2022年10月14日金曜日

キラキラな気分

最近は秋冬だということもあると思うのですが、

キラキラしたもの(実際にというより印象が)とか、かっこいい雰囲気とか、

そんなものを求める気分がどこかにあります。セーターやコートが厚みがあったり

ふかふかしてたりしますから、なんかその逆が入れたくなるんです。

さらに最近の気分がそっちなのだと思います。

これはまさにそんな気分にぴったりのシャツでした。











NO CONTROL AIR
フィブリルレーヨンノーカラー9分袖
アイボリー ¥19,250(税込)

フィブリル加工を始めて見た時はちょっと感動しました。当時はメンズの

メーカーに居ましたが、「加工=ダメージ」の印象が強かった中に、

ダメージを加えながらも生地の光沢を出し、しかもピーチ起毛まで成されている。

こんな加工ができるのかと感心したものでした。





















アイボリーにはブラックのボタンが付いてきます。

加工にも流行りがあって、廃れるものも多い中、あれから15年、

フィブリル加工はメンズでもレディースでも健在です。












短めな袖とカフのデザインはブランドの代名詞とも言える定番シャツ。

一年通して9分袖という潔さ。

そしてすごく大切なお知らせがございます。


<とても大切なお知らせ>

こちらのシャツは長年38ワンサイズ展開での販売でしたが、今シーズンから

36、38の2サイズ展開となりました。今までの38と同じサイズが欲しい方は、

ややこしいのですが36をお買い求めください。また、今までの38が少し

小さいと感じ、断念していた方はぜひ38をどうぞ。

よろしくお願いいたします。













肘にダーツがあるのもこのシャツの特徴です。

袖のカーブが強調されますね。












バックスタイル

背面は背中心で剥ぐジャケットのようなデザインです。












生地は光沢感だけでなく、とろみのある素材です。

また、レーヨンで家庭洗濯が可であることも嬉しいところです。












ビスケット












スレイトグレー












スミクロ

全4色展開です。












アイボリーは、FACTORYのバルーンスカートに合わせて。












このシャツのいいところは、カットソーのような感覚で着ることが

できるスッキリした着丈。そしてシャツ特有の「ちゃんと感」が

いい意味でないこと。












ところが、ちゃんと見せようと思うとちゃんとそう見えるということ。












何がそうさせるのかわかりませんが、とにかく都合よくたくさん

着てしまうシャツであることは間違いありません。












ビスケットはブルーイングリーンのデニムバルーンパンツに。












遠目で見ても黒いボタンが効いています。












この上に何をきましょう?

