2019年6月17日月曜日

布遊び

GASA*をデザインする五十嵐さんが、並行して

作っている別ライン、「gasa grue」。

GASAと比較すると、どことなくベーシックなお洋服が多いこと、

そして年間通して着てもらえるお洋服が多いこと。

見た目からはそんな印象を受けました。

GASA*にはない、爽やかなマリンスタイルやちょっと

洗練された大人の女性を簡単に想像できるエレガントさを感じます。

毎回のように見かけるボーダーアイテムを手にして、

「五十嵐さんて、ボーダー好きなんですね。」って声をかけると、

「オリーブ世代ど真ん中ですから。」って答えてくれました。


大胆なシルエットやカッティング、オリジナリティー溢れる

ファブリックやレース使い、個性的な染色手法。

そういった、ニッチで魅力的なクリエーションを重ねてきた

五十嵐さんだからこそ、面白いベーシックが作れるのだと思います。

今日ご紹介するパンツは、すごくそれを感じました。















gasa grue

エプロンキュロット ¥28,000+tax

フロントサイドは、前掛け風に布地が下がるラップデザインです。

こういったデザイン自体は多く見かけますが、履いていただくと

gasa grueならではのセンスを感じます。

まずは、全体の分量感がかっこいい。





















後ろから見ると、ハカマキュロットのようなシルエット。

裾幅もそれなりにあり、好感を持てるのは、薄手の綿麻生地が

仕立て映えするように、しっかりと裾部分に共布で見返しを設けていること。

そして、薄手ですがコットンの心地いい裏地が付き、透け感なく

よりしっかりとした質感が感じ得ること。















バックポケットのクチ部分にはレース使い。

さりげなく、可愛らしい。















前掛け部分は、ここで5段階の調整が可能です。

これを変えることで現れる表情の違いが面白い。





















こちらは、前掛けの布を後ろに回して履いています。

通常のラップパンツは、片側しかポケットを

付けないケースが多いのですが、こちらは両側にあったので、

何でわざわざ付けたのかと思ったら、こういう事でした。





















同素材の長袖のブラウスをセットアップで着てみると、

少しワンピースのようにも見えてかっこいい。















ブラウスは、裾が少しブラウジングしたデザイン。

すっきりと着ていただけます。















後ろはこのように。





















このように少しルーズに前にしてもいい。















アジャストのヒモを垂らして、布にあるホールに直接

釦を入れると、ピシッとタイトな印象に。















これはもう、スカートのように見えてきます。





















そして、最もgasa grue らしさが光った着方は、

全部外し、布をぶら下げるこちらのスタイリング。





















展示会で見た時も、わざとらしさや、やりすぎ感はなく、

すごく素直に、「かっこいい」って感じました。















新品の綿麻で、若干の張り感があってのこの状態です。

お洗濯を繰り返し、少し馴染んできた頃には、

もっともっとかっこいいに違いない。





















そして実は柄物もございます。

オリジナルのフラワープリントは、

何とも言えないブルーパープル。

ダークですが、コントラストがクールです。





















こちらが、販売時にボタンをかけてある、

標準のポジション。















これもやっぱり何も知らなかったら一見スカートに見える。
















横から見ると、スカートでないことが初めてわかる。















上から真夏用のロングの羽織ものを。





















前掛けをはずして、ふんわり系のトップスと。















ただし、プリントのほうは裏側が少しかすれたように

なっているため、その差異はご了承ください。

気にはならないと思いますが。















トップスはsusuri のクラウンブラウス。

ふんわりとしたきれいな横姿も印象的です。















布地を使って遊ぶように着ていただける、

愛情がそそがれたエプロンキュロットです。


さて、どんなスタイリングを作りましょう?