2020年3月3日火曜日

表裏一体

スプリングセーターやサマーニットは、

かっこよく、とても着てもらいたいお洋服の一つなのですが、

なかなかお勧めが少ないというのも事実です。

ニットの特性上、「体の線を拾う」「着る期間が短い」など

少しデメリットが先に頭に浮かんでしまうケースも少なくないからです。

サマーセーターは、FACTORYのシンプルなものをご用意していますが、

春のコットンセーターでは、なかなかお勧めが見つからず、

お取り扱いもほとんどしたことがありませんでしたが、

今年はこれがお勧めです。
















ゴーシュ
スプリングコットンセーター
グレー ¥29,000+tax

ミラノリブのようなゴム編みの成型ニットは、

ずいぶん以前からゴーシュさんの得意なデザインの一つです。

とりわけ今年のこれが気に入ったのは、糸の番手や目付、

それに対する重量感などがとてもちょうどよかったこと。















がっちりいくと、トラディショナルな重厚感や高級感はあって

いいのですが、カジュアルさに欠けていたり、何より重さが気になったり、

結果、着る期間が短くなってしまったりするのが気になって、

強くお勧めすることができませんでした。















その点で、こちらのニットは軽く、なおかつしっかりとした

張感も備え、体の線は拾わない美しいシルエットを見せてくれる。

片畔のゴム編みというのが、コットン100%のシンプルな素材を

美しいシルエットへと導いている。















脇には4-5cmほどのスリットがあり、より一層にすっきりと見える。

裾や袖口の処理もシンプルでとても綺麗です。















カラーは、アナベルでは2色展開です。

グレーとブラック。

シンプルで高級感ある春のセーターをベーシックな2カラーから

お選びください。





















同じくゴーシュのワイドパンツに合わせて。

とても立体的で、セーターというよりブラウスという感覚に

陥るほどの見た目です。実際に、セーターというと引っ張ったら

伸びる印象ですが、こちらのセーターは、伸びますがもっと

しっかりとした感触です。















袖丈は、妻でちょうど長袖で手首のあたりですので、

一般的には9分袖と言って良い長さです。

気持ち短めな袖の長さです。















着る季節も長そうです。

まだ寒いうちは、ブラウスの上から着て、コートは冬物だったり。

徐々に春らしくして、3月後半から4月のお花見のあたりには、

これ一枚で、上から薄手の春のコートやアウターを着てちょうどいい。

4月後半から5月のあたりには、一枚でちょうどいい。

そして、秋にまた着てもいい。





















今まで、春のセーターというと、冬のセーターより

着る期間が短いという印象のモノが多かったのですが、

こちらは冬のセーターと同じくらいの期間、活躍しそうですよ。















とってもカジュアルな雰囲気でコーディネート。















カジュアルなミリタリーパンツやチノパン、Gパンが

いつもと違った表情を見せてくれます。















暖かい日の日中はこのくらいで。

今はまだ朝晩冷えますので、冬物を混ぜて着てください。





















ブラックはよりすっきりと。















綺麗に見えるシルエットですが、実はとてもゆったりとした

サイズ感です。















ワイドパンツだけでなく、細身のパンツやスカートにも素敵ですよ。





















シンプルなデザインなのによく見えるのは、

複雑な技術を駆使していることがわからないように

そこにあるからなのだと思い知る一着です。

作る側には大変複雑なお洋服なのかもしれませんが、

着る側にとっては、この上ないシンプルなお洋服です。

シンプルであるという事と複雑な構造は、表裏一体なのでしょう。