2019年2月24日日曜日

妖精からの贈り物
















今年も式典の装飾に天井を見上げ、

歓声があがる。

昨年に引き続き、装飾は「はいいろオオカミ+花屋西別府商店」に

依頼いたしました。





















私の方からは一切何も言わず、「式典」という

テーマだけ告げて、お客様と同じように完成を楽しみに待つ。

今回も彼以外には出てこない、素晴らしい装飾をしていただきました。

















彼はその風貌や人柄から、「妖精みたい」。

そう言われることが多いようです。

自然界の植物を自在に操る彼を見て、

僕もそう感じた一人です。

植物とともに自己表現をする彼の活躍は、

今や花屋にとどまらない。

そんな彼に、昨年同様、式典の飾り物を

製作してもらいました。

今年はこんな感じ。。。
















一瞬の美しさをテーマにした昨年の生花の

コサージュから一転、今回は作品性の高いブローチに

挑戦していただきました。

もちろん、本物のお花を使っています。
















「西別府久幸 森の信仰」 ¥8,000+tax

一部のお客様に、誤ってオリーブの葉と伝えてしまいましたが、

「ユーカリの葉」を敷き詰めたブローチとなります。





















彼の作品展を訪れたことがある人は、

彼らしさをより強く感じ取っていただけることでしょう。

円形に切り出した真鍮を曲げながら形作り、(いい意味でいびつ)

ユーカリの葉を感性の赴くままに敷きつめる。

長い月日をかけて、葉の先端から赤みがかり、

少しづつ全体に赤茶になり、最終的にはベージュ色に染まる。

この変化は、本物の植物を用いることの楽しさの一つである。





















「西別府久幸 群生」 ¥8,000+tax

以前、彼の作品展に夫婦で赴いた際、

妻がこんなことを聞いていた。

「こういう作品を作っていて、どこでやめるか?

迷わないですか?」

西別府さんの答えは、、、

「やっているうちに、植物と会話ができるようになってくる。」

「終わりの合図も聞こえます。」

妻は目をキラキラさせて聞いていた。





















ミモザは日本のものは色の変化が激しく、

崩れやすいため、イタリア産のミモザを使用しています。

色の変化はわずかで、個体がしっかりしていて崩れにくい。

もちろん、本物であるから、使用した際に細かな粉が

パラパラと舞う程度のことは起こるのですが、

付けた時の迫力は本物ならではのものを感じます。





















いい意味でいびつな真鍮の土台は、

時間をかけてこちらも変化を遂げていきます。

もちろん、金属磨きで奇麗にすることは可能ですが、

ぜひ、ほったらかして、自然な変化をお楽しみいただきたい。

きっとアンティークと間違えるほどの貫禄を備えることでしょう。





















「西別府久幸 森の花束」 ¥5,000+tax

こちらは、下に見える十字デザインの部分が真鍮で、

一番下の土台は木製を西別府さんが塗装したモノ。

小さなブーケのような佇まいのこちらは、

使わない時、壁にかけて飾ってもいい。

西別府さんのそのような思いが形になった作品です。





















こちらは、ドライになっても形状や

色合いに変化の少ない植物を選んで作って

頂いたようです。

付けた時の丸みや立体感がとても素敵です。

































































































































































































































妖精からの贈り物を携えて、それぞれの

式典をお楽しみいただけますと幸いです。

今回のブローチは、通常使いにもとてもお勧めです。

店頭でも、式典はないけど、、という方々に

たくさんご購入いただいております。

この機会にぜひ。