2019年6月22日土曜日

丁寧で誠実な服

年間でどれほどの新しいブランドやショップが

出来ているのかわかりませんが、10年以上継続できる

ブランドやショップは、5%もないそうです。

先日もパンツをご紹介したkhadi and coは、2004年にスタートし、

今年で15年続いています。

しかも、カディーコットンに特化したコンセプチュアルなブランドで

ここまで長い期間、第一線で支持され続けるということは、

並大抵のことではありません。

とても誠実に、愛情をかけて洋服を作り続けている印象です。















khadi and co SARA

ライトカディコットンを用いた、ブランドの定番ブラウスです。

カディーコットンは、手紬、手織りで作られているため、

原料に圧力、負荷をかけずに、ゆっくりとふっくらと

織りあがるのが大きな特徴です。

水通しをするたびに、ふっくらとした触感はましてゆき、

手に持った時の洗いあがりの感触にときめくことでしょう。

ぜひ、良い洗剤で洗ってあげたい。

もう一つの大きな特徴は、繊細に見えて丈夫であるということ。

このクラスになると、何年も何年も、風合いを損ねることなく

着続けていただける事でしょう。















Dk.indigo

こちらは、色名でありインディゴ染めを施したものではありません。

写真でもその生地の軽さや柔らかさが伝わるのではないでしょうか。















丸い襟ぐりからカーディガンのように下がる前端に、

きれいなタックが丁寧に施されます。

全面的にステッチが見えないよう、見えないように

デザインされており、視覚的な軽さや優しさも感じ取れます。















きっと、この美しい羽衣のような生地に、

釦のメス穴を開ける気持ちにならなかったのでしょう。

釦はすべて細く美しいループに収まるデザインです。















着心地を左右する袖ぐりや袖付けにも工夫が成されています。

このブラウスが、お店に並んでいるとふんわり可愛らしい

印象であるのに対し、着ていただくとスッとした大人っぽい

印象を受けるのは、この袖付けのデザインが大きく

影響しているのかなって、感じます。















身幅の大きいふんわりとした印象のお洋服は、

袖幅も太めで、袖山が低い、いわばTシャツのような

袖付けのデザインが多くを占めている。

しかし、高額な商品の一部で、そうではないものがあるのも事実。

SARAもその一つで、ゆったりした身頃、ふんだんなタック使いを

する一方で、袖幅はすっきりと、袖山はジャケットのように高く、

かなりのカーブを付けている。

もちろん、袖は後付けの仕様になる。

これが着た時の美しさに、大きく影響している。

もちろん、かなりの手間がかかっている。















フロントの10倍ほど細かいラジャスターンピンタックギャザー。

美しすぎる。





















SARAのホワイトにSTAR Panntsのネイビー。

袖は結構長めなのですが、わざとです。

袖口は小さいので、まくったり折り返したりして着てください。















いい服は、ラフでもだらしなく見えない。















ふんわりした優しい印象ですが、袖周りは

スッキリとして、しかも女性らしい透け感が素敵です。





















こちらはローズピンク。

薄い薄い、アズキのような印象も受けるきれいなピンク。

TRAVAIL MANUELの新作のコットンパンツとも良く似合う。















たぶん、、普通にデニムを履いてもかっこいいのでしょう。















日除けをしながら真夏も着ていただける素材感です。





















細かい部分にまで作り手の心情が行き渡った、

丁寧で誠実なお洋服だと感じます。


SARA ¥29,000+tax


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暮らしとおしゃれの編集室の連載が本日夜半更新予定です。

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