2021年2月26日金曜日

気分上々なファブリック

展示会場に入った瞬間から目に飛び込んできて、

気になって気になって、挨拶もそこそこに手にしました。

インドの手織りベースの刺繍ファブリックは、

手仕事に満ち溢れ、なぜ今までSUSURIさんのラインナップに

インドのファブリックがなったのか、不思議に思うほど

しっくりと、その世界観に溶け込んでおりました。









SUSURI
フォレロジャケット
¥49,500(税込)

コットンリネンの手織りの生地は、ジャケットとしても

ふんわりとしたブラウスとしても着用できるデザインに、

ぴったりの心地よいファブリックです。









ウェストはタックで絞ってあり、とてもクラシカルなデザインです。









何本もタックを取り、美しいくびれシルエットを形成します。









ふんわりとした袖口はブラックの生地で切り替えて、

細いカフスのようで素敵です。

叩きつけられた花びらのような生地片は、全て断ち切りですので、

緯糸が抜けてくるのは仕方のない現象です。

着ていると、花びら部分が反り上がり、雰囲気が増してきます。

お洗濯は、生地の特性上お勧め致しません。

必ずドライクリーニングへお出しください。









ボタンは袖口の生地と同じものでのくるみボタンです。










とっておきのお洋服になってくれることでしょう。





























合わせ方次第で、コットンリネンではありますが、

式典でも活躍します。









同素材のワンピースです。






















SUSURIさんのデザインとインドのファブリックは、

いい巡り合わせだったのではないかと感じます。










ナチュラルな雰囲気や土臭いデザインの多いインドファブリックで、

このようなデザインのお洋服は新鮮に映ります。
















今後もあると嬉しいシリーズです。









ワンピースもジャケットと同じ手法でくびれを形成。









ファブリックの特徴もあり、

まるでオートクチュールのような印象のワンピース。









こちらはデザインの特性上、上から羽織ることが難しそうですので、

一枚で活躍する季節に存分にきていただきたい。

夏場の結婚式などの式典にもお勧めです。

最高に気分の上がる1着になりそうです。

















 

2021年2月25日木曜日

布の彫刻

 5〜6年、いやひょっとしたら7年くらい前、

バルーンスカートが少し目立ったシーズンがありました。

記憶では、2014年の秋冬だったかと。

目立っただけに、数ブランドでお取り扱いをして、

アナベルでもかなり販売していましたが、

どうやらその販売数が、少し以上だったようで、

あるメーカーさんから言われたことがあります。

「なんでそんなにバルーンスカートばかり売れるんですか?」って。

これはテーパードパンツと同じく、アナベルのスタイルに

欠かせない存在だということを確信していたのだと思います。

それに共鳴してくださったお客様が多くいたのだと感じます。

そして、その中の一つにSUSURIさんのバルーンマーチスカートも

ありました。










SUSURI
コットンバルーンマーチスカート
white ¥31,900(税込)

