あらためて、お店を見渡してみる。
9.5坪しかないフロアから、試着室や
レジなどのバックヤードを差し引くと、
測ったことはないが、おそらく6坪程度。
本当に小さなお店だ。
annabelle の6年間を振り返るとき、
「Honnete」と「姉妹伴」は、真っ暗なトンネルの
端のほうで、わたくしを導く光のような存在でした。
経験が全くなくお店を始め、ただただ辛く
どうしたらよいかわからない2年目の私に、
「小さなお店にしかできないことを一緒にやりましょう。」
「大雑把だけど、方向は間違ってないと思うから大丈夫。」
時に笑わせて、時には細かく具体的に、
私を励ますように持ち上げて、成長させてくれた
姉のような存在がある。
西荻窪、poefu の柿本さんだ。
ある日の電話で、「姉妹伴」は始まることになるのだが、
その時の時間、歩いていた場所、空気、全部頭に残っている。
人は辛くてもワクワクできるのだと知った。
7年目の「Honnete」と姉妹伴をどうぞ。
Honnete
2Way Gyather skirt for annabelle
Frost Grey(姉妹伴カラー)¥28,000+tax
まずは、今シーズンアナベル様に作っていただいた、
ギャザースカートのご紹介から。
ふっくらとした、IRISH LINEN の風合いから、
アンティークのような印象を受けるフロストグレー。
black
今まで、唯一毎回展開しているお色です。
Honnete の少しクラシカルな雰囲気にもよく似合う。
そして気になるウサギの耳のようなヒモ。
こちらが2Way の印。
スカートで着用の場合は、中にしまっておいて、
この紐を肩に掛ければ、キャミドレスとしても着ていただける。
Dusty pink
実は4年ほど前にも登場したデザインだが、
当時のものは、今見ると丈が短く感じたため、
今回、丈を6~7cmほど長くしての復刻です。
こちらは昨年、Honnete デザイナー内田さんが
リリースしたカラーで、とても人気だったダスティーピンク。
今シーズンも色をそのままに、作っていただきました。
khaki for annabelle
トップから6cm下げたところで、
切り替えて帯を作っているため、
大分量だが、ふくらみ過ぎないところも良いところ。
こちらのkhaki は、3年前に for annabelleとして
作っていただいたカラーのリバイバル。
妻が着まくって、洗濯で変化した色を見て、
あまりのカッコよさに、もう一度登場させることを決めた。
ベージュっぽいカーキは、イエローとグリーンの
強い色で、顔映りも良く、退色するとグリーンがたってくる。
ピスタチオと言っても大げさではないような色に変化する。
もちろん、お洗濯の頻度ややり方で異なるだろうが。。
Fuchsia pink(姉妹伴カラー)
ウェストにはゴムが入っておらず、
ヒモを絞って留めるため、好きな位置で
少し乗せる感じで履くとかっこいい。
タックインするときは、少しハイウェスト気味で
履けばいい。
昨年から引き続きの眩しく、深いピンク。
気温が上がるとともに、明るい色が着たくなる。
顔周りが明るくなるどころか、
着ただけで気分も明るくなる。
幸せのフューシャピンク。
Carmine red(仮)姉妹伴カラー
こちらはpoefu さんからの提案カラー。
「どこまでも深いレッドを表現したい」
と言って、染色の試験ビーカー用に、
マニキュアを塗り重ねて色を出し、
それをもとに作っていただいた色。
深くてもちゃんと赤を感じ、
自然光に入ると、鮮やかさをも感じさせる。
茶色を感じる瞬間もあるが、しっかり赤が勝る。
何とも言えない、不思議で魅力的な色。
Fukai blue(姉妹伴カラー)
こちらは、アナベルからの提案カラー。
アナベルのテーマカラーであるブルー。
