2021年4月8日木曜日

しみじみと、いいシャツだ

「ゴーシュ=不器用な、左利きの」

ゴーシュは、この単語がとてもシックリくるご夫婦が作っているお洋服です。

ホームページも存在せず、instagramに至っては、「なんですか?それ」

というほどに洋服作り以外のことには力を注がないお二人。

デザイナーは良い服を作るのが仕事だから、全力でいいものを

作って、それでダメなら仕方ない、、という潔さも感じさせるお人柄。


一方で、服作りにおいては、器用と表現するのが正しいのか

わからないが、そう感じさせる側面も多い洋服である。

ワンサイズ展開で、一見すごく小さそうに見えるお洋服も、

実際にご試着をしていただくと、カバーする体型の幅は、かなりのもの。

ゴーシュのお洋服の良さが最もよくわかると言える、シャツのご紹介です。









ゴーシュ
襟付きシャツ ¥23,100(税込)
white 

シャツは服作りの基本形だと教わりました。

それは伸縮性のない布地の中で、最も肌に近いところで

着用する衣服だから。

ビッグサイズなデザインは別にして、スタンダードなシャツは

着心地の違いが最も顕著に現れるアイテムなのでしょう。









今回の新作のシャツで、最も目を引くのはこの襟。

ノーステッチで心地も共布も入れていない。

ふかふかした印象の襟を作りたかったそうです。

大胆ではありませんが、着て洗っていくと普通の襟との

差が出てくるので、奥ゆかしくて彼ららしい遊びのある

デザインだと思いました。

女性には襟付きのシャツはどうやらあまり人気はないようですが、

これはご紹介したいと思う襟付きシャツでした。









ポケットは一般的なシャツポケット。









相変わらず綺麗な剣ボロ、カフス。









背面はヨークとギャザー。

今回は素材の柄展開も新鮮でした。
















ギンガムch
















ウィンドペイン

ものすごく、引き寄せられるものがありました。

男性服や、雑貨的な感覚でユニセックスのお洋服を

販売しているショップならまだしも、現在のレディースファッションに

これを提案しようという感性と、タイミングがすごくピンときました。

今、ニュートラルな気分だから。









このシャツのどこがそんなにすごいのか?

どこもかしこも素晴らしいシャツなのですが、

わかりやすいところで、超立体的に作られていることもあって、

こんなにシンプルなシャツなのに、たたみにくい。。










とりわけ、袖周りの作りは最高です。

彼らからしたら、「あたりまえ」なのかもしれませんが、

そうでないお洋服がたくさんある中で、こういったシャツは、

とても価値のあるものだと思います。









縫製レベルも文句の付けようのないものです。









シャツは、今見直したいベーシックなお洋服の一つです。









上からコートを。












ホワイトは、FIRMUMのラグビーパンツに。









ワイドパンツにコンパクトなシャツを。









ネックは小さく見えて、着てみるとしっかりと

ゆとりのある設計です。一番上のボタンを閉めても

着ていただけるようになっています。

また、2つめのボタンまでの距離が近いのも特徴で、

トップを開けた時に、ガバッと開きすぎるシャツに

ならないように、このようになっております。









数年に1回、シャツはメンズサイズを作ることがある。

そのチャンスを逃さぬように買ったシャツが僕の手元にも

3着ある。本当に着心地の良いシャツである。












ウィンドペインは、HAVERSACKの裾ゴムパンツに。

スニーカーは私物のナイキです。









襟付きのシャツをこういった感覚でスニーカーで

合わせると、なんだかメンズのアイビーファッションを

思い起こします。昔のアイビーファッションだと、

もっと細身のパンツやショーツに合わせるんですが、

せっかくビッグシルエットのファッションを取り入れてきたので、

その感覚を持って、トラッドなアイテムをスタイリングしたい気分。
















同じ、白、ギンガム、ウィンドペインの3色で、

いつもの定番丸首シャツも入荷中です。

ぜひお試しください。