青山のきらきらとした喧噪(けんそう)を抜けて、わき道を
少し歩くと見つかるその場所は、古い鉄筋コンクリートの
ビルの1Fにあり、道から少し奥まったところに店の入り口がある。
目を細めて懲らしてみると、遠くからでもその素敵な佇まいが光を放つ。
1日に100人が店前を通ったとする。
100人全員が「あれ?」と思いビルを横目に通り過ぎる。
そのうち50人が気になって目を細めて少し近づき、
「何のお店だろう?」と興味を持って首をかしげる。
そのうちの30人が昼食を済ませて会社に戻り、
「ねぇ、あのお店知ってる?」という噂話をする。
残りの20人は、ネット検索をして調べようとするが、
いったいなんて検索したらいいかわからずに、
結局、「ねぇ、あのお店知ってる?」って誰かに聞く。
そうこうしているうちに、最初に通り過ぎた50人のうち、
一人が気になって戻ってきて、思い切って入店する。
するとそこは、見たことのない不思議な感性のお花屋さんでした。
人に言いたいような秘密にしておきたいような。。
今は人気で知っている人も多い、「はいいろオオカミ+花屋西別府商店」も
きっとはじめはそんな感じで、広まったのではないでしょうか。
すべては僕の想像ですが。
この度、そんな素敵な「はいいろオオカミ+花屋西別府商店」の
展示をannabelle304にて開催いたします。開催にあたり、
私が提示したテーマは「空想世界」。
扱うはいいろオオカミの佐藤さんと、お花を扱う西別府さんが
一緒に立ち上げたお店です。二人でイメージを共有し、
それぞれが花と古物をそろえてその空間は完成します。
店の設計やデザインを手掛けるお仕事もされています。
2人が手掛けた店舗内装には素敵なお店が数知れずございます。
一方で西別府さんにも花屋を超える、別の一面がある。
それはアーティストとしての「西別府久幸 - hisayuki nishibeppu」
西別府さんの作品はもちろんのこと、今回の展示では、
今回の展示では、西別府久幸氏の作品展示をメインに、
はいいろオオカミの佐藤さんには、陶器や照明用品を
お持ちいただき、2人の作る特別な空間をお披露目いたします。
その空間にある骨董や照明もお買い求め頂けます。
中盤では、その空間の中で、花屋西別府商店を
1日限定で開店いたします。素敵な空間に癒されながら、
お花をお買い求めいただけます。
「空想世界~sense of wonder 不思議の家系の物語」
会期:2020年9月12日(土)~22日(火) ※16日水曜日は定休日
時間:11:00-19:00 作家在朗は12,13,19,20日と花屋開店日を予定
場所:annabelle304
思い描く素敵な世界への入り口は、いつも傍にある。
ただきっかけがなく、見過ごしてしまったり、勇気がなくて踏み込めなかったり。
まずは彼らの空想世界を見てほしい。2人にしか描けない素晴らしい世界を。