2019年6月27日木曜日

天邪鬼の気づかい

大人が着るTシャツは、とても選ぶのが難しい。

最終的には、それぞれの体形なども含めた個性で、

選ぶものが決まってくるとは思うのですが、

ピッタリした、ベーシックなTシャツがいいのか、

それとも大きなTシャツがいいのか、

はたまたその中間で、程よくほのかなゆとりがあるものがいいのか。。

今日ご紹介するTシャツとタンクトップは、

少し癖があるものの、普通のTシャツとは違うものを探されている方や、

とにかく、素材感のいいものを求めている方にお勧めしています。















FIRMUM(フィルマム)

トルファンコットンタンクトップ

¥6,800+tax

まずお勧めしたい理由は、誰もが触ったらわかる素材の良さ。

中国のウイグル自治区で限定的に栽培されるブランド綿、

トルファンコットンを使用しています。















超長綿ですので、しっとりとした着心地があるのは

当然として、こちらの生地が少し変わっているのは、

アムンゼン調と呼んでいますが、一般的なTシャツに多い

天竺編ではなく、ゆるい編み方のクレープ編みで編まれた

生地を使用しています。

これにより、「しっとり」だけでなく、「もっちり」も

加わります。















この編み方の長所は、ふんわりとした仕上がり、

もっちりとした感触なのですが、短所もございます。

それは、お洗濯で斜向が出やすいこと。

斜向は天竺編でも条件が揃えば出る現象で、わかりやすく

簡単に説明すると、Tシャツを洗濯して着続けているうちに、

どちらかに身頃がよじれて、脇線が真横にこなくなって、

少したたみずらくなった経験はないでしょうか?

あれを「斜向」と呼んでいます。

この生地は、斜向がしやすい生地なのですが、それを極力防ぐため、

この生地を使用したシリーズは、裾を切り替えたデザインにしています。


FIRMUM・NO CONTROL AIRのデザイナー米永さんは、

癖の強い天邪鬼ですが、着る人に細やかな配慮ができるデザイナーです。

失敗ももちろんたくさん経験して、それを糧により良いものを

作り続けて20年。















デザイン的な特徴はこちらのダーツ。

ふくらみを出したいところに入れるのですが、

Tシャツのここにダーツの入ったものは、あまり見かけない。















さらにこちらにも工夫が成されています。

布地の分量をやや多めにして、タックでつまんでいます。

脇はしっかりとホールドし、さらに少しふんわりする。

妻が唯一、長年愛用しているタンクトップです。

「肩をいい感じに覆ってくれて、二の腕を目立たなくしてくれる。」

それが何と言っても愛用するポイントです。















こちらが同シリーズの5分袖Tシャツです。

¥8,500+tax















トルファンのもっちりとした感触は、洗っていくとさらに際立ちます。

いい素材と、そうでもないものの差は、ちょっと着ただけでは

わからない場合も多いものです。

時間が経てば経つほどに、その差が歴然となる。















Tシャツのシルエットは、バストが広く裾が狭い。

よって、ヒップの上あたりで、軽くブラウジングして、

きれいに収まります。

そのシルエットにとても相性のいい袖の細さ。

変形ラグランスリーブです。















色は全4色展開です。

ホワイト、ライトグレー、チャコールグレー、ネイビー。















ホワイトは白度の強くない、オフ白まではいかない

優し気なちょうどいいホワイト。

ライトグレーは、トップのメランジ調のある大人っぽいグレー。















チャコールはライトグレー交じりな、程よい軽さのある

スミクロといった感じ。

ネイビーは、あまり見かけないトップのネイビー。

チラチラとわずかに異色が混合し、高級感がある。





















ご覧のとおり、ポイントは肩回りをホールドする

面積の大きさにある。

バスト回りにゆとりがありつつも、しっかりと

脇をホールドしてくれる安心感。















二の腕に若干の悩みを抱える、サル手の妻にとって、

このデザインはありがたい。















脇下も見えずらいですが、しっかりとホールドされています。
















裾がテーパードしているので、バストがゆとりある感じですが、

着てみるとすっきりと見えます。















透け感のある羽織ものを楽しみたい。















レンガ色のパンツにライトグレー。

落ち着きのある大人の夏色です。















シンプルでコンパクトなバランスですので、

ボトムスはパンツでもスカートでも。

シルエットや形も選びません。















こちらも透け感のある羽織を楽しみたい。
















柄の上にチャコール。















こちらも透け感のある羽織を着てみます。

透け感のある羽織からぼんやり見える腕周りは、

とても涼やかで美しい。















こちらは5分袖タイプ。

TRAVAIL MANUELの定番パンツ、リネンサドルパンツに合わせて。















二の腕をすっぽり隠す安心感。















所々で感じる布地の余り具合が、「Tシャツ」という

感覚を超えた、ブラウスでもない、あいまいな印象を残します。















革靴を履いて、大人っぽいTシャツスタイルを。















こちらは現在、通信販売でもご紹介している、

TRAVAIL MANUELの新作パンツ。

バームパンツに合わせて、ネイビーです。















素材そのものに、ナチュラルなストレッチ性があるのも

嬉しいところです。

気遣いある天邪鬼が作るTシャツで、

ノンストレス、快適な夏を。