりました。

だからこのスタイリングも僕の中では普遍性のあるベーシックです。

もう20年以上も飽きていないスタイル。









しかしこれも、例年と違うのはインナーのシャツです。

シンプルなキャミソールやロンTeeでもいいとは思いますが、

シャツを取り入れているのが、今の気分です。









そんな具合に、いつも通りの中に今の気分を入れていきますが、

バイイングしたお洋服には、残念ながら「納期」というものがあって、

本当は、あれとあれをコーディネートしてみたかった!

ということもよくあります。

でも仕方ない。


今回トップスに使ったカットソーは、どうしても

働きたいメーカーの本社が倉敷の児島にあることから

移住を決めて、移り住んで20年が経つご夫婦が切り盛りするブランド。

ARTEPOVERA(アルテポーヴェラ)のもの。









Vネックで8分袖〜9分袖くらい。









ネックはこのように切り替えたやや深めのVネック。









袖口と裾周りはカットオフ。

ステッチが落としてあるのでほつれることはありません。









ミニ裏毛というだけに、軽く起毛した感じですが、

暑苦しいものではなく、タオル地のような感触です。









こちらのブラックとキナリの2色展開です。









バイイングの際には、ロングスカートとの相性も良かったですよ。

ふんわりパンツをお持ちの方は、相性抜群です。

あ、ちなみに、ふんわりパンツも MADE IN KOJIMAです。


皆様も、自分にとっての普遍性のようなものを

探ってみてはいかがでしょう。

それは簡潔に考えると、きっと自身の絶対定番を

増やしていくことなのだと思います。