2021年4月24日土曜日

規格外にかわいい「ぶかぶか」

初めて見たのは確か3年前でしたが、それはそれは衝撃的でした。

他のブランドさんで、ワイドパンツもサルエルパンツも

たくさん販売をしてきたにもかかわらず、当時展示会の現場にいた3人が

3人ともひるむほどに、そのパンツはぶかぶかでした。 












blue in green
リネンぶかぶかパンツ 
キナリ ¥25,300

今では抵抗のない方も多いとは思いますが、3年前にこれを

見た時には、その要所要所の規格外なオーバーサイズに驚きました。









股下はあわや直線というくらい下がりきったサルエルで、

しかもこれだけ太いにもかかわらず裾はゴム。

そして何より驚いたのは、実際に着用した時の可愛さでした。

とんでもなく可愛いとは思ったものの、、

すごいサルエル具合だし、、

裾はゴムだし、、

必死に売れるかどうかを心配しながら頑張ってオーダーしたのを

今でも覚えています。









当時と異なるのは、ゴムに紐もつけていただいたこと。

紐をつけたのは、同時販売のふんわりパンツも同じです。

一部のお客様で、ポケットに携帯などを入れると重みで

ズボンが下がってくるというお話や、細身のお客様ですと、

そもそもウェストがゆるくて断念される方もいらっしゃいました。

そこで、ご相談をさせていただき、今後アナベルに入荷する

全てのblue in greenの商品には、紐もつけていただくこととなりました。









今回は、ぶかぶかパンツもふんわりパンツもこの3色です。

キナリ、インディゴ、チャコール。

チャコールは、生地屋さんの色名がブラックだったので、

当初はお客様にも「ブラックが入荷します」というアナウンスを

していましたが、見れば見るほど、ブラックというよりスミクロ、

スミクロというよりチャコールか?といった具合に変化をとげ、

結局チャコールということにいたしました。

いずれにしても気に入った色です。












インディゴ

インディゴは、blue in greenさんを初めて知った際に、衝撃を受けた色でした。

「なんていい色に染めるんだ」とじんわりとした感動を味わったことを

覚えてます。彼らは「高城染工」という染色を生業にしている人たちで、

創業は100年を超える岡山の老舗の染屋さんなのです。














チャコール

こちらが新色のブラック改めチャコールです。

少しフェード感のあるブラックは、小さな生地で見ていた時点では

感じきれなかったほどに薄めのブラックで、真夏に向けて提案する

ブラックとしてはこの上なく良い色ではないかと思いました。

キナリとチャコールは生地の元々の色ですので、経年劣化による

色褪せはございますが、インディゴのような色落ちはいたしません。









爽やかに合わせやすいキナリ。室内で見ると少しグレージュっぽい

色にも見える、良い具合に曖昧なキナリです。

気になる透け感はございません。









インディゴはこちらのキナリを染めていただきました。
















リネンジャケットに合わせて。









春先にコットンでご紹介していたARTEPOVERAの

Wブレストのジャケットがリネンで登場しています。

コットンと同じく、羽織としても重宝するアイテムですよ。









裾がゴムであるのにはもう一つ理由がありました。

裾をグッと引っ張って、膝下まで上げてあげると、、









こんな具合のバルーンキュロットに。






















以前販売した際にも、この履き方が好評だったのを記憶しています。

「基本この履き方です」というお客様もいたくらいです。









いきなり白と合わせて大丈夫?

と、心配にもなるインディゴですが、彼らの染めたインディゴは大丈夫。

元々、暖簾や座布団の手染めを手がけている彼らですから、

洗った際に色落ちはするのですが、それが他の衣服に移ることがないのです。









不思議に思うかもしれませんが、手染めで何度も染めては乾燥させ

染めては乾燥させてをしっかりとした工程で時間をかけて手で染める

ことで、そのようなインディゴ染を可能にしています。























僕は新品で買ってすぐに子供の体操服と一緒に洗濯してみましたが、

本当に不思議なくらい全く色移りしませんでした。

心配な方は2〜3回単独洗いでお試しくださいね。

ちなみに、色落ちはするので、水は青っぽくなるんです。

でも、移りません。









僕が初めて見せていただいた彼らのインディゴ染は、彼らの地元である

岡山の児島でよく通っている料理屋の女将さんがつけていたエプロンを

染めたものでした。使っては洗って、古びてはまた染めてを繰り返した

そちらのエプロンは、本当に素晴らしい作品を見ているかのようでした。

先日、初めてアナベルのお客様から染め直しを依頼され、とても嬉しかった。

そのお客様は、以前に白を買ってくださっていて、少しくたびれてきたので

インディゴに染めたいということでお預かりしたのですが、それを繰り返すことで

あのエプロンに近づくのかと思うと、ちょっとワクワクします。









こちらがチャコール。

ブラックとの合わせも重たくならず、

とってもコーディネートしやすい色でした。









少し鉄紺のような青みも感じる色合いです。









同トーンでのスタイリングに、刺繍や柄物の

小物はあると嬉しいアイテムです。
















今日はたくさん入荷中のkhadi&coの刺繍バッグも

通信販売ページにご紹介いたしますので、ぜひご覧ください。









黒の微妙なトーン違いって、意外にないので新鮮です。

同じ麻素材だけど、しつこさも感じませんでした。









真夏にはこのように。
















スレート感のあるモノトーンコーデ。









相棒の「ふんわり」は、本日夜9時過ぎにアップ予定の、

暮らしとおしゃれの編集室」でご紹介しています。

そちらも併せてご覧いただけますと嬉しいです。