2016年2月26日金曜日
キラキラ星
「素敵」であることをフランス語では、
「シック」と呼ぶ。
その許容範囲は、とても広く、
ややおぼろげでもある。
なんとなくモノトーンだったり。
少しマニッシュな着こなしの女性や、
シンプルですっきりした装いの女性に
多く使われている気がする。
ガーリーやフェミニンな装いは、
あまり「シック」と捉えられない傾向にある。
お店でハンガーにかかったこの洋服を見て、
多くの人がフェミニンやガーリーを思い浮かべる。
GASA*
レース箔プリントスカート
ホワイト ¥50,000(税抜)
GASA の商品は、どれをとっても
既製服とハンドクラフトの境目を感じる。
スカートの半分くらいのところまで
レース生地がたたきつけられている
扇のような弧を描く端の処理は、
切りっぱなし。
生々しい生地の感覚が伝わってくる。
とても大胆で、
とても繊細で、
とてもかわいらしい。
スカートの上のほうには、丸型にカットされた
ヒラヒラの生地が、花のようにミシンで縫い付けてある。
既製服として成立する、スレスレのデザインが楽しそう。
お尻には、キラキラの箔プリントが。
そう、GASA* のお洋服は、
どれをとっても楽しそうだ。
ウェストの後ろ側に共布の包みボタンが。
サイドにゴムが入り、ある程度アジャストしてくれる。
ゴーシュのシャツにゴーシュのジャケット。
そして、GASA* のスカート。
なんとも贅沢なカジュアルスタイル。
迫力のあるレース使い。
白いR.U. のメダリオンシューズに合わせて。
靴を変えるとまた少し違った印象に見える。
箔プリントがきらりと光る後姿。
シャツやブラウス、カットソーをタックインしても素敵です。
ポケットも付きます。
裏付き、、というよりも、
スカート本体の薄いガーゼ素材に、
それよりも厚地のレースをたたいてある仕様。
よって、上からレースがたたいていない上のほうが、
透け感がある。
でもそこには、花のようなまるい生地が。。
そんなスカートです。
GASA* の展示会に赴くと、
アトリエショップの内装のカッコ良さ、
洋服を引き立てるかのようなシンプルさのなかに、
ドキッとするディスプレー。。
そのセンスの良さには驚かされる。
その空間に、キラキラ星のような素敵な服を、
さらっと着こなすデザイナーの五十嵐さん。
「シック」とは、その様子を表す
言葉だから、、
身に付けているものが何であろうが、
その人から感じられる様子がシックであれば、
それは、シックなのであろうと感じさせられる。
GASA* を生み出すデザイナーさんは、
とてもシックで、楽しく洋服と向き合う人なのでしょう。
その気持ちは、きっと着る人にも伝わるはず。
そう伝えたいと思って作っているのがひしひしと
伝わってくる。
キラキラ星のような洋服だ。