ジャケットもいいですね。

そしてこれから入荷するFACTORYの別注カーディガンを

アナベルではお勧めしたいと思っています。

季節柄、シャツを先にご紹介していますが、タイミングが合えば

スタイリングしたい組み合わせです。












スレイトグレーはこちらも新入荷のゴーシュの極太パンツ。

素材は新登場のコットンオックスフォードで、通年着用できる

タイプの素材です。厚みはありませんが、しっかりと腰があり、

しなやかな手触りの素材です。そしてオックスだけに素朴な中にも品がある。

とても好感の持てる素材です。












NO CONTROL AIRとゴーシュは本当によくコーディネートします。

全く違う洋服なのですが、どことなくテンション(気分)が

似ているのかも知れません。












同じ色をブルーイングリーンに別注したジャンパースカートに。












最後はスミクロです。

スミクロはタックインとそうでないものを撮影しましたので、

詳細は通信販売ページでもぜひご覧ください。


























ゴーシュの極太パンツオックスフォードのブラックにタックイン。

オーソドックスな素材感のボトムスときらりとした光沢感のある

トップスのバランスが絶妙です。












FACTORYのカーディガンはまだですが、ゴーシュのイタリアンニットの

コンパクトなカーディガンを重ねてみました。


光沢感があることで、どことなく秋冬の素材感と合わせやすいように

感じます。真冬になるとシャツはなかなか表に出てきませんが、

コートを脱いだときにカーディガンの下に見えるシャツに艶感があると、

それだけで印象が変わってきます。オーソドックスな中にこんなシャツも

数枚あるとスタイリングに奥行きが出てきます。

ぜひ取り入れてみてはいかがでしょう。





















2022年10月13日木曜日

モモからのモフモフ

2022AWのGASA*のコレクションは、ドイツの児童文学絵本、

ミヒャエル・エンデの「MOMO」からインスピレーションを得た

内容となっています。

世界的な高度経済成長期の最中に刊行されたこの作品は、忙しさの中で

人々が忘れてゆく人生にとって本当に大切なものを見失わないよう、

ファンタジーを交えて教えてくれている。

今の時代にも通づる普遍的な哲学を感じ得る作品からインスピレーションを

得てGASA*が作り出したコレクションは、どこかスウィートで華やかで、

ハッピーな色合いのコレクションのように見受けました。















GASA*
これからくる時 羽織ワンピース
ビスケット×ブルー ¥94,600(税込)

僕の中では今シーズン最も印象深いシリーズでした。

おそらくGASA*でしか出会えない素材、デザイン、色合いではないかと

感じています。












ヴィンテージの刺繍リボンテープのようなジャカード織とカットジャカードの

ミックスで、所々が二重になったお洋服は、どこを触ってもモフモフとした

幸せで可愛らしいタッチが心地のいい素材です。

デザインはボタンで前が開きますので、羽織としてもいますぐに活躍します。












カットジャカードとは、本来ジャカード織の裏側にあたる糸が行き渡った

部分をカットすることで、このようなモフモフを表現している生地のこと。

ここまで大胆で全身にさまざまなカットジャカードを駆使したお洋服は

見たことがありませんでした。












モフモフの裏側はこのように綺麗なジャカード織になっています。

民族模様の大きな柄全体がカットジャカードとしてモフモフしているわけですね。












さらに凝ったことに、袖がニットになっています。

これにより着る季節は限定的になるかもしれませんが、

秋冬シーズン限定でクローゼットから出すときのテンションは

かなりのものでしょう。それにこのデザインは、袖がニットで

スッキリしているのがバランスもかっこいいと思います。












高い位置についたポケットの中は、もちろんモフモフでしています。

何度も手を入れ直してみたくなることでしょう。





















帯ひもに付いたインドのシャラシャラタッセルが極め付け。

この洋服にものすごくよく似合います。
















背面はポンポンの嵐。












ほら、かわいい。

猫が飛びつきそうな後ろ姿。





















秋の序盤は薄手のコートやワンピースとして、天候に合わせてインナーを

変えてお楽しみください。












GASA*の洋服はやっぱり素敵です。

アナベルの中でも最も高額なブランドになりますが、

吟味して手に入れたときの高揚感や満足度はとにかく高い。

妻のクローゼットを見てもGASA*の洋服が目立ちますが、

何年も前のものを相当な頻度で今も着ています。












スカートやパンツ、ワンピースに合わせて羽織として前を開けて着るのもいい。

着方って、色々と思いつくけど意外にその時のお気に入りの着方を

連発してしまいます。でもそれでいいと思います。

飽きるとしばらく着なかったりするんだけど、たまたま新しく買ってきた

洋服と意外な組み合わせを発見して、また着始めたり。

なんだかんだで長い間クローゼットに居続ける洋服が普遍的ってことだろう。












さて、同じシリーズでもう一つ。

こちらは袖がバルーンのモフモフです。















GASA*
これからくる時 ノーカラーロングシャツ
ビスケット×ブルー ¥74,800(税込)

素材は先の羽織ワンピースと同様ですが、コットンウール素材が

2種類使われています。












見頃にはシャープなタックと可愛らしいポンポンが並びます。











袖口はずっと触りたくなるモフモフのカットジャカード。

裏面は先程の解説の通り、本来表面の綺麗なジャカード柄です。












GASA*のモフモフシリーズは、きっと最高の気分で1日を過ごすことが

できるお洋服です。GASA*ってちょっとお高いけど、そういう服ばかり。












気がつくとクローゼットに増えているお洋服です。

仕方ありません。

こんなにテンションの上がる服、そうそう出会えませんから。






















 

