2021年12月11日土曜日

「あなたの衣服」

キリのないところに楽しさを見出して、「余白」を遊べるようになったなら、

お部屋の模様替えやファッションのスタイリングなど、今よりもっともっと面白くなる。

余白は可能性と言い換えても良いようなものだと思います。

「キリがないからやめなさい」という言葉が昔から大嫌いでした。

「キリがないから面白いのに」と常に思っていました。


毎年雑記帳のようなノートを年明けに必ず購入しているのですが、

だいたい1年で使い切ります。2014年の年末は、「余白」について

気になったのか、、余白のことが色々書かれています。

その翌年の2015年に、以前から気になっていたブランドのホームページで、

「余白」という言葉を発見して、お取り扱いを決心したことを思い出します。















yourwear(ユアウェア)
ALPACA stole ¥14,300(税込)

素材感が気に入って購入して、自身では毎年必ずもう7年間も使い続けています。

しっとりとした素材感と、洗うたびにふわっと起毛して生き返る感触が大好きです。

ちなみに商品の品質表示はドライクリーニングですので、家庭洗濯はご自身の

判断でお願いいたします。











毎年定番のご紹介となりますが、今年はこちらの2色を。











ベビーアルパカ100%のしっとりとした肌触りは、ちくちく感ゼロ。











ドライクリーニングでは、この形態を維持するようなお手入れになる一方、

家庭洗濯の手洗いでは、洗うたびにふわっと起毛して風合いが増す感覚です。











写真でも少しお分かりいただけるかと思いますが、端が「クルクル」っとなります。

商品の特徴ですのであらかじめご了承ください。。というほど気になるもの

でもありませんし、自身ではそれも気に入っています。











色はベーシックなミディアムグレーと少しシックで大人っぽいキャメル。











両端はリブ編みに。
















とにかく気に入って使い続けているのですが、

じゃあ「何がいい?」って聞かれると、yourwearの佐藤さんに

怒られてしまうかもしれませんが、少し答えにつまるところもある。

「すごく温かい」

「すごくしっとりして肌触りがいい」

「シンプルで使いやすい」

「毛羽立つが7年使っていても毛玉にならない」

といった良さは並べられるが、ではそのほかに買ってきた、

品質では劣らない、しかし使わなくなってしまったものとは何が違うのか?

ちょっと上手く言葉に変換できない。





















使うほどに、ジワジワと良さが伝わってくるようなところがあるのです。

以前にも書きましたが、噛めば噛むほど味が増してくるガムがあったら

きっとみんなそれを噛みますよね?そんな印象です。











室内でつけっぱなしにするにもちょうど良いですし、

カバンの中に入れるにもかさばらない、つい使う頻度が上がるストールです。











ちなみに私はこんな風に巻いていることが多いです。



















特に室内でつけている時は、このほうが落ち着きます。

ジャケットタイプの短い丈のアウターの時などは特にそうかもしれません。





































ロングコートではこんな風に垂らしておくだけでもサマになる。




















こんな定番的な巻き方も女性らしくて良さそうです。




















開きのあるコートなどにぴったりです。

ピンブローチを使っても素敵ですよね。

毎年春に販売している西別府さんの植物を用いたブローチを

留め具に使っていただいているお客様がいて、とっても素敵でした。

ぜひブローチも活用してみてください。





















「何がいい?」

やっぱりシャキッとした答えは見つかりません。

でも、そこが魅力なのかもしれません。

地元秋田で、界隈のおばあちゃんを中心にしたニッターさんと

深く関わりながら、手横編みや手編みを駆使して制作している。

その素朴で削ぎ落とされた感性に惹かれているような気がします。

さらに、作り手である佐藤さんの誠実なお人柄を重ね、

つい使い続けているのかもしれません。

yourwearさんのホームページから、一文をご紹介します。



yourwear は、秋冬のためのニットブランドです。

私の生まれ育った北東北は、一年の約半分、吐く息が凍ってしまうような

寒さと、薄いグレーの空に覆われる冬の季節です。

窓の外、ただただ降る雪を眺め、ストーブにぴったりと寄り添って

静かに過ごす時間の永いこと。。。

春の雪解けや、初夏の芽吹きを待ちこがれながら、

寒さの中でカシミアのセーターやハンドニットの柔らかなぬくもりに

包まれる冬の生活も、楽しく、美しく、豊かなものです。

yourwear は、「あなたの衣服」という意味。

着る人、使う人の個性を描ける、シンプルで余白のあるデザイン。

そんなニットで、温かな冬を過ごせたら、と思っています。


                      以上 yourwear ホームページより



フラットで綺麗な質感が、使うたびにふわっと毛羽立っていくサマは、

まさに余白を埋めていき、自身に寄り添っていく時間なのかもしれません。

そして、そこに惹かれているように感じます。

それぞれの余白をお楽しみ頂けますと幸いです。







2021年12月9日木曜日

常識の反対

NO CONTROL AIRのデザイナー、米永さんとお話ししていた時、

スタッフには常に「常識を捨てて、やりたいことがどうしたらできるかを

素直に考えてみて、思いついたことが今までの常識から外れていたら、

却下しないで、ラッキーだと思え。」という話をしていると聞きました。

技術畑の人は、特にそれが苦手だという。

確かにトラディショナルと呼ばれる伝統的なデザインや仕様は大事だが、

NO CONTROL AIRのデザインを考えると、少し邪魔な存在なのかもしれない。

アパレルブランドとしては本当に狙い通りの異質な存在なのだと感じます。

もちろん、すごく魅力的だという意味で。

彼らの中では最もオーソドックスな定番パンツをご紹介いたします。















NO CONTROL AIR
コーデュロイテーパーパンツ
オリーブ ¥23,100(税込)

コットンコーデュロイに比べると、非常にソフトでしなやかな

タッチのコーデュロイです。見た目でのウォーム感を楽しみつつ、

着用感は軽くて柔らかい感じです。素材はポリエステルに少しナイロン。

あたたか系のパンツではありませんが、ちょっとした起毛感と光沢は、

コーディネートの幅を広げます。下にアンダーパンツやレギンスなどを

仕込んでいただければ、無理なく真冬にも履き続けていただけるパンツです。












ウェストはいつも通り安定感のある太めのゴムベルト。












内側に紐。















ブラック

ブラックは真っ黒というより、チャコールグレーに近い黒。












どちらも冬の定番とも言える濃色で使いやすいカラーです。











が、実は3色展開でした。

手前のナチュラルは完売しております。















オリーブは落ち着きがあり、少ししっとりとした印象です。

白をトップスにすることで、少し抜けを持たせ、明るくスタイリング。




















少しメンズライクな安心感のあるワンツーコーデ。











上からは先日通信販売ページでご紹介している、BLUE BLUE JAPANの

ヘリンボーンロングコートを。











同じくオリーブをまた少し違ったニュアンスでスタイリング。

靴も変えて、ロールアップ。ソックスを見せて。















トップスはmaison de soilのウールワンピースを羽織として。











柄はソックスにとどめてシックな感じの色合いで。















ブラックはヤクのグレーに合わせて。











たぶん、誰もが扱いやすいブラックです。

ブラックというにはかなりチャコールグレーっぽい黒。

その分、ブラウン系なんかも合わせやすい。











コートは何色でも。

定番ですが、ぜひ常識に囚われないコーディネートを。

常識の反対は、発見かもしれませんよ。





















2021年12月2日木曜日

意外な一面

展示会に伺った際、いい意味「意外」で目に入った商品でした。

原毛の感触のある「ぬくぬく」としたセーターが多い中、

少し綺麗めなこちらのカーディガンは、FACTORYさんの

別な一面を覗いたような、そんな存在でした。











FACTORY
ウールオーバーサイズカーディガン
white ¥28,600(税込)

だいたいがミドルゲージのふんわりニットが中心である

FACTORYさんの中で、少し異質な存在ではありましたが、

ゆったりと綺麗めに合わせることができるニットで、

体の線を拾わない、しっかりさも備えたものというとあまりないので、

スタイリングに取り入れてみたくなりました。











ネックは小さめなクルーネックで、ボタンを全て留めても

無理なく閉まるデザインです。でも、下にタートルなんかを

合わせた際には、一つボタンを開けても素敵でした。




















細部までカーブさせるところはきっちりカーブをかける

細やかなこだわり。











裾は着用してもひらりと目立つスリットのデザイン。

編み地は「ガーター編み」を採用しているため、

表裏を感じない、両面が表のような綺麗な編み地です。

ニットジャケットのような感覚で着用してほしい。




















black

綺麗めのセーターは、白黒で潔く。















ホワイトのレイヤー。

来年3月販売予定のblue in greenさんのパンツに、

インナーのロングシャツは完売したkhadi & coのもの。

白系を重ねて小物の黒で締めて。

ソックスは色遊び。





























スリットが軽やかで、いろいろなものに重ねやすい。

起毛したセーターと違って、室内でも取り入れやすいし、

毛玉が出来にくいという利点もある。











何より、我々としてはちょっと新鮮でした。



























ストールでは目を引く差し色を取り入れて、、











コートを羽織る。(コートは完売いたしました)















black

ブラックはもっと長いシャツワンピースに合わせて。




















それでも不自然さを感じさせないワイドなシルエット。











じわじわと寒くなる今年の冬、このくらいのクウォリティのセーターが

意外に活躍することが多いかも。インナーをコットンの定番シャツに

したり、ワンピースにしたり、ウールのブラウスにしたり。















最もシンプルにはこのように。

インナーには立ち上がりで完売したゴーシュの

コットンカシミアのハイネックタートルを着ています。




















さほど厚着をしているようには見えませんが、温かい組み合わせ。

ストール、コートを合わせれば、当然真冬にも活躍します。











FACTORYの意外な一面、ガーター編みの綺麗なカーディガン。

若い頃には選ばなかったお洋服に、半ば憧れを持ってセレクトしています。

派手さはありませんが、ブローチやアクセサリーを取り入れて、

いつもと違ったコーディネートにも挑戦してください。