辿り着くことが殆どではないでしょうか。1900年前後からヨーロッパでも
女性が様々なスポーツをはじめとする娯楽へ積極的に参加するように
なると、それぞれのシーンに相応しい装いが必要になってきた。
そういった生活様式の変化から少しづつ変化を遂げてきて、
オートクチュールから既製服中心に移行し始めたのもその頃からです。
今日は原型が明らかなジャケットをご紹介しますよ。
その名の通りカンフージャケットをモチーフにしたデザインです。
僕も本格的なカンフージャケットがいったいどんなものなのかを
知らないので、元ネタとの比較ができないのですが、、。
ここ数年、古着屋さんでも刺繍入りのジャケットを多く見かけたり、
大人のファッションではカンフーシューズが爆発的な人気ですね。
きちっと留めるかどうかでカンフー感が出たり出なかったり。
ないディテールでしょう。また生地は少し前にannabelle別注でご紹介した
wool/cottonと同じ素材です。肌に触れる部分はコットン。外側はウールです。
ブラックはステッチが配色になっているのが目立ちますね。
所々、素材の特性上ステッチが埋まっています。
かっこいい。
女性が反応するのがすごく良くわかる。ユニフォーム直球なデザインは、
ユニフォーム感が出ないように取り入れるとおしゃれに磨きがかかります。
ということでスカートとワンピースに合わせています。
グレーはSUSURIのスカートに合わせてブーツを。
インナーにはFACTORYのリブセーターを着ていますが、
真冬の早朝や夜はこれでは寒いに決まっていますから、
先日もご紹介した例のアレが活躍します。
これはもはや一つのアウターだと思っても差し支えない。
薄手のアウターにこれを纏うことでおしゃれさが倍増しますし、
着方のバリエーションもあって楽しいアイテムです。
何より温かい。
思いますが、その分スタイリングが目を引きます。
下に着たワンピースは秋口にご紹介していた
maison de soilのコットンシルクのワンピースです。
秋口や春先はこれでストールでも使えばちょうどいい。
オールブラックのカンフージャケットはすごく好みです。
かっこいい。袖口の別布も効いていますよね。
グレーも同色で白いワンピースやスカートに合わせたら、、と
想像してしまいました。
きっとファッションの一部になり、そのうち元ネタはぼやけてきて、
誰もが着るようなものになる可能性が出てくるのでしょうね。
スポーツシーンで言えば「スタジャン」もそうでしょうし、
「POLOシャツ」もそうでしょう。
ミリタリーシーンなどは数えきれないほどあるし、
民族服もある意味ではユニフォームなのかもしれません。
最初に着はじめた人たちがどの時代でも「おしゃれさん」なのでしょう。
ココ・シャネルはその代表的な女性だと思います。
今この時代、必要なのはもう一度そういった冒険心のある掘り起こし
であるような気がしています。
前衛的なファッションは必ず社会に刺激をもたらし活力になります。
それは洋服だけじゃなくて、芸能とか建築なんかも含めて。
情報が多くて早い今の時代にはとても起こりづらい現象かもしれませんが、
デザイナーやショップはそれを少なくとも目指すべきなのでしょう。
僕は今年の秋に娘の学校の文化祭を覗いた際に、そこにいた若者たちには
本当に刺激をたくさんもらいました。みんな色々な形で自己主張しているし、
1聞くと自信に満ち溢れた顔つきで10返ってくる。何より楽しそう。
アヴァンギャルドな何かは、きっとそんな環境から出てくるんでしょう。
併せて更新予定です。詳しい着方や大きさ、形はそちらでぜひご覧ください。
人類最初の衣類は世界各地の文明でただの四角に穴を開けたことから
始まっています。そんな時代をもう一度見直すのもありですよね。
こちらのショールも、僕らがご紹介している方法以外で素敵に使える
方法があるかもしれません。ぜひ開拓してみてください。
もっと軽やかに。もっと楽しく。