今年は深く落ち着きがありながらも、
女性らしさを感じさせる、鮮やかな青を。
青と緑を混ぜ合わせ、ピーコックと呼ぶには
やや青味が勝るような青を表現した。
「スカイブルー」というイントネーションで、
「フカイブルー」と言うくらいの深い青。
妻に着てもらうのも7年目の Honnete。
商品自体は、大きく変わらないHonnete だが、
色や着方や本人の変化で、全く以前とは
別に見えるから面白い。
フロストグレーは、
シンプルなボートネックTeeに合わせて。
シンプルながら存在感のあるスカートは、
Tシャツを着ただけでもかっこいい。
夏の冷房対策には、TRAVAIL MANUELの
リネンボレロカーディガンがお勧めです。
ブラックは、キャミドレスとして
着てみました。
下にはYarmo のフリルネックブラウスを合わせ、
パンツは入荷したての、NO CONTROL AIR の裾ゴムパンツ。
秋冬でも好評だったあのパンツの春夏版です。
スカートも素敵だけど、
ちょっと個性的なこちらの着方もお勧めです。
ダスティーピンクは、相性の良い
ネイビーとシンプルなタックインスタイルで。
まるで絹のような光沢感を持つゴーシュの
ラミーコットンのシャツは、IRISH LINEN の
素朴でふんわりした雰囲気と、
ちょうどいい異素材感を奏でている。
分量間のあるスカートだが、
着ていただくと、フェミニンな雰囲気での
ふくらみは感じさせず、大人の女性にお勧めできる、
ちょうどいい、ふんわり感。
カーキは、変わった着丈でスタイリング。
定石ではない着丈の合わせではありますが、
普通ではないだけに、目が留まります。
私のなかでは、冬のスカートスタイルを
春夏にやってみたら?
といった感覚です。
冬のロングスカートに、ひざ上くらいの
Pコートを着たらこんな感じでしょう。
春夏も、合わせるトップスによっては素敵なバランスです。
もちろん、前を開けてもかっこいい。
羽織はevam eva のドライタッチなダブルブレストの
洒落たカーディガン。夏中着られそうな感触です。
フューシャピンクには、オフホワイトの
シンプルな7分袖のTシャツを。
まだ肌寒い時も多い今の季節、
羽織れるブラウスはとても心強い。
相性の良さそうなグレー系のブラウスを。
155cmの妻が着て、くるぶし丈のロングですが、
ヒールを履くと、また丈感が違って見える。
小物に変化をつけるのもいいですね。
来年はどんなご紹介ができるだろう?
ついそんなことも考えながら、撮影しています。
カーマインレッドは、もう一度
キャミドレスでスタイリング。
今度はゴーシュの白いシャツで。
くつもAUTTAAのパンプスヒールにしてみました。
こんなに素敵なブランドに、特別な商品を
作ってもらえるようになった7年目。
本当にうれしい限りなのです。
私にとって常に特別な色、ブルー。
フカイブルーは、発色を生かして同系色の
ネイビーと色合わせしてみました。
上から白やライトグレーを重ねても素敵そう。
自然光での絶妙な発色の良さに、
ただただ、心の中で自画自賛。
大変いい青に仕上がったと思います。
「伊佐さん、姉妹伴って知ってますか?」
「我々がこれから始める、小さなお店にしかできない、
特別な取り組みに、何か名前を付けたいと思うんです。」
柿本さんからの提案で、この取り組みは、
「姉妹伴」と命名された。
~姉妹伴(しまいはん)~
中国福建省、恵安地域に古くから伝わる文化風習で、
数名の女性たちが、幼いころから本当の姉妹の様に
互いの家を行き来し、寝食を共にします。
その絆は、本当の家族の様に深く、固い絆で生涯続くのです。
その文化風習になぞらえ、この2店でのお取り組みを、
「姉妹伴」と呼んでいます。
7年目の Honnete~姉妹伴~ のご紹介は、
まだまだ続きます。
まずはこちらの2Way スカートから。