2018年4月15日日曜日

「憧れ~admiration」

花柄にもいろいろある。

アナベルでは、プリント柄というものを

ほとんど扱わないので、珍しという言葉をいただく。

確かに、、プリント柄のバイイングは難しい。

我々が1時間程度、展示会場で見ていても飽きないかどうかを

大雑把な基準にしている。

そのくらいの時間で、30回ほど視界に入って、

なんだか飽きてきてしまうものは、バイイングしない。





















GASA*

”憧れ admiration” スタンドフリルワンピース

ライトフラワー ¥43,000+tax





















フェミニンな感触より、野性的で少し可憐な印象を残す。

手法は、ハンドシルクスクリーン(手な染)ですので、

裏から見ても染料がしみ込んだ風合いが見られるのが特徴です。

パキっとした顔料プリントと異なり、にじみの効いた、

味わいのある雰囲気が素敵です。

色数が多いほど、版数が増えるため高級になるわけですが、

こちらは、7版使用していますので、かなり多い。

ちなみに、この手法で最も有名なのは、エルメス。

日本の手な染と版の並べ方は違いますが、内容は同じです。

ちなみにエルメスのスカーフなどは、平均で16版くらい。
















衿はスタンド型にフリルをあしらったデザイン。

台襟の上に、羽襟の代わりにスタンドフリル。

クシャっとしていますが、この自然にクシャット見える

ようにデザインすることは、きっと容易ではない。

衿のフリル部分は、丁寧に細やかなギャザーが

施され、台襟にあたる部分は、シャツと比較して、

かなり高さもあり、前に大きなカーブを付けている。

人の首にしっかりと馴染むような角度だ。

安っぽく見えがちな襟のデザインだが、

さすが、GASA*。最高に美しい。





















こちらは、7版も使って色を出した

豪華な手な染プリントに、大胆にもオーバーダイしたもの。

さんざん、手な染の話で盛り上がった後、

このオーバーダイが目に入り、ちょっと面白かった。

「オーバーダイしちゃうんですね。。。」って、

笑いながら、こぼれてしまった。





















しかし、オーバーダイしたのもうなづけるほど、

ワインレッドがより一層に引き立っている。





















袖口は、折り返したデザインに。















少しよそ行きな雰囲気のあるコットンワンピース。















バストが150cm近くあるとは思えないほどの

スッキリとした印象のワンピース。















強風でなかなか撮影も大変なこの頃ですが、

ダークフラワーは、ゴーシュのリネンパンツを

下に履いています。















パンツと合わせても素敵な着丈です。





















ライトフラワーにカシュクールコートワンピを

重ねてみれば、スタンドフリルがよりいい感じ。

ジャケットやカーディガンを重ねても素敵でしょう。





















同じ素材のスカートも、素敵です。

先日、「暮らしとおしゃれの編集室」でも

色違いをご紹介した、サーキュラー巻きスカートです。















巻きスカートの上布部分にも大きなタックが入ります。

タックとギャザーを駆使した、ふくらみのあるスカートです。





















風に揺れるその姿にも、

布地の分量感を感じます。















背面は、タックとタックに挟まれる形で、

ふんだんなギャザーが施されるのです。

どこから見ても立体的で迫力のあるスカート。

トップスにはコンパクトなものがお勧めです。

もちろん、巻きスカートですから、タックインも素敵です。


「憧れ~admiratuon」でもある、フラワープリントは、

できる限り飽きの来ないものを吟味したい。

そして、年を重ねても着ていただける迫力のあるものを。