2019年2月18日月曜日

本物志向

「本物」とは何だ?

そんな議論は昔からあったのでしょう。

アンデルセンの童話、「小夜啼鳥(さよなきどり)」を

テーマにした今季のコレクションは、

GASA*の本物志向をしっかりと味わえる、

素晴らしいモノでした。

annabelle の目の肥えたお客様たちを満足させてくれる、

相変わらずの迫力です。





















GASA*

”一羽のさよなきどり”サスペンダースカート

オフホワイト ¥54,000+tax





















こちらのアイロンブルーは、本日で

完売してしまいました。

申し訳ございません。
















スカート本体の内側のループに取り付けるサスペンダーは、

取り外しが可能です。





















時にはサスペンダースカートで、

時には外して普通のスカートで。

脇に垂らしてもかっこいい。

サスペンダーループが付いた古着などには、

サスペンダーを活用することもできますね。





















とても凝ったサスペンダーは、三段階の長さ調整が可能です。

この部分を見て取っただけで素晴らしい。
















コットンリネンのシャンブレー生地は、

リネンの光沢感があいまって、シルクのような

マットな品のある光沢感を見ることができる。

オフホワイトとキナリの中間くらいのお色味です。
















大分量のバルーンデザイン。

裏地はナチュラルなコットン素材。





















シンプルに白いブラウスをあわせて。















通常のスカートの2倍ほどの布地を使用する大分量。















この分量感が、履いた時の佇まいや、

動いた時の美しさに繋がってくる。















脇で計測した総丈は80cmなのですが、

サスペンダーで吊った場合、それよりも長く感じます。

自由な履き方で、ご自身のその時の気分で、

さまざまな履き方をお試しください。















上からはゴーシュの真っ白のカツラギコートを

合わせてみました。















巻物でブルーを差して、

カバンと靴のブラックで締めて。
























~小夜啼鳥~さよなきどり

この上ない美しい声でうたう一羽の鳥。
細工物ではなく、本物の歌声。

2019SS GASA* collectionより



アンデルセンの童話、小夜啼鳥のお話の舞台はある時代の中国。
豪華絢爛な中国皇帝のいる都には世界中から旅行者がやってきて、
その御殿や御苑の美しさには感心するものの、皆が口をそろえて
称賛したのは、御苑の林に棲む ”さよなきどり”の鳴き声だった。

ところが、当の皇帝はさよなきどりの存在を知らず、
噂を耳にして、林を探させることになる。

宮中にやってきたさよなきどりは、その美しい声で
皇帝をはじめ、宮中の皆を感動させた。
ところがそんな折、日本の皇帝から贈り物が届く。
それはさよなきどりの美しい声を絶えることなく再生し続ける
ことができる、細工物のさよなきどりだった。

その細工の出来栄えに、いつしかその声で満足するように
なった宮中のモノたちを見て、いつのまにか本物のさよなきどりは姿を消す。

しかし、皇帝が病に伏し、死の淵をさまよう時、
どこからか本物のさよなきどりがやってきて、
その美声で皇帝を死の淵から蘇らせるのです。



この古い童話のお話を今の時代の洋服業界に

重ねたのかもしれません。

これからもずっと本物志向であってほしい。

annabelleでも少しづつ増えてきたGASA*ファンの皆様、

おそらく全員がそう願っていることでしょう。