2019年9月17日火曜日

ふんわりパンツ~for annabelle

ふんわりパンツは、実は徐々に徐々に少しづつ

好きになってきたパンツでした。

初めの出会いがそうさせたのかもしれません。

「ぶかぶかパンツ」という面白いパンツがあって、

「その代わりに作りました」って紹介されたものだから。

「ぶかぶかパンツ」のかわりなんてあるの?

っていう、少し可哀そうなくらいハードルの高い出会いだったのです。

2019年の春夏シーズン、「ぶかぶかパンツ」と「ふんわりパンツ」を

同時にお取り扱いする中で、「ぶかぶかパンツ」にはない

「ふんわりパンツ」の魅力に気付き始めます。

とりわけ、秋冬シーズンに向けてアナベルの柱になるようなパンツを

考えていた際に、このふんわりパンツが頭から離れなくなってきたのです。

ちょっと想像しただけで、他のものとの相性がとてもいい。


ということで、ほぼ年間通して履いていただけそうな素材で

作っていただきました。





















blue in green

ふんわりパンツ ¥23,000+tax

とてもゆったりとした、シンプルなバルーンシルエットのパンツです。















素材はいくつもの候補の中から、選ばせてもらいました。

写真では少しわかり難いかもしれませんが、横糸に凹凸のあるスラブ糸を用い、

所々にネップが形成されたとてもいい表情をしたコットンです。

写真のキナリは、小さな茶色い綿カスが残っています。















そして、白がなかったため、少し無理をいって作っていただきました。

白とキナリ、近いのですがそれぞれ持っていても良いと思えるくらいです。

白は、凹凸やネップなどはありながら、表情のある真っ白です。

そして奥にチラッと見えるのが blue in green の真骨頂、インディゴです。





















blue in green
ふんわりパンツ indigo
¥26,000+tax

今回は、春のリネンと異なり、コットンの年間定番素材を用いたため、

染色の重量が出てしまった為、インディゴはお値段が異なります。

とはいえ、中身を考えるとそれでもお手頃かとは思います。















blue in greenというブランド名は、まだまだ知られていないかと思いますが、

実は創業105年の老舗の染工所、岡山の高城染工がオリジナルで作るブランドです。

それもただの染工所ではありません。

アパレル業界のお仕事はすべてお断りしても「手染め」にこだわりたかった

という、インディゴと藍の手染め工場です。

小さな瓶を使って、ご夫婦2人で染めています。

染ムラが起こらないように、小さな瓶にパンツは2本まで。

ワンピースなどは1着づつ染めています。

とにかく時間をしっかりかけて染められた彼らのインディゴ染めは、

嬉しいことに、色落ちはしますが「色移り」はいたしません。

私も安心して子供の体操着と一緒にポーンと洗濯機に放り込みます。















裾にはふんだんなギャザーが入り、ふんわりします。

彼らの染色は、とにかく時間がかかるゆえ、アパレル業界とは

一線を引いています。そしてかかるのは時間だけでなく、

何度も何度も染め返すことで、しっかり深く染まり、なおかつ

色移りにしない染色を実現しているため、一般的なアパレルの

染色より、かなりコストがかかります。

彼らがオリジナルで作るお洋服の染色は、indigoの手染めが

広まることを考えてのサービスだそうです。

ですから、通常は白やキナリと同じお値段でindigoもお出ししています。

今回は、少しお値段を上げさせていただきましたが、

それにしても素晴らしいインディゴブルーが出来ましたよ。





















ホワイトは、susuriさんのゼリーフィッシュブラウスに。

丈の短めなふんわりブラウスとはとっても相性がいい。















しばらくはブラウス1着のワンツーコーデが楽しめそうですね。

暑すぎず、寒くない。心地よい秋が続きます。















前から見ても横から見てもふんわりしています。
















ワンピースの裾から覗くふんわりも可愛らしい。





















こちらはキナリ。

コントラストが和らぎ、秋のニュアンスカラーとよく馴染みます。

白とはまた違った個性を持っていますよ。

ホワイトのはっきりとした強さが苦手な方にはお勧めですよ。















秋色の羽織ブラウスは、すぐに大活躍することでしょう。















こちらも秋色のニュアンスカラーと言っていいでしょう。

グリーン×ベージュという絶妙な色合わせのストライプ。















ギャザーの入ったふんわりブラウスとも相性良し。















上からスミクロのキルティングコート。















うちのスタッフがこればっかり着ているのを見て、

初めてオーダーしてみたこのコート。

もう完売しそうです。。

なんだか真冬はロングコートのライナーのような使い方をしていますよ。

そして、春先まで着ています。















完売したボルドーの下にキナリ。















本当に、少し見えるだけで可愛いのです。





















シンプルに白シャツにインディゴ。















お洗濯も一緒にどうぞ。

ちょっと怖いなー、、という方は、念のため

2回くらい単独洗いをしてください。















なんか、、このブラウスとの組み合わせ、

大好きです。

帽子は mature ha.の新作です。

シューズは現在スムースレザーの白と黒が大人気のVIEILLE(ヴィエイユ)の

ヌバックレザーのブラックです。スムースよりも黒がはっきりとした印象。


余談ですが、「VIEILLE」のこちらのモデルは、メーカー側の生産が

追いつかず、来春のオーダーはストップしています。

現在の在庫がなくなると、当面の間(最低でも1年)は入荷がありません。

もしご検討中の方がいらっしゃいましたら、今が買い時です。

税金も上がりますし。















あ、これは夏のふんわりパンツでしたね。

こんな着丈のものと合わせても素敵ですよ。

冬の足元で、ソックスやタイツで遊んでもいい。

裾にはゴムは入っていませんので、ショートブーツも似合いますよ。


この後もたくさんのコーディネートをご紹介することになると思います。

重ね着も楽しみです。

履いたことない人は、ぜひ店頭でふんわりご試着くださいね。

きっと、徐々に徐々に、少しづつ、見慣れて馴染んで、癖になりますよ。