実はSUSURIさんから発売された当初は、他ブランドより個性的だった

こともあってか、「アナベルさん、なんでバルーンスカートがそんなに

売れるんですか?」と言われる中、こちらのマーチスカートは、

さほど売れてはいませんでした。









残念ながら、数ジーズンで展示会には出なくなりましたが、

アナベルのスタイルにここまで馴染むスカートもないだろうと

確信があり、お願いして別注というかたちで作っていただくことになりました。
















それから何年も経ちますが、やっぱり欠かせないです。
















バルーンデザインで、表地と裏地をつける際に、

表地をねじってあります。それによって形成された

なんとも言えない布地の彫刻のような印象が素敵なのです。










サクラ

洗濯をして長く着用しても良いニュアンスを残し、

ふくらみも無くなりません。









裏地にはやや薄手のコットン素材を用い、真夏以外は

着用していただける通年の生地感です。










ブラック

毎回、一番人気のブラックは、式典でもカジュアルにも大活躍。

今回も式典のタイミングで追加生産をしていただきました。

もちろん、3色ともにアナベルの別注です。
















お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、昨年の

写真も混ざっています。

















生地は、ここ数年はずっと同じ素材で作って戴いています。

「東炊き(あずまだき)」と呼ばれるコットンの生地は、

江戸時代に鉄釜で煮立たせながら染色をおこなっていた技術を

現代に投影して染色を行うことで、布地の表面にシワやあたり線の

ようなものが出ているのが特徴です。









小さめの窯で、縮ませながら染めていくので、

そのようになるのです。アイロンで伸ばしてもシワ感は

無くなりませんが、とても良い表情をしています。









トップスも今シーズンのSUSURIさんのジャケットですが、

相性は抜群です。









アナベルのオリジナルジャケットを合わせて。









ピンクとライトベージュで華やかに。
















こちらはホワイトにアナベルのオリジナルジャケットを。

















久しぶりにSUSURIさんに以前作っていただいた

ボルトインシャツジャケットを合わせてみました。

やっぱりとてもよく合います。










でも、、実はサイズが少し小さめです。

妻がギリギリで、ちょっと小さそう。。

サイズの合う方がなかなか現れないのですが、

小柄な方にはとってもおすすめです。









アクセサリーで飾り付けて、式典にもお使いいただけますし、

コットン100%のシャツ型のジャケットですから、

カジュアルにパンツに合わせてもかっこいいんです。









ちなみに、ジャケットのグレーは、

アナベルの別注カラーです。

わざわざ作っていただきました。























気がつかずに1年前と同じスタイリングをすることがある僕ですが、

今年も似たようなスタイリングを作っておりました。。

上は昨年ご紹介したスタイリングです。
















こちらが今年。

上から着ているアウターは、FIRMUMの同じデザインのもの。

好きなスタイリングバランスって、変わらないんですね。

何度もお勧めしていますが、やっぱりお勧めのスカートです。


アシンメトレーなバランスや、ふわふわとしたニュアンスが伝わってくる

スカートに、「ねじれがある」というのがとても気に入っています。

「普通」からのねじれなのか、「日常」からのねじれなのか、

ねじれを可愛らしくまとめたこのスカートは、SUSURIさんがブランドの

コンセプトとして掲げる言葉に、とてもリンクしてきます。


日々の旅
日常は、羞じらいや緊張、可笑しさや軋みなど曖昧な気分を見つける小さな旅の繰り返しです。

不確かで不均衡な流体。そんな、揺蕩う日々の気分を掬う服



できれば、これからもご紹介を続けたいスカートです。






































2021年2月23日火曜日

こだわりの棒

だいぶ以前のブログで、「こだわりの棒」の話を書いたことがあります。

こだわりは、ある種の執着のようなもので、それぞれに何かしら

ある様に思うのですが、妻は「私には絶対にない自信がある」という。


確かに、、妻の場合、それが特徴であり魅力なのかもしれない。

「ま、いっか!」「あれ?そうだっけ?」「何とかなるでしょ」

そんな言葉がよく似合います。

「こだわりの棒」は、こだわりが長ければ長いほど、

どんどん背の高い棒になり、ある時パタっと倒れます。

その瞬間、棒が倒れた勢いで波形が生まれ、

輪のように波が広がって他の人たちにも影響を及ぼしたりします。

だから僕は、影響力のあるものを作り出す人には、

他人には理解できないようなこだわりがあっていいと思っています。










FIRMUM
テーパードデニム 

初めてみた時から、「変わったことを積極的にやるデザイナー」という

イメージがありますが、お話をするとそれが彼のこだわりであることが

わかります。違和感のあることをわざとやりたがる。

でも、その匙加減がちょうど良い。









極端に細い裾口や丸みを帯びた全体のシルエットは、

お手本のようなデニムを作ろうと思ったら絶対にできないもの。
















いわゆる「ファイブポケット」ではなくトラウザーズの

ようなポケットです。









ステッチもジーンズに多くみられる生成りステッチや

イエローゴールドを避けてのグレー。

さらにはジーンズの象徴とも言えるヒップヨークを無くして、

意味があるのかどうなのか?

ヒップヨーク風なダーツが入っている。

FIRMUMのデザイナー米永さんは、こういった主張がとても素敵です。

ブカブカのアウターの背面にも横ダーツを入れたりしますから、

きっと彼にとっては「マーク」みたいなものなんだと思います。










リーバイスはアーキュレーステッチが有名ですが、

彼らのジーンズ(ジーンズと呼んで良いのか疑問ですが)には、

横ダーツと「点」のような閂(かんぬき)が一筋入ります。










お店をやっていても思います。

トレンドによって毎回大きく変わるファッションもある一方で、

「anabelleぽいね」って言われることにずっと憧れてやっています。
















色々なスタイリングをご提案する中で、

自分でも、「これはannabelleぽいな、、」って感じることがあるんです。

今日のこれもそう思います。

でも、新鮮に見せたいな、と思って工夫するのは小物です。










白いソックスやボリュームの少ないストールは、

ちょっと新鮮に見えるかな?

そう思って着てもらいました。









こだわりを持って、「らしさ」に磨きをかけるデザイナーたちを

励みに、我々もそこを追求していきたいと思います。