ソフトであったり、しっとりしていたりするのは
ごく当たり前のような気がします。
もはやカシミアもピンキリで、高額なものはきりがないが、
1万円をきるものもたくさんあるようだ。
もちろん値段には相応の理由があってしかりなのですが、
「より安く手触りの良いものを」という発想でモノを作ったとき、
世の中には際限なく、そのようなものにあふれている。
アクリルとポリエステルにレーヨンを入れたら、しっとり柔らかいし、
ヴィスコースが入ったらキラキラしてきれい。
しかしなぜだろう、布帛ではいいと思えるものもある化繊も
セーターとなるとやはり天然素材がいい。
洗濯をしたときのふっくらとした感じ、
着用した時の温かみ。
ゴーシュが毎シーズンお気に入りでチカラを入れている、
ハイランドウールのセーターは、まったくしっとりしていないし、
ややチクチクするのですが、昔ながらなしっかりした
ウール素材は、アンダーウェアーやシャツの上から着て、
しっかりと温かく、数シーズンでダメになるようなものでもない。
丁寧に、長く愛用していただける、どこか懐かしいセーターです。
ゴーシュ
ハイランドウールセーター
¥16,000+tax White
もう3年目のご紹介ですが、毎回少しづつ
色を変えて登場しています。
今年は白が気になったシーズンでした。
そして、ゴーシュと言えば、、というほど
の存在になりつつある小さなポッケ。
セーターでも健在です。
毎回使用している糸は、標高約4000m級の
山に生息する羊の毛を使用しています。
これがいわゆるハイランドウールと呼ばれるもの。
当然、気温差の激しい高山に棲む羊ですから、
とても温かく上質な毛をナチュラルに持っている。
これが昔ながらなセーターをつくる源流です。
こちらは同素材のタートルネック
同じく、¥16,000+tax
人が手を動かして編み上げる、
手横編み機を駆使したセーターであるのにも関わらず、
とても立体的でスマートな仕上がりに驚きます。
カラー展開は、
左上:ホワイト(新色)
右上:ライトグレー
左下:レッド(新色)
右下:ブラック
メーカーでは、これにミディアムグレーが
加わった、全5色展開ですが、アナベルでは
4色のセレクトにしています。
今年とりわけ気になったホワイト。
登場から毎回定番のライトグレー。
とても目を引く発色のいいレッド。
とても大人びた、シックなブラック。
susuriのバルーンスカートに丸首のホワイト。
スカートは完売しています。
カシミアやヤクなどの高級素材に体が慣れると、
チクチク感は否めませんが、アンダーシャツの上から
着るものですし、何度も着るうちに馴染んでくるものです。
まだまだ気温が下がらない12月の日中、
このくらいで出かけるかたもいらっしゃることでしょう。
ライトグレーは下にブルーのバンドカラーシャツを
着ています。
男性的にはごくごくオーソドックスなスタイリングですが、
女性ではあまり見ないコーディネート。
このようなセーターの着こなしには
どんどん取り入れたらいい。
少し肩の入ったデザインですが、視覚的なものであって、
実際の肩の位置はもう少し外側にありますので、
肩幅の心配はいりません。
着丈もオーソドックスな仕上げです。
強い発色の赤は、どうしても白やライトグレーなど、
明るい色に合わせたくなる。
元気になる色の組み合わせです。
少し朱色っぽいところもお気に入りです。
シンプルにネイビーのコートを羽織れば、
冬の明るい配色のコーディネート。
暗くなりがちな人にはお勧めですよ。
ブラックはホワイトのコーデュロイパンツに。
コーデュロイパンツは完売しています。
キュッと首元にまとめたストールもいい感じの
アクセントになっています。
冬のモノトーンは、素材感もあり、
夏よりはやわらかく感じるもの。
かっこいいのでどんどん試していただきたい。
こちらは、FIRMUMのツイードのパンツに
タートルネックの白を。
ツイード × セーター。
とても懐かしい反面、絶対に色あせない、
永遠のスタイルの一つなのでしょう。
素材以外の、シルエットやサイズバランスなどが
変化することで、その時代ごとの匂いを感じるのでしょう。
グレーのコーデュロイにライトグレー。
ライトグレーと言っても、かなり茶味がかった
グレーですので、同系色でも合わせやすい。
タートルネックを全般的に敵視する妻ですが、
ゴーシュさんのものは、ハイネックと同じく
気に入っている様子。
長さと角度がいいのでしょう。
気がついたら赤は白の組み合わせに。
丸首と一緒でした。
雑誌「ナチュリラ秋号」では、グレーの
スカートに合わせて紹介していますよ。
なんか、、首が細く見えるって言われます。
確かにそんな気がしてきます。
コートの下に赤いセーター、、
冬にしかできない配色も楽しみたい。
Honnete の素敵なメルトンコートにチラッと覗く赤。
カジュアルから少し抜け感を感じます。
ベーシックカラーだけでは表現できないところです。
モノトーンで強い印象のブラックも、
モコモコWOOLのふんわりシルエットのパンツに
合わせてみれば、やわらかく、温かみのある印象に。
イメージは大き目のリュックでした。
やはりセーターには温かみを求めるのです。
ソフトさやしっとりさももちろん嬉しい要素ですが、
「温かみ」を削いでまで欲しいとはどうも思えない。
昔の写真集をパラパラとめくり、
目に付く素敵な女性が身にまとうセーターは、
いかにも温かそうなざっくり感が、写真でも伝わってくる。
合わせているパンツは、ツイードのパンツだろうか。
時代は進み、安くて見栄えのするものはたくさんありますが、
セーターは温かくなくてはいけません。
チクチクに敏感な方にはお勧めできませんが、
シャツやインナーウェアーを着て、牧歌的なセーター着てみませんか。