2020年6月19日金曜日

ひらひらひらひら涼しくて

「NO CONTROL AIR」や「FIRMUM」については、

相当数の方々に知っていただいていると感じます。

天然素材を中心とした、いわゆるナチュラルファッションが

全盛期を迎えていた2000年代半ば頃、ブランド発足から

5-6年を迎えようとしていた彼らも、元来から大好きであった

天然素材を使い、ワーク、ミリタリーをベースにした洋服を

作っていた。が、しかし、デザイナー米永氏の性格上、

皆さんがやっていることを一緒になってやっていていいのか?

という、アンチテーゼがフツフツと沸き上がり、

気が付くと化学繊維に夢中になっていたそうだ。

今では、知らない化繊があるのか?と思えるほど

様々な繊維を扱い続ける彼らが、最も長くお気に入りで

扱い続ける素材があります。












NO CONTROL AIR
cupra cotton kersey(キュプラコットンカルゼ)

はじめてこの素材のお洋服を見た時、

アウターやコートの裏地という印象を持っていた

キュプラに対するイメージが一新されました。

それはきっと、キュプラ55%、コットン45%という

混率や、カルゼ織であったこと、そして何より

彼らの独特なデザインが、この素材にとてもよくあっていた

ということだと思います。

今回はこの素材で、2つのお勧めをご紹介したいと思います。

















big slit onepiece
smoke blue ¥23,500+tax

この色も、ファンの方にはお馴染みでしょう。

彼らがこの素材で、もちろん毎回わずかに変化が

ありますが、長年据えている定番の色。

グレーイッシュなブルーです。












こちらの形、サイズが2種類ございます。

実はこちらの色、小さいサイズが完売してしまいました。

この写真は、36・38のうち、大きいほうの38になります。












脇に大きなスリットがあるのがなんとも魅力的です。

ぜひパンツに合わせて着ていただきたい。












これだけ大きなスリットがあるわけですから、

ワンピースとは言えませんね。

ロングブラウスと言えばいいのでしょうか。












でも下に、色合いのいいスカートやペチコートを

履いていただければ、ワンピース以上の魅力が

引き出せるかもしれませんよ。












annabelleでは、すべてパンツスタイルで撮影していますが。
















ruby

昨年から差し色に加わることが多くなってきた

バイオレットパープル系の色。

黒、白、チャコール、グレー、デニムブルーと

相性のいい、扱いやすい差し色です。












そして、袖付けはこのように。












身頃に腕が埋もれるようなバランスも、

何年も前から彼らがやってきたデザインの中心にある

スタイルの一つです。

ちなみにこちらのサイズが小さいほう。

サイズ36になります。

大して変わらん、、という声が聞こえてきそうですが、

やっぱり丈が違いますよ。

165cm前後の方は、38が良いのではないでしょうか。












夏には暑いのでは?

という素朴な疑問がありそうですが、

着ていただいている方がすでに大勢いらっしゃることが

証明するように、肌にまとわりつかず、快適です。
















black

定番のブラック。

この素材の面白いところは、天然素材では

敬遠されがちな「退色」「色あせ」が、

かっこよく見えるというところ。

もちろん、天然素材でもくたびれた感じを

さらに着ていくと、何とも言えない味わいが

待っている場合もたくさんありますが、

こちらは化繊特有の「フィブリル化」というものも

手伝って、ほのかに起こる起毛感と同時進行の

退色で、何とも言えない雰囲気に向かいます。

「フィブリル加工」といって、はじめからそういう

加工が施された生地があるくらいです。












毎回、デザインは変わりますが、この素材は定番ですので、

すでに5-6年愛用されているかたはたくさんいらっしゃるのでは

ないでしょうか。縫い目のパッカリングと呼ばれるシワシワ感と

あいまって、本当に味があってかっこいいのです。












下にはふんわりパンツの白を履いています。

こちらのパンツもコットンでしっかりしていながら、

昨年の最も暑い時期である8月中旬から販売し、私も

ずっと履き続けていましたが、その後もまったく問題なく

快適に一年中履いております。

たぶん、デザイン的に風通しが良いからでしょう。












太いパンツとの相性もいいですよ。












そしてもう一つの形がこちらです。

これは数シーズン続くデザインですので、

見覚えのある方もいらっしゃるかもしれません。

フレンチスリーブブラウスです。












french sleeve blouse
¥14,500+tax

ゆるりとしながら、どこかバランスがいい。

かっこいいブラウスです。












パンツスタイルでシンプルに1枚で着ても素敵です。













ジャケットのインナーにも扱いやすい。












こちらのインナーもこのブラウスでした。













羽織と組み合わせたら、春夏シーズン通して秋口まで、

長い期間たくさん着ていただけるブラウスです。












お洗濯も楽ですよ。

家庭洗濯で、中性洗剤をご使用いただければ大丈夫。

乾きも早い。













スカートに合わせるとこのように。












異素材の組み合わせでブラック同士でも

暑苦しく見えません。












FACTORYの少しかわったバルーンパンツに合わせて。

涼しくて、かっこいいスタイリング。












NO CONTROL AIR、FIRMUM が気になっている方、

これが彼らを象徴する素材です。

ひらひらひらひら涼しくて、つい着てしまうみたい。

ぜひ、味わってみてください。