冬になると良く耳にする言葉です。
イギリス本島、スコットランドからさらに北の地に、
「シェットランド諸島」があります。
洋服で「シェットランド」といえば、シェットランド島で
育った羊の毛を使ったセーターを意味します。
毛にはいろいろな種類が世界中に存在しますが、
僕が若いころから、最もなじみ深い毛の一つです。
高校生の頃、原宿のインターナショナルギャラリーBEAMSに
足しげく通い、イギリスのトラディショナルなブランドや商品のことを、
いろいろ教えていただいたのを覚えています。
今は、時代の流れとともに、雰囲気も変わっていますが、
僕が初めてシェットランドのセーターを買ったのも、
バラクータを買ったのも、今はなき、フライングスコットマンの
ブルゾンを買ったのもそこでした。
シェットランドのセーターを見ると、その当時のことを思い出します。
今日ご紹介するのは、スコットランドのニットメーカーの中でも、
老舗に位置付ける名門です。
JOHN TULLOCH(ジョンタロック) フェアアイル柄カーディガン
ヘビーブラッシュ ¥22,050(税込)
シェットランド諸島で創業し、100年以上の歴史を持つ。
現在はスコットランドに拠点を移している。
明るめのグレーを基調にし、多色使いがかわいらしい。
時代とともに、機械編みも手編みも激減している
スコットランドのニット。。。
僕は大好きなので、アナベルではできる限り提案し続けようと思う。
先日ご紹介して完売した、「Nor Easterly」もHARLEYという、
スコットランドに残る老舗ニットメーカーが手掛けているブランドだ。
反響があったことは、とてもうれしかった。
黄色みの強いベージュを基調に、
温かみのある暖色が並ぶ。
あざみの葉を使って一着づつブラッシングした
このセーターは、心も体も温まる1着です。
Travail Mnauelのギャザーキュロットの上に。
インナーにはMannaのラウンドカラーシャツを着ています。
ブラッシングで印象をやわらかくしています。
目付のわりに、モコモコした印象はなく、
腕回りなどもすっきりしています。
かなり暖かいので、年内はよほど寒い日でなければ、
綿のコートでも十分ではないでしょうか。
女性でこういうセーターを着ている人のほとんどが
同業者だったりします。
洋服業界以外の人にも、ぜひ着ていただきたい。
今年はもう少し、シェットランドのご紹介をいたします。