2019年5月3日金曜日

姉妹伴 shimaihan~Honneteを着る夏

2012年の秋冬シーズンから始まった「姉妹伴 shimaihan」企画。
それは、もはやannabelle の軌跡と言っても過言ではない。


西荻窪の poefu さんと我々 annabelleは1年違いでオープンしました。
前職から数えると、15年以上のお付き合いになるpoefu の柿本さんは、
実年齢も一つ違い。
お店のド素人である私に、ありとあらゆることを教えてくれた
一つ年上の姉のような存在でした。

「姉妹伴」は、その姉からの1本の電話から始まったのでした。
「小さいお店だからできる面白いことをしていきたい。」
「わたしたち2人と、デザイナーさんの3者で企画したシリーズを
 毎シーズン何か作り続けませんか?」

そして、その企画には名前を付けたいと言った。
その名前が「姉妹伴」です。

姉妹伴という呼び名は、中国のある村の文化の名称に由来しています。


~姉妹伴~
中国福建省の恵安に伝わる文化慣習の名前です。
その地域に生まれた女性たちは、生まれた時から
お互いに寝食を共にし、その堅い絆は結婚後も
生涯続くと言われています。

その文化慣習になぞらえて、わたくしたち
annabelle と poefu の共同企画を「姉妹伴」と名付けました。


もうお馴染みとなりました、
夏のHonnete姉妹伴の始まりです。





















Honnete

ギャザーワンピース ¥24,000+tax

今となっては、唯一何も変わることなく7年間

販売し続けているこちらのシャツワンピース。

7年前は、ワンピースの丈感も今とは異なり、

ひざ下丈をワンピースで着る提案と、

パンツを合わせる提案を両方同時にしていましたが、

現在はみなさんの丈感がずいぶんと長くなったこともあり、

ワンピースとは言うものの、パンツを合わせることが常であります。





















スタンドカラーにギャザーが入り、身頃に直接カフが付く。





















そしてシャツのようにヨークがあるのですが、

それもまた、カフの手前まで続いている。

初めて見た時は、「レディースって不思議な服があるんだな」

って、感じたのが正直なところでした。

ただ、、着てもらった瞬間に、そんな思いはどこへやら。

ただただ、可愛いその姿に感動したのを思い出します。








































色展開は、今回は全7色展開です。

なかなかうまく色が再現されていませんので、

色合いは、着用写真をご参考にお願いいたします。


最近では、「あれがない、これがない」という子供たちに

説教をする妻ですが、、僕は知っています。

妻の携帯の着信履歴で、ダントツの一位が「自宅」の

電話からだということを。

そんな妻に今回もモデルをお願いいたしました。





















①seppi white(セッピホワイト)~姉妹伴カラー

雪国で、何もないところに風にのって凍って降り積もった

状態や場所を雪庇と言います。今回のホワイトは、以前にも

ご紹介したオーバーダイホワイトで、白の生地の上に白い染料を

載せていることから、そのような名前を付けました。

透け感の少ない、スノーホワイトをお楽しみください。















ワイドパンツにも履き慣れてきたところで、

長い丈を合わせてみてはいかがでしょう。















全体にゆったりシルエットですが、

慣れたら楽しめるバランスです。





















②hakudou blue(ハクドウブルー)~姉妹伴カラー

日本の伝統色、「白銅色」からそのように名付けました。

イメージしていたのは、薄青紫にほのかに感じるグレー。

見たことのない、新鮮な色が表現できました。















昨年も大人気だった、blue in greenのぶかぶかパンツ。

こちらはインディゴを下に履いています。















通常のワイドパンツよりボトムスにニュアンスが付き、

特に背の高い人にはお勧めの組み合わせです。

きっとバランスが良く見えることでしょう。





















③usuzakura(うすざくら)~姉妹伴カラー

名前の通り、薄い薄い桜の花びらの色を想像した色になります。

よく見ると白の分量の多い桜の花びら。

今回の色は、少しだけグレーを感じる大人に相応しい

ピンクになりました。















ボトムスにはNO CONTROL AIRの新作、

裾タックパンツのネイビーを合わせています。















このギャザーワンピースの最もかわいい角度。

ギャザーのふくらみと肩の丸み。

肘上でおさまるキュッとしたカフ。





















