洋服を着るということは、気分を表すことの一つだと思います。
コーヒーが大好きな人は、気分によって深煎りにしたり
浅煎りにしたり、ペーパーで入れたりネルドリップにしたり。
豆の種類や入れ方で気分を図ったりすると面白い。
模様替えが好きな人は、常にインテリアや家具が
気になりますし、ある日突然部屋の模様替えをしなければ
気が済まなくなったりします。
これはきっとその人の気分が大きく動いた時なんでしょう。
そんな時は、隣近所への配慮を忘れずに、すぐやるべきでしょう。
洋服もそんな具合です。にもかかわらず、
そこに普遍性を求めるとちょっと窮屈になる時があります。
僕の気分は今そんな感じです。普遍的かどうかわからないけど、
もう一度色々取り入れてみたい気分です。
自分の気分を確認しながら、
今年はスタイリングの紹介をしていこうと思います。
カットソー:ARTEPOVERA Vネックミニ裏毛
パンツ:ゴーシュ カツラギワイドパンツ
個々のパンツがどうということも掘り下げると重要ですが、
それよりまずは少し遠目に見たシルエットを気にします。
このスタイリングは、アナベルのベーシックと言っていい
コーディネートではないでしょうか。
下に着たものがロンTeeなどのカットソーではなく、
ちょっとメンズライクなシャツを合わせたところです。
それは今の気分です。
パンツのロールアップ具合は、トップスに合わせて
変えています。それは遠目で見て、決めています。
必ず、鏡の中に映った妻を見て。
それが俯瞰で見るということだと思います。
インナー:klause ラウンドカラーシャツ
トップス:ARTEPOVERA Vネックミニ裏毛
ボトムス:HAVERSACK 裾ゴムミリタリーパンツ
僕は裾絞り系のズボンがある時点から大好きになりました。
何がきっかけだったか忘れましたが、取り入れてみたら
スタイリングのバランスが取りやすく感じたのです。
そしてそれは、今のアナベルのスタイリングのベースになりました。
だからこのスタイリングも僕の中では普遍性のあるベーシックです。
もう20年以上も飽きていないスタイル。
シンプルなキャミソールやロンTeeでもいいとは思いますが、
シャツを取り入れているのが、今の気分です。
バイイングしたお洋服には、残念ながら「納期」というものがあって、
本当は、あれとあれをコーディネートしてみたかった!
ということもよくあります。
でも仕方ない。
今回トップスに使ったカットソーは、どうしても
働きたいメーカーの本社が倉敷の児島にあることから
移住を決めて、移り住んで20年が経つご夫婦が切り盛りするブランド。
ARTEPOVERA(アルテポーヴェラ)のもの。
ステッチが落としてあるのでほつれることはありません。
暑苦しいものではなく、タオル地のような感触です。
ふんわりパンツをお持ちの方は、相性抜群です。
あ、ちなみに、ふんわりパンツも MADE IN KOJIMAです。
皆様も、自分にとっての普遍性のようなものを
探ってみてはいかがでしょう。
それは簡潔に考えると、きっと自身の絶対定番を
増やしていくことなのだと思います。