2022年10月8日土曜日

羽織問題

羽織問題はレディースのお洋服を扱っていると、常につきまとう

重要な課題であり問題です。「何が?」って思うかもしれませんが、

「何か羽織るものないかな、、って」

というお客様のさりげない一言は、まるで挨拶のような感覚で

耳にする言葉の一つだからです。

これからの季節、ニットの需要が高まると、アナベルでは

恒例のFACTORY祭と言わんばかりの品揃えで、今季もヤクの

ショート丈の羽織を別注した他、FACTORYさんのレギュラー商品からも

セレクトをしていますので、ニットの羽織はございます。

秋や春にお客様が呟く「羽織」の正体は未だ掴めず、、手探りです。

今季も少し面白そうなものを見つけてはトライしています。












HAVERSACK
ハイネックシャツ ¥25,300

こちらはレディースではなく、ユニセックス展開の商品でしたが、

レディースのバイヤーで買い付けする人が続出したそうです。

僕もその一人。

パッと見て、最初に思ったのは「あー、羽織になるなー」でした。

羽織りなって、今まで提案したことのない形には敏感です。

きっと他のバイヤーもそうなのかな?












サイズ展開が、S、M、LのうちアナベルではSサイズだけを

お取り扱いしています。

袖付けはラグランスリーブで、なおかつ袖側、身頃側にマチ布が

施されたデザインですので、袖周りの可動域がすごく広い。

下にもゆったりとしたカットソーや薄手のニットなどを

合わせることができるシャツデザインです。












背面には大きめなプリーツが入り、シャツなのかブルゾンなのか、、

コートなのか?様々なヴィンテージ服を目にしてきたデザイナー

乗秀さんらしいディテールです。












裾のデザインもこの通り。

羽織ってよ、って聞こえてきます。












カフスと剣ボロがとっても長い袖口のデザイン。

ボタンの位置からして、カフスが少し手の甲に被るような

イメージですね。裄丈は長めです。












とても好印象だった理由の一つが素材でした。

シルクが6%入ったコットンシルク素材なのです。

しかも高密度でお洗濯をして風合いが増してきそうな

いい手触りです。シルクはウォッシャブルですので

家庭でのお洗濯も可能です。

HAVERSACKの綺麗な縫製と素材の美しさがたまらない白シャツです。


ただ一つ、最後まで悩んだのは、、

妻には絶対に大きいとわかっていたこと。

妻は155cmで女性の平均より少し小さいので、、

しかも少し腕が短いし、、。

よって、僕のイメージより少し大きめに着ている写真にはなりますので

その点はご了承ください。でも、思っていたより良かったです。

おそらく身長が160cm以上ある方だと、もう少しカッコ良く

着ていただけると思いますよ。





















blue in greenのバルーンパンツに合わせて、フロントは

全て閉じて。












今までのボトムスに少しエッジの効いた感覚のトップスを

合わせたりするのも気分です。












実はこの下に着ていたシャツがこちらです。

ハイネックのボタンを外して寝かせるとこのように。












そして、セーターの上に重ねて。












一番想像していたのはこのスタイリング。












太めのパンツにヒールを履いて、コンパクトなインナーに羽織る。

年間着られるので、季節によっては袖をまくってもいい。軽さが出る。












色々とスタイリングが楽しめるシャツですが、一つ試し忘れたのが

タックイン。絶対にかっこいいはず。ぜひご試着もしてみてくださいね。




















 

入荷のお知らせ

 

10月8日(土)

<FACTORY>

・ベビーキャメル ロールネックセーター

・ベビーキャメル 裾カーブセーター

・ヤク ハンドステッチハイネックセーター

・ヤク ハンドステッチVネックセーター for annabelle

・ヤクスヌード for annabelle


<ARTE POVERA>

・リサイクルウールパイルベスト

・ウインターリネンスタンドシャツ


<maison de soil>

・シルクキルトノーカラーコート

・ウールピンタックスタンドカラードレス



2022年10月6日木曜日

一種特別な思いを持って。

「SP(エシュペー)」は、アナベルにとって少し特殊な思い入れの

あるブランドです。初めて展示会に訪れたのはたしか2019年の春でした。

通常はブランドの展示会で、はっきりとした「答え」が見当たらなかった

場合には、いったんは失礼のないようにお断りをする場合がほとんどです。 

しかしSP(エシュペー)の場合、(当時はSTASTNY SUというブランド名でした)

なんとも言えない変な感情を抱いたのです。

ですので、展示会を見て帰るときに、はっきりとこう言いました。

「今回はオーダーできません。でも、何か気になるので次回の展示会の

案内も必ずください。僕は忘れる可能性があるので、絶対に案内を

送ってくださいね。」といった内容でした。

ちゃんと案内が届いて訪れた2度目の展示会で、「本当に申し訳ない」という

言葉を強調しながら、、また前回と同じことを言って展示会を後にしました。

そして展示会の後で、気になっている点とオーダーができない理由も

かなり正直にデザイナーに直接伝えました。

そんなこんなで迎えた3回目の展示会で、少しモヤが晴れたような感覚を得ました。

「今回はオーダーできます。でも、これ一品番だけなんですが、受けてもらえますか?」

3回目でようやく少し発注を出しました。

そんなブランドは他にありません。

でも初めて展示会を拝見した時から、発注は出せないけど何か引っかかるし、

デザイナーの赤丸さんには独特のセンスを感じていました。

だからオーダーも出せない可能性のある展示会に何回も行ったのでしょう。

そんな長い前置きを経て、アナベルでお取り扱いが始まって2年が経った

「SP(エシュペー)」は、今ではアナベルに欠かせないブランドの

一つになっています。エシュペーの商品でスタイリングができてしまうほどに。












SP(エシュペー)
ワイドギャザーブラウス
¥42,900(税込)

程よくソフトで光沢のあるブロード生地は、体をしっとりと包み込む

優しいコットン素材です。実はデザイナーの赤丸さんは、生地屋さんと

新しい素材開発をするほどのファブリック好きです。好きなだけでは

仕事にはならないので、その方向でも実績を出しているデザイナーです。






































全てがオリジナルの生地なんてことは全くないのですが、

今、彼が選ぶ生地は全て、僕も大好きなものばかりです。












そして細やかな縫製仕様の数々も、彼のデザインの特徴でしょう。

時に無理難題をお願いして、高いレベルを誇る日本の工場の企画担当が

匙を投げることもあるそうで、、。












とんでもなく細やかに、そしてリズミカルに刻まれたギャザーが

生んだドレープは、この布地の魅力を最大限に伝えてくれます。












着たらわかる、すごい分量感のギャザーです。












ネックには、分量感のあるギャザーをしっかり肩でホールドすべく、

マチ布が施されるクラシカルなデザインです。












背面はボタンで、2つほど外せば被って着ていただけます。












本来はホワイト、ブラックの2色展開でしたが、ブラックが完売し、

ホワイト1色のご紹介となりました。












ちなみにこちらがブラック。

そして穿いているデニムは同じくSP(エシュペー)のもの。

やや細身のテーパーデニムは、もう5年以上も続くワイドシルエット

主流の中にあってとても新鮮です。アナベルではこちらの加工ありの

タイプと、ワンウォッシュのタイプを両方扱っております。
















こちらがホワイトで、ボトムスもSP(エシュペー)のもの。

パンツはオリジナルで開発した、アンティークのような風合いの布地です。

リネンコットンの張りのある素材は、徐々に馴染み、年間を通して

穿いていただける、本当に素晴らしい布地です。












ワイドな分量感も素敵ですが、何より気に入ったのはこの着丈です。

ちょっと長めでとても新鮮でした。足元までオメカシしたくなる1着です。












再入荷している「en(エン)」のアクセサリーもよく似合います。











「かわいい」より「かっこいい」が先に立つブラウスではないでしょうか。

肌寒く羽織る季節がやってきたら、ギャザーが裾から溢れるレイヤーも

素敵ですよ。一枚で着て最良ですが、レイヤーの最高をどうぞ見つけて

くださいね。