コートをこんな風に持ったことがありますか?
これを見た時、「やってみたい!」と思って、
メンズも一緒に自分用に発注しちゃいました。
2点留めすることで背負ったり、肩に掛けたりできるように
なっています。
脱いだ男たちは、両手を空けたまま馬上でコートを持つために、
こんな仕様のコートをハンティングなどの際にも着ていたそうです。
古着を熟知していないと、トラディショナルなお洋服は作れませんね。
さすが、ASEEDONCLOUD玉井さん。
衿の返りがないので、トレンチコートのようには見えませんが、
作りはトレンチコートでしょうか。
一般的なトレンチコートを上まできっちり閉めた時の
Wブレストですが、ボタンが見えないことでステンカラーコート
のようにも見えてきます。
装いをスタンダードにデザインしたコートです。
ガンフラップの下にあるボタンも留めて、着てください。
すっきりとした印象ですが、運動分量はしっかりとあり、
下にもざっくりとしたセーターなど着ていただけるコートです。
ふらして、上蓋のほうがわずかに大きく、
雨をしのぐ屋根のような役割を果たすもの。
簡易的に作られたものも多い雨蓋もしっかり作っております。
動きやすさ、防寒性、美しさ。
大きなインボックスプリーツは、
かっこいい大人の女性に相応しい。
結わいて着てもいいですし、、
そして、、
背負いたい。
細部に至るまでしっかりと本格的。
昔の本格派のトレンチやステンカラーコートは、
バーバリィもアクアスキュータムも、みんなこの仕様でした。
コートをしっかりベルトまでして着た場合、ロングコートを
着た状態で、インナーのジャケットやパンツのポケットから
モノが取り出せるように。
モノは落ちないのか?
落ちません。
大き目のパッチポケットで
口を受け留めているので、大丈夫。
こちらも一重のコートと同じく、わずかに重心が低め。
日本の着物に近いベルト位置ではないでしょうか。
こちらも地層のようなデザインで、ガンジーセーターを
ベースにして、オリジナルの編み柄が素敵です。
下にシャツなどを着てもいいでしょう。
トレンドではなく、80年代初頭からハイファッションで
展開されてきた提案の集大成のような状況だと感じます。
おそらく廃れることなく、個々のマインドに今の世代の
代表的なスタイルとして今後も残っていくと思っています。
では、それをどうアレンジしてお洋服を着たらまた新鮮に
今のお洋服が着られるだろうか?
そんなことを1年半ほど前から考え始め、まずは
オーセンティックなデザインが気になったところです。
ゆるいファッションの独特なバランス感を持って、
トラディショナルウェアーを取り入れたら?
ASEEDONCLOUDのデザインは、そんな今の気分と
一致して、2020年春夏からお取り扱いをしています。
これからもっと、力を注いでいきたいブランドです。