2022年10月8日土曜日

羽織問題

羽織問題はレディースのお洋服を扱っていると、常につきまとう

重要な課題であり問題です。「何が?」って思うかもしれませんが、

「何か羽織るものないかな、、って」

というお客様のさりげない一言は、まるで挨拶のような感覚で

耳にする言葉の一つだからです。

これからの季節、ニットの需要が高まると、アナベルでは

恒例のFACTORY祭と言わんばかりの品揃えで、今季もヤクの

ショート丈の羽織を別注した他、FACTORYさんのレギュラー商品からも

セレクトをしていますので、ニットの羽織はございます。

秋や春にお客様が呟く「羽織」の正体は未だ掴めず、、手探りです。

今季も少し面白そうなものを見つけてはトライしています。












HAVERSACK
ハイネックシャツ ¥25,300

こちらはレディースではなく、ユニセックス展開の商品でしたが、

レディースのバイヤーで買い付けする人が続出したそうです。

僕もその一人。

パッと見て、最初に思ったのは「あー、羽織になるなー」でした。

羽織りなって、今まで提案したことのない形には敏感です。

きっと他のバイヤーもそうなのかな?












サイズ展開が、S、M、LのうちアナベルではSサイズだけを

お取り扱いしています。

袖付けはラグランスリーブで、なおかつ袖側、身頃側にマチ布が

施されたデザインですので、袖周りの可動域がすごく広い。

下にもゆったりとしたカットソーや薄手のニットなどを

合わせることができるシャツデザインです。












背面には大きめなプリーツが入り、シャツなのかブルゾンなのか、、

コートなのか?様々なヴィンテージ服を目にしてきたデザイナー

乗秀さんらしいディテールです。












裾のデザインもこの通り。

羽織ってよ、って聞こえてきます。












カフスと剣ボロがとっても長い袖口のデザイン。

ボタンの位置からして、カフスが少し手の甲に被るような

イメージですね。裄丈は長めです。












とても好印象だった理由の一つが素材でした。

シルクが6%入ったコットンシルク素材なのです。

しかも高密度でお洗濯をして風合いが増してきそうな

いい手触りです。シルクはウォッシャブルですので

家庭でのお洗濯も可能です。

HAVERSACKの綺麗な縫製と素材の美しさがたまらない白シャツです。


ただ一つ、最後まで悩んだのは、、

妻には絶対に大きいとわかっていたこと。

妻は155cmで女性の平均より少し小さいので、、

しかも少し腕が短いし、、。

よって、僕のイメージより少し大きめに着ている写真にはなりますので

その点はご了承ください。でも、思っていたより良かったです。

おそらく身長が160cm以上ある方だと、もう少しカッコ良く

着ていただけると思いますよ。





















blue in greenのバルーンパンツに合わせて、フロントは

全て閉じて。












今までのボトムスに少しエッジの効いた感覚のトップスを

合わせたりするのも気分です。












実はこの下に着ていたシャツがこちらです。

ハイネックのボタンを外して寝かせるとこのように。












そして、セーターの上に重ねて。












一番想像していたのはこのスタイリング。












太めのパンツにヒールを履いて、コンパクトなインナーに羽織る。

年間着られるので、季節によっては袖をまくってもいい。軽さが出る。












色々とスタイリングが楽しめるシャツですが、一つ試し忘れたのが

タックイン。絶対にかっこいいはず。ぜひご試着もしてみてくださいね。