④springreen(スプリングリーン)~姉妹伴カラー

昨年のグリーンに続き、新色で若々しいグリーンの登場です。

その名の通り、春の若草をイメージさせる、爽やかなグリーンに

仕上がっています。相当に新鮮です。















着てみて、その魅力に気がつくお客様も多いspringreen。

ベーシックなシルエットのARTEPOVERA 加工チノに合わせて。















爽やかで新鮮な心持に。





















⑤Iron navy(アイロンネイビー)~姉妹伴カラー

久しぶりのネイビーは、「鉄紺」にしたいと思いました。

青味に黒が被ったような、素敵なダークネイビーに仕上がりました。

ずっとブラックが続いただけに、新鮮に映ります。

店頭でも大人気です。















ギャザーワンピースは前開きのデザインです。

それを生かして、羽織と仮想したスタイリングを。





















真夏には、5分袖の羽織も活躍するでしょう。

ノースリーブのお共にどうぞ。















新作のボートネックノースリーブワンピース with belt に

合わせてのスタイリングです。















⑥arrant blue(アラントブルー)

Honnete の展示会の際、見た瞬間にブルーの別注を

する気がなくなりました。今までにたくさんの鮮やかな

ブルーを目にしてきて、なお新鮮に映るこの青は、

「この上ないブルー」を意味するarrant blue と名付けました。

夏の太陽のもと、着たくなる青ではないでしょうか。















ボトムスは、現在完売中のblue in green の新作、

裾ギャザーパンツのホワイトです。

着用は妻の私物ですが、5月中旬の再入荷予定です。

届き次第、ご紹介いたします。















ネック周りに盛り付けを。





















前をすべて開けてスタイリング。

インナーはそのままですよ。開けたり閉めたり。

その日の気分で変えてみてください。印象も変わりますよ。















スタイリングは、キャスティングのようなものかもしれませんね。

ストールを主役にしてみたい時は、巻かずに分量感を持たせて垂らしたり。















パンツを目立たせたい時は、ストールは外して

フルオープンで。





















主役は一人じゃなくていいのかも。

バランスよく小物をちりばめて。





















⑦rose water(ローズウォーター)~姉妹伴カラー

昨年まで数回にわたり別注を続けてきた、フューシャピンク。

そのフューシャに、瑞々しさを加えたらこのように。

とても似ていますが、フューシャの隣に並べると、

瑞々しい生命力を感じ得ます。















ボトムスは、susuri のポピーナパンツ。

ロールアップとはまた違った新鮮味が感じられます。















パンツ丈の短さを利用して、ショートソックスに

パンプスなどもいいかもしれませんね。















今年で7周年を迎えたアナベルと同じ、

7年続けている、Honnete~姉妹伴。

まったく同じワンピースを前に、色やスタイリングで

思考を凝らし、今年らしさを見せてみたいと思っています。

姉妹伴を象徴するかのような鮮烈なカラーもあり、

新鮮さを感じる淡い優しい色彩もある。

履き慣れてきたワイドパンツに、今までと少しだけ

違った感じで着てほしい。

今年もいよいよ、この季節が始まります。




<企画展のお知らせ>





















「アンティーク園」を開催します。

5月16日(木)~ 21日(火)まで

annabelle 304にてお待ち申し上げます。



パリの青木さんとの蚤の市を開催するようになって、

今年で8年目になります。

僕が初めて、海外のアンティーク蚤の市を体験したのは

社会人になってからで、2003年と記憶しています。

言葉も通じない、知らない人たちが並べる品々を通して

繰り広げられるやり取りが、楽しくて仕方なかった。

当時のそこには、「テイスト」などというカテゴリー分けは存在せず、

ごった煮の中から自分に取り入れたい何かを探す楽しみがありました。

青木さんは、10数年にわたり、パリ生活を続けていることもあり、

その時僕が感じた最初の蚤の市との出会いの空気感を

今も纏っているように感じさせる女性です。

今回も2回連続でアクセサリーブランド「vali」の水野久美子さんが

ご一緒します。今回は、「動植物にまつわるもの」という題目で

様々なアンティークを並べます。

ぜひ、彼女たちとのおしゃべりも楽しみにいらしてください。