2020年9月3日木曜日

曖昧さ

SUSURIは、

「曖昧」という言葉が好きなデザイナーが、

「曖昧」な表現になりそうなモノつくりをしています。

今シーズン、変化の年にもなりそうなSUSURIのコレクションからは、

やんわりとした「曖昧」さではなく、強烈な「曖昧」さが伝わってきた。

何と言ったらいいかわからない、ぼんやりとした感情をもとに

洋服を作るとしたら、きっと今シーズンはとりわけ素直に

その感情に従ったものなのだと思います。

新たな一面と、今までの彼らが混沌と入り混じるコレクション。

そんな中から目に留まったものをセレクトしたつもりです。

まずはこちらからご紹介します。
















SUSURI
チューナースモック ¥39,000+tax

















背面には、配色で際立たせたスモック刺繍。
ゴムとギャザーで伸縮性も備えています。

















強撚糸を用いた超高密織のコットン素材は、綿とは思えない
上品な滑らかさといかにも丈夫そうな武骨さを備えています。

そこにクールな印象のステッチ配色を落とすことで、柔らかな
アンティーク調の、ふんわりとした印象のデザインに、
いい曖昧さが生まれているように感じます。
















ゆとりのある身頃から感じるゆるやかさと、
キュッと閉まるネックや袖口から感じさせる意志の強さは、
デザイナーそのもののようにも見て取れます。
















配色になることで、そのステッチの美しさがより強調されます。
同色ステッチでは気にも留めなかった、洋服を着る側はあまり
見ない側面に少しだけスポットライトを当ててみたのかもしれません。





















着てみると、ロングシャツというような丈でしょうか。
ちょうどおしりが隠れるような長さです。




















男女どちらが着ても良さそうな中性的で中世的な、
非常にクラシカルなデザインは、従来のSUSURIに
ずっとある、彼らの中枢にある表現かもしれません。
















着用していただくと、首元はこのように。

















小さな丸首にせず、少し開放感のあるネックにしたことには、
SUSURIの洋服にあって、少し新しさも感じます。
















生地の柄に特徴を持たせるわけでなく、
触らなければわからない上質なコットンの感触や、
着てみて初めて感じられるSUSURI独特の全体のフォルムが
際立つデザインです。

それは既視感と新鮮さを同時に感じさせる
曖昧さのあるデザイン。




今シーズンは、2人で旅をしたポルトガルで偶然出会った
表現者、Joan Jonasの作品に強い影響を受けたそうです。
まっすぐに感情を表現する彼女の存在は、離れても影のように
付いて回る忘れられない映像として脳裏に焼き付いたそうです。

テーマを「REANIMATION」とし、その時持った曖昧な
感情を動きの中に求めたコレクションです。












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