2021年5月9日日曜日

REMEMBERING

SUSURIのお二人は、シーズンコレクションの合間に必ず旅を

し続けてきました。フランスやポルトガル、アジアも。

リフレッシュや次に向けての着想を探す旅でもあったはず。

今はそれが叶わない中、どんなコレクションをお披露目してくれるのか?

そういう視点でも興味を持っていました。

じっとする中で彼らが行ったのは、記憶をたどる旅でした。

小さい頃に両親に連れられて出かけた集会所の灯りや、ある夏の日に

見た海沿いの赤い花。ヨーロッパの修道院で出会った女性の笑顔。

新たな旅ではなく、今までの自身の記憶をゆっくりと辿る旅をすることで、

様々なインスピレーションを受けることができたそうです。

同時に過去のデザインを掘り返すことで新しいデザインが生まれたり。

SUSURIらしいギミックの効いた、それでいてシンプルなワンピースです。












SUSURI ポートタックドレス
black ¥41,800(税込)

過去に使用した素材ももう一度見返すことで、

新しいものばかりがいいとは限らないということに、

改めて気が付いたりすることもあるのでしょう。

今シーズンのSUSURIさんのコレクションを見ていると、

バイヤー目線で、少し昔の彼らの印象が蘇るような新作が多かった。

このワンピースもそうでした。









小さなきちっとしたバンドカラーに、ステッチ配色。









フロント前タテからタックを綺麗に畳んだ端正なデザイン。
















5分袖のシャツのようなデザイン。









デザイナーが愛してやまないシャツのディテールを

細やかに取り入れたワンピース。
















襟ぐりからのギャザーではなく、背面で畳まれたこちらも端正な

タックから生み出される美しいドレープは、裾までシルエットに

影響を及ぼします。









と同時に、サイドは大きく三日月状に切り替えることで、

外に広がろうとする布地を内側に戻してくるような面白い

シルエットが完成しています。

花びらが重なり合ったチューリップのようにも見える切り替えですが、

ブラックで全く目立たないのも好印象です。

目立たない切り替えがとてもSUSURIらしい。









視覚的に内側に入った肩も、実はラグランのような設計で

着てみるとゆとりを感じます。

サイズはワンサイズです。









前後ろのタック、そしてサイドの切り替えでしっかりと

シルエットが出来上がっています。









シャープな印象のフロントに反するかのような横姿。

この非対称もSUSURIらしいデザインです。









ポケットは切り替えの線上にさりげなく。









NO CONTROL AIRの羽織を。

記憶は曖昧でいいと思っています。

ゆっくりと記憶を辿った時も、いいように思い返せるから。

それでいいと思っています。