多くのデザイナーは「定番」という言葉を容易に使わない。
たぶん、そこに縛られたくない人たちなのだと思います。
そもそも「定番」とは、作り手が生み出すものではなく、
我々バイヤーをはじめ、お客様まで含めた買い手が作り出す
ものだと思います。ずっと、欲しいと思われ続けているので
作り続けた結果、毎回あるので勝手に「定番」というポジション
に座らされる。つまり人気者の証です。
FIRMUMの定番と言えばこちらでしょう。
FIRMUM
トルファンコットンシリーズ
5年ほど前からお取り扱いが始まり、長く「定番」のカットソー
としてご紹介を続けているものの一つです。
ウィグル自治区新疆(しんきょう)のトルファン地区で栽培される
世界的に有名なブランド綿花です。土地の名前から「トルファンコットン」
と呼ばれ、超長綿ならではのしっとりとした肌触りの良さが心地よく、
annabelleだけでも、相当なリピーターがいらっしゃいます。
もう一つの大きな素材的な特徴は、通常のTシャツと異なり、
アムンゼン調と呼ばれる、クレープ編みの生地を使用していることから、
驚くほどソフトな伸縮性があるという事です。
デザインも、そのソフトな伸縮性を生かしたものになっています。
色は4色、形は3種類です。
こちらが8分袖。
¥8,800+tax
5分袖
¥8,500+tax
タンクトップ
¥6,800+tax
色は3種共通で、white、grey、chacol、navyでしたが、
8分袖のチャコールだけ完売となりました。
今シーズンの再入荷はございません。
8分袖
white
クレープ編みの特徴は、どこから引っ張っても程良い伸縮性が
感じられるところ。それは着た時に実感できるかと思います。
少し肩が内側に入った、視覚的に肩が小さく見えるような
デザインも特徴的です。
全体のシルエットは、やや逆三角形型で、バストが大き目、
裾に向かって細くなったデザインです。
着てみると、裾は下に抜けず、腰のあたりでなんとなく落ち着きます。
ふんわりパンツ、indigoと合わせて。
indigo×white、定番的配色ですが、飽きませんね。
5分袖
chacoal
5分袖は半袖ではなく、肘辺りまでしっかりかかってくるのが
嬉しいところ。
ピタピタではないのに、すっきりと見える袖が魅力です。
裾のデザインもあって、スカートに合わせた時には特に感じますが、
Tシャツを着ているというカジュアルな印象がないのも特徴です。
タンクトップ
chacoal
タンクトップの特徴はなんといってもアームホール周辺です。
着た時の「安心感」がいいと妻が言っております。
妻はほとんどノースリーブを着ないのですが、こちらは
活躍する数少ないノースリーブの一つです。
アームホールのホールド感と、バストラインのやや上で、
布地の分量感を出しているのが大きな特徴です。
背面は、ふくらみを出すためにわざわざタックをとっています。
こうすることで、ピタピタ感はなくなります。
タンクトップ
navy
タンクトップの良いところは、透け感のある薄手の
羽織を相棒に着けることができることでしょうか。
透け感のある羽織の下は、ノースリーブがかっこいい。
リネンのショールも。
まるで夏のカシミアとも言えるようなもっちりとした感触の
あるトルファンコットンのカットソーシリーズ。
本当にたくさんの方に愛される存在です。
お店を続けていくうちに「定番」というものの意味合いが
よりしっかりとわかってきました。
とりわけ、我々のようなマイノリティの中での定番は、
リピーターが続かない限り成り立ちません。
実力あっての定番なのだと感じています。