今年も式典の装飾に天井を見上げ、
歓声があがる。
昨年に引き続き、装飾は「はいいろオオカミ+花屋西別府商店」に
依頼いたしました。
私の方からは一切何も言わず、「式典」という
テーマだけ告げて、お客様と同じように完成を楽しみに待つ。
今回も彼以外には出てこない、素晴らしい装飾をしていただきました。
彼はその風貌や人柄から、「妖精みたい」。
そう言われることが多いようです。
自然界の植物を自在に操る彼を見て、
僕もそう感じた一人です。
植物とともに自己表現をする彼の活躍は、
今や花屋にとどまらない。
そんな彼に、昨年同様、式典の飾り物を
製作してもらいました。
今年はこんな感じ。。。
一瞬の美しさをテーマにした昨年の生花の
コサージュから一転、今回は作品性の高いブローチに
挑戦していただきました。
もちろん、本物のお花を使っています。
「西別府久幸 森の信仰」 ¥8,000+tax
一部のお客様に、誤ってオリーブの葉と伝えてしまいましたが、
「ユーカリの葉」を敷き詰めたブローチとなります。
彼の作品展を訪れたことがある人は、
彼らしさをより強く感じ取っていただけることでしょう。
円形に切り出した真鍮を曲げながら形作り、(いい意味でいびつ)
ユーカリの葉を感性の赴くままに敷きつめる。
長い月日をかけて、葉の先端から赤みがかり、
少しづつ全体に赤茶になり、最終的にはベージュ色に染まる。
この変化は、本物の植物を用いることの楽しさの一つである。
「西別府久幸 群生」 ¥8,000+tax
以前、彼の作品展に夫婦で赴いた際、
妻がこんなことを聞いていた。
「こういう作品を作っていて、どこでやめるか?
迷わないですか?」
西別府さんの答えは、、、
「やっているうちに、植物と会話ができるようになってくる。」
「終わりの合図も聞こえます。」
妻は目をキラキラさせて聞いていた。
ミモザは日本のものは色の変化が激しく、
崩れやすいため、イタリア産のミモザを使用しています。
色の変化はわずかで、個体がしっかりしていて崩れにくい。
もちろん、本物であるから、使用した際に細かな粉が
パラパラと舞う程度のことは起こるのですが、
付けた時の迫力は本物ならではのものを感じます。
いい意味でいびつな真鍮の土台は、
時間をかけてこちらも変化を遂げていきます。
もちろん、金属磨きで奇麗にすることは可能ですが、
ぜひ、ほったらかして、自然な変化をお楽しみいただきたい。
きっとアンティークと間違えるほどの貫禄を備えることでしょう。
「西別府久幸 森の花束」 ¥5,000+tax
こちらは、下に見える十字デザインの部分が真鍮で、
一番下の土台は木製を西別府さんが塗装したモノ。
小さなブーケのような佇まいのこちらは、
使わない時、壁にかけて飾ってもいい。
西別府さんのそのような思いが形になった作品です。
こちらは、ドライになっても形状や
色合いに変化の少ない植物を選んで作って
頂いたようです。
付けた時の丸みや立体感がとても素敵です。
妖精からの贈り物を携えて、それぞれの
式典をお楽しみいただけますと幸いです。
今回のブローチは、通常使いにもとてもお勧めです。
店頭でも、式典はないけど、、という方々に
たくさんご購入いただいております。
この機会にぜひ。