展示会場で、僕はこのデザインに釘付けになりました。
「こういう着丈はどう着たら可愛いのかな?」
「袖がないのか??」
ざっくりした今と変わらぬIRISH LINENの手触りで、
一見、一昔前に流行ったナチュラル服の名残を感じさせつつも、
どちらかというと「かっこいい」印象が大きく優っていたのを
記憶している。明らかに「新しさ」を感じ取ったのです。
Gather one piece ¥26,400(税込)
直線的だけど、着てみるとポケット付近や
肩口に現れる独特のニュアンスが可愛らしく、
当時はまだ少なかった、ワンピース丈にパンツを
合わせるコーディネートが楽しかった。
その中心にいたのは、間違いなくこのデザインでした。
それによって雰囲気もガラリと変わります。
理解できるものの、初めて見てすぐにスタイリングが
思いつきませんでした。
「え?普通にパンツに合わせたら可愛いですよ。」って。
「あ、本当ですね。。」
そんな会話をしたのを覚えています。
ファーストシーズンから「可愛い、可愛い」と言って
愛用し始めました。
見た僕は、「絶対にたくさんの人に愛される洋服になる」という
根拠のない自信を得たことを思い出しました。
配色を楽しんでみました。
着ていただけるのがこのギャザーワンピースの
大きな特徴です。
白のふんわりパンツに合わせて。
落ち着いたピンクなのですが、かなりたくさんの人が
顔に当てて、「このピンクなら着れる」というセリフを
言ってくださいます。
多くの方が、「ピンクを着たかったけど似合うのがない」という
お話をされながら、このピンクをご購入してくださいます。
すごくよくわかります。発色のある色ではないのですが、
ノリのいいファンデーションのような感覚のピンクです。
こちらのリーフグリーンでした。
他の緑とは全く違った色合いで、可愛らしく目立っていました。
白い家の壁にもよく似合うなと。。
小さな生地のかけら見本を食い入るように見ると、
そこにユーカリの葉っぱに近い色がありました。
人工物の中に馴染むグリーンをイメージしていたような
ことを覚えています。
たいてい似合います。
ブルーのTシャツを覗かせて。
スタイリングにアクセントを加えたい場合は、
彩度のあるビビットカラーなんかは、おすすめです。
僕は黒をその代わりに結構使います。
白のスタイリングにも、ブラックとも相性のいい色ですから。
いい色合いです。
マッチしています。全く違った印象のブランドのお洋服を
着合わせることで、いいスタイリングができた時の喜びは、
セレクトショップならではの楽しみです。
このギャザーワンピースが、Honneteの顔でもあるくらい人気の
デザインではあるのですが、徐々に皆さんの着丈の感覚に変化が出て、
長くなってきました。発売当初はこの着丈をワンピースも兼ねて
着ていましたが、いつしか「短くてワンピースでは着れない」と。
そこでHonneteさんにお願いして特注で作っていただいたのが、こちら。
Honnete
Gather Dress ¥34,100(税込)
イメージはギャザーワンピースを1枚で着られるドレス。
写真ではわかりにくいのですが、ウェストラインの
したありから、生地が二重になっています。
それによって「透けが気にならない」「ちょっとした重みでドレープが綺麗」
といった特徴が生まれ、今までHonneteになかったお洋服になりました。
ドレス、、と言いながら下にはkhadi & coの
スターパンツを忍ばせて。
着方は年々変化しています。
洋服の面白さの最たるところです。
「お!」という組み合わせを見つけた時の嬉しさたるや。
ドレープも美しい。
Dress × Dress
半袖は羽織とセットで着初めて。
ちょっと和菓子みたいな美味しそうな色合いに。
リーフグリーンも白いパンツを忍ばせて。
綺麗なグリーンになっていることを、面積が大きいドレスでは
より実感できます。
合わせる色によって、とってもカジュアルになったり、
かしこまった雰囲気を作れるのもこの色の特徴かもしれません。
間違いなく扱いやすい。
雰囲気の出る一枚です。
ワンピースを重ねてみました。
上かGASA*のドレスを重ねています。
全体の分量感がさらに増して大迫力です。
僕らのアイディア次第で、もっと楽しく着ることができる洋服になると思います。
それを続けることは、「=(イコール)」僕らのお店のコンセプトにも
なっている、「普遍性のあるスタイルの創造」に繋がっていくのかもしれません。
〜姉妹伴 シマイハン〜
姉妹伴とは、中国福建省惠安に古くからある文化風習の名前です。
その地域に生まれた女性たちは、幼い頃から互いの家を行き来し、
本当の姉妹のように硬い絆で結ばれ、それは結婚しても生涯続くと
言われています。その風習の深い絆になぞらえて、poefuとannabelleの
共同企画の名前を「姉妹伴」と名付けました。
お互いに独立して、小さく、組織ではなかなかできないことを
という想いがあって、叶った企画だと思っています。
組織にいると、結果なんかわかるはずがないのに、
やる前から結果のようなものを求められますからね。
姉妹伴は、その風潮に対する反発心のようなものも含んでいました。
こんなにたくさんの方に支えられる企画となったことを
心から嬉